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30坪の屋根葺き替え工事にかかる費用は?価格が変動する要因まで解説

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「30坪の家で葺き替え工事をしたいけど、費用はどのくらいかかるんだろう」
「屋根材によって費用は変わるのかな」
「相場より高い見積もりを出されていないか不安…」

このような不安や疑問を抱える方は少なくありません。特に初めて屋根工事を検討する場合、相場観がつかめず判断に迷うものです。

30坪の屋根葺き替え工事では、一般的に120〜250万円ほどの費用が必要となります。ただし、この金額は屋根材の種類や建物の状態によって大きく変動するため、正しい知識を持っていないと必要以上の出費を強いられる可能性があるでしょう。

この記事では、30坪の屋根葺き替え工事における具体的な費用相場や価格変動の要因まで詳しく解説します。費用を抑えるためのポイントも紹介しているので、工事をご検討中の方はぜひ参考にしてください。

この記事のポイント

  • 30坪の葺き替え費用相場は120〜250万円
  • 屋根形状や築年数で費用が変動する
  • 補助金や火災保険で費用を抑えられる場合もある
この記事の監修者
増山親方
増山親方

屋根工事45年のプロフェッショナル。日本瓦から最新屋根材まで3万件以上の施工実績を持ち、独自開発した「増山式耐風工法」は台風対策として業界で高評価。文化財修復にも携わりながら、職人育成学校での若手指導や各メーカーの製品開発顧問として、伝統技術の継承と革新に貢献。

目次

30坪の屋根葺き替え工事の費用相場

30坪の屋根葺き替え工事では、屋根材の選択や建物の状態によって費用が大きく変動します。

ここでは、一般的な費用相場から屋根材ごとの比較、具体的な費用内訳まで詳しく解説します。

具体的な数字とともに、それぞれの特徴を見ていきましょう。

30坪なら約120~250万円が費用相場

30坪の戸建て住宅における屋根葺き替え工事の標準的な費用相場は120〜250万円です。

一般的な30坪の住宅では、屋根の実面積は約100㎡となります。これは、建物の縦横の寸法(9m×5.5m)に軒の出(45cm)を加え、さらに屋根の勾配(一般的な4寸勾配)を考慮して算出した数値です。

建物の形状が複雑な場合や屋根勾配が急な場合、立地条件が悪い場合は、この相場よりも費用が高くなる傾向にあるでしょう。また、ウッドショックやウクライナ情勢の影響で、建築資材の価格変動が大きくなっていることにも注意が必要です。

屋根葺き替え工事の費用相場について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

屋根葺き替え工事の種類別費用相場や業者の選び方について、詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

屋根材別の費用比較

屋根材の種類によって、工事費用は大きく異なります。30坪の住宅における屋根材別の費用相場は以下の通りです。

既存屋根材施工内容総額費用目安
瓦→スレート140~220万円
瓦→ガルバリウム鋼板160~240万円
スレートスレート→スレート120~200万円
スレートスレート→ガルバリウム鋼板140~220万円
トタントタン→ガルバリウム鋼板120~190万円

この価格差は、既存屋根材の撤去・処分費用と、新しい屋根材の材料費・施工費の違いによって生じています。

屋根材の費用や特徴について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

工事費用の具体的な内訳

30坪の屋根葺き替え工事における費用の単価は、以下の内訳となっています。

内容費用相場(㎡単価)
既存屋根材の撤去費1,500~3,000円
既存屋根材の処分費1,500~3,000円
新規屋根材の材料・施工費(日本瓦・平板瓦)8,000~12,000円
新規屋根材の材料・施工費(スレート)5,000~8,000円
新規屋根材の材料・施工費(ガルバリウム鋼板)6,500~9,000円
下地材料・補修費2,500~3,500円
防水シート材料・施工費500~1,500円
足場費用900~1,500円

これらの費用に加えて、諸経費(管理費・残材処分費等)が別途必要となります。

下地の状態によって補修費は大きく異なる点も覚えておくと良いでしょう。

屋根葺き替えで確認しておくべき野地板(下地)について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

葺き替え工事の費用が変動する3つの要因

同じ30坪の住宅でも、葺き替え工事の費用は建物の状態によって大きく変動します。ここでは、費用に影響を与える3つの主要な要因について詳しく説明していきます。

これらの要因を理解することで、より正確な費用の見積もりが可能となるでしょう。

要因1:屋根形状

屋根形状は工事費用を大きく左右する要因の一つです。最も一般的な切妻屋根と比べ、寄棟屋根や入母屋屋根などの複雑な形状の場合、工事費用は15〜20%ほど上昇する傾向にあります。

また、屋根の勾配も重要な要素となります。一般的な4寸勾配(約22度)に対し、より急な勾配になると作業効率が低下し、安全確保のための追加措置も必要となるため、費用は増加します。

さらに、下屋(げや)の有無も考慮が必要です。下屋がある場合、屋根の総面積が増加するだけでなく、接合部分の処理など細かな作業が必要となり、標準的な工事費用から10〜15%ほどの追加費用が発生するでしょう。

要因2:建物の築年数

建物の築年数が長くなるほど、下地材の劣化が進行している可能性が高くなります。特に築30年以上の建物では、野地板の腐食や垂木の劣化が見られることが多く、下地の補修や交換が必要となるケースがあります。

標準的な下地調整費用は1平方メートルあたり2,500〜3,500円ですが、広範囲の腐食が見つかった場合、野地板の全面交換が必要となり、費用は大幅に増加します。実際の工事では、既存の屋根材を撤去してみないと下地の状態が分からないため、予備費用として15〜20%程度の余裕を見ておくことが賢明です。

また、古い建物では防水シートが未施工であることも多く、この場合は新規の防水対策も必要となるでしょう。

要因3:アスベスト処理

2004年以前に施工されたスレート屋根には、アスベストが含有されている可能性があります。アスベスト含有材の撤去・処分には特殊な工法と設備が必要となり、費用は大幅に上昇します。

具体的な費用差を見ると、通常のスレート撤去・処分費が1平方メートルあたり3,000〜3,500円であるのに対し、アスベスト含有の場合は5,000〜6,000円と、約2倍の費用が必要となります。30坪の住宅では、アスベスト処理だけで30〜50万円の追加費用が発生する計算です。

さらに、アスベストの飛散を防ぐための養生や作業員の安全対策も必要となるため、工期も通常より長くなる点にも注意が必要です。

屋根葺き替え工事の費用や工期について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

葺き替え工事費用を抑えるための方法3選

葺き替え工事の費用負担を軽減するには、いくつかの有効な方法があります。ここでは実際に活用できる3つの方法について、具体的な手順や条件を解説していきます。

これらの方法を適切に組み合わせることで、工事費用を効果的に抑えることが可能です。

方法1:補助金制度を活用する方法

補助金制度の活用は、葺き替え工事の費用を抑える有効な手段です。特に「長期優良住宅化リフォーム推進事業」では、最大80万円の補助が受けられます。

また、省エネリフォームでは工事費の20%(上限30万円)程度の補助を受けることができます。

断熱材一体型の屋根材を使用する場合や、耐震性を高める目的で工事を行う場合は、補助金の対象となりやすい傾向にあります。

地方自治体独自の制度も用意されており、特に台風や地震の多い地域では、耐震改修や防災対策としての葺き替え工事に対して、工事費用の10~20%程度が補助される制度が設けられています。

ただし、これらの制度は年度ごとに予算が限られているため、早めの申請が重要です。施工前の申請が必要なケースがほとんどですので、工事の計画段階から検討を始めることをお勧めします。

方法2:火災保険を活用する方法

火災保険は、自然災害による屋根の損傷に対して適用可能です。

台風や突風による瓦のズレや破損、雪害による損傷、雹害による屋根材の破損など、突発的な災害による被害が補償対象となります。保険金額は免責金額を除いた修理費用全額がカバーされるケースが一般的です。

ただし、経年劣化による損傷は補償対象外となる点に注意が必要です。保険申請の際は、災害と損傷の因果関係を明確に示す必要があり、写真などの証拠資料が重要となるでしょう。

保険適用の可否は損害保険会社の調査官が判断するため、工事前に保険会社への相談と現地調査を依頼することが賢明です。

火災保険を活用する場合は、工事前の十分な記録と専門家による調査が重要となります。

方法3:外壁工事と同時施工する方法

外壁工事と屋根葺き替え工事を同時に行うことで、足場代を効率的に抑えることができます。一般的な30坪の住宅における足場代は20〜30万円程度ですが、同時施工することでこの費用を一度で済ませることが可能となります。

また、まとめて工事を発注することで、諸経費の削減や工事費用の値引きも期待できます。工事業者との価格交渉もしやすくなり、単独工事と比べて10〜15%程度のコスト削減が見込めるでしょう。

さらに、足場を共有することで、外壁と屋根の取り合い部分の処理も丁寧に行えるというメリットもあります。

ただし、工期が長くなることで生活への影響も大きくなるため、業者との綿密な打ち合わせが必要となります。

30坪の屋根葺き替え工事ならトベシンホームにお任せ!

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項目詳細
会社名FCR株式会社(トベシンホーム)
本社所在地〒271-0064
千葉県松戸市上本郷2868-8
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電話番号0120-685-126
営業時間8:00〜20:00 年中無休

トベシンホームは、千葉県・埼玉県・茨城県を中心に、30坪規模の屋根葺き替え工事を数多く手がけてきた実績のある外装リフォーム専門店です。地域特有の気候条件や建築様式を熟知したプロの職人が、お客様の建物の状態を詳しく調査し、最適な工事プランをご提案いたします。

当社の強みは、調査から施工、アフターフォローまでを自社スタッフが一貫して担当する体制です。これにより、高品質な施工と適正価格を実現しています。さらに、補助金申請のサポートも行っており、お客様の費用負担を最小限に抑える工夫も怠りません。

屋根の状態や工事の必要性でお悩みの際は、無料点検と最短即日での現地調査を承っておりますので、お気軽にご相談ください。

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まとめ

30坪の屋根葺き替え工事の費用相場は、120〜250万円が一般的です。この費用は屋根材の種類や建物の状態によって大きく変動し、屋根形状、築年数、アスベスト処理の必要性などが主な変動要因となります。

費用を抑えるためには、補助金制度や火災保険の活用、外壁工事との同時施工など、いくつかの有効な方法があります。

ただし、これらの制度を活用するためには、事前の十分な調査と計画が欠かせないでしょう。

業者選びの際は、実績や施工体制、アフターフォローの充実度などを総合的に判断し、信頼できる業者を選ぶことが重要です。適切な判断基準を持って工事を進めることで、費用対効果の高い葺き替え工事が実現できるはずです。

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