「夏の2階が暑くてエアコンが効かない」「冬の暖房費が高くて困る」とお悩みの方もいるでしょう。近年は電気代も高騰しているため、家庭にとって冷暖房の効率は切実な問題です。
実は、こうした悩みは屋根材の断熱性能を高めることで大きく改善できます。なぜなら、住宅の熱の出入りのうち、屋根からの影響は約30%を占めているためです。
たとえば、断熱材一体型のガルバリウム鋼板に葺き替えると、夏場の室内温度が2〜5℃下がります。年間の冷暖房費も10〜20%抑えることが可能です。
そのため、冷暖房の効率や電気代にお悩みなら、屋根の断熱について理解することがおすすめです。
そこで本記事では、屋根材の断熱を費用相場やおすすめの屋根材、選び方まで解説します。自宅に合った断熱屋根材を選び、快適な住まいを実現してください。
また屋根断熱の基礎的な知識についてはこちらで解説しているので、ぜひご覧ください。

この記事のポイント
- 屋根からの熱損失は住宅全体の約30%
- 断熱材一体型屋根材が高い断熱効果を発揮
- 住宅構造や気候に合わせた選択が重要

トベシンホームは、関東に16店舗を構える地域密着型の外壁・屋根・雨漏りの専門家です。
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屋根材の断熱性能【比較表】

さっそく、主要な屋根材の断熱性能を比較しましょう。ここでは次の3つの内容を解説します。
自宅の屋根材選びの参考にご活用ください。
屋根材の断熱性能比較【一覧表】
屋根材の断熱性能は、素材によって大きく変わります。熱伝導率の数値が低いほど、熱を通しにくい屋根材です。主要な屋根材の熱伝導率を、下記の一覧表で確認しましょう。
| 屋根材の種類 | 熱伝導率(W/m·K) | 断熱性能 |
|---|---|---|
| 断熱材一体型ガルバリウム鋼板 | 0.02〜0.04 | 非常に高い |
| 自然石粒付ガルバリウム鋼板 | 0.15〜0.25 | 高い |
| 陶器瓦・粘土瓦 | 約1.0 | やや高い |
| セメント瓦 | 約1.1 | 普通 |
| アスファルトシングル | 約0.85 | 普通 |
| 一般ガルバリウム鋼板 | 約50 | 低い |
断熱材一体型のガルバリウム鋼板が、圧倒的に高い断熱性能を持っています。これは、工場で屋根材と断熱材が一体化されているためです。
一方、一般のガルバリウム鋼板は金属なので熱を通しやすい特性があります。
断熱性能で選ぶおすすめの屋根材

断熱性能で選ぶなら、断熱材一体型ガルバリウム鋼板が最もおすすめです。その次に自然石粒付ガルバリウム鋼板、陶器瓦です。
断熱材一体型は、屋根材と断熱材の2つの層で熱を遮る仕組みです。夏の暑さと冬の寒さの両方に強い効果を発揮します。
自然石粒付ガルバリウム鋼板は、表面の石粒が熱を分散させます。屋根裏への熱の伝わりを大きく減らせる仕組みです。陶器瓦は、素材自体の厚みで断熱性を確保しています。
暑さ対策を重視するなら、断熱材一体型ガルバリウム鋼板か自然石粒付ガルバリウム鋼板の屋根材を選びましょう。伝統的な見た目を求めるなら、陶器瓦も選択肢に入ります。
断熱性能が低い屋根材と選ぶ際の注意点
一般のガルバリウム鋼板は、断熱性能が低い屋根材です。金属素材なので熱を通しやすい性質があるためです。たとえば、真夏の屋根表面温度は、70〜80℃に達することもあります。この熱がそのまま室内に伝わってしまう仕組みです。
断熱性能が低い屋根材を選ぶ場合は、屋根裏の断熱補強を組み合わせましょう。屋根裏に断熱材を敷き詰めることで、屋根材の弱点を補えます。
金属屋根の見た目を活かしつつ、断熱性能も確保する方法として有効です。ただし、追加費用として20〜40万円ほど必要になります。予算と快適性のバランスを見て選ぶことが大切です。
断熱性能が高い屋根材5選【種類別の特徴】

断熱性能が高い屋根材を、断熱性能が高い順に紹介します。ここでは次の5つの屋根材について解説しましょう。
自宅に合う屋根材選びの参考にしてください。
断熱材一体型屋根材
断熱材一体型屋根材は、先述したとおり断熱性能が最も高い屋根材です。その理由は、屋根材と断熱材が工場で一体化されているためです。
代表的な製品には、アイジー工業の「スーパーガルテクト」やニチハの「横暖ルーフαS」があります。表面はガルバリウム鋼板で、裏面に硬質ウレタンフォームなどの断熱材が組み合わされている構造です。
1平米あたりの費用相場は、材料費と工賃を合わせて8,000〜13,000円ほどになります。重量は約5〜6kg/㎡と軽量で、耐震性にも優れています。
夏の暑さと冬の寒さの両方を防ぎたい方に最適な屋根材です。カバー工法にも葺き替えにも対応できます。
自然石粒付ガルバリウム鋼板
自然石粒付ガルバリウム鋼板は、表面に天然石を吹き付けた金属屋根材です。石粒が熱を分散させることで、断熱性能を高めています。
代表的な製品には、ディートレーディングの「ディプロマットスター」やケイミューの「エコグラーニ」があります。ジンカリウム鋼板の表面に色つきの石粒が固定されている構造です。
1平米あたりの費用は、材料費と工賃を合わせて9,000〜14,000円が目安となります。重量は約6〜7kg/㎡と軽量です。
石粒によって塗装が不要となる点も魅力です。メーカー保証は30年前後と長く、長期的な費用対効果に優れています。デザイン性を重視する方にもおすすめの屋根材です。
陶器瓦・粘土瓦

陶器瓦は、粘土を高温で焼き上げた伝統的な屋根材です。素材自体に厚みがあるため、優れた断熱性を持っています。
熱伝導率は約1.0W/m·Kと、金属屋根よりも大幅に低い数値です。夏の日差しを跳ね返し、冬の暖かい空気も逃がしません。
1平米あたりの費用は、材料費と工賃を合わせて9,000〜18,000円ほどです。重量は約45〜60kg/㎡と重い点は注意が必要となります。
耐用年数は50年以上と非常に長く、塗装による塗り替えも不要です。ただし、建物の耐震性への影響を確認する必要があります。伝統的な日本家屋の見た目を保ちつつ、断熱性を求める方に向いています。
セメント瓦・軽量瓦

セメント瓦は、セメントと川砂を混ぜて成型した屋根材です。陶器瓦より軽量で、一定の断熱性能も持っています。
熱伝導率は約1.1W/m·Kで、陶器瓦とほぼ同じ数値です。素材の厚みがあるため、金属屋根よりも断熱性が高くなっています。
1平米あたりの費用は、材料費と工賃を合わせて7,000〜12,000円が相場となります。重量は約40〜45kg/㎡で、陶器瓦より軽い点が魅力です。
近年は「軽量瓦」として、さらに軽い製品も登場しています。耐震性を高めつつ、瓦の見た目を保ちたい方におすすめの屋根材です。
ただし、塗装による塗り替えメンテナンスが10〜15年ごとに必要です。
アスファルトシングル

アスファルトシングルは、ガラス繊維にアスファルトを染み込ませた屋根材です。表面の石粒が一定の断熱効果をもたらします。
熱伝導率は約0.85W/m·Kと、金属屋根より低い数値です。柔軟な素材で複雑な形の屋根にも対応できる特徴があります。
1平米あたりの費用は、材料費と工賃を合わせて6,000〜10,000円が相場です。重量は約10kg/㎡と軽量で、耐震性にも優れています。
北米で広く普及している屋根材で、日本でも近年採用が増えています。ただし、強風で剥がれるおそれがあるため、台風の多い地域では注意が必要です。
デザイン性と費用のバランスを重視する方に向いています。
そもそも屋根材の断熱とは?基礎知識

屋根材の断熱について、基礎知識を確認しましょう。ここでは次の4つの内容を解説します。
基礎知識を押さえることで、自宅に合う屋根材を選びやすくなります。
屋根材の断熱の仕組み
屋根材の断熱とは、屋根材自体の性能で熱の伝わりを抑える仕組みです。屋根材の素材や構造によって、断熱性能が大きく変わります。
具体的な仕組みは大きく2種類あります。1つは屋根材の素材そのものが熱を通しにくいタイプです。陶器瓦や粘土瓦がこれにあたります。
もう1つは屋根材の裏面に断熱材を組み合わせるタイプです。たとえば、断熱材一体型のガルバリウム鋼板は、金属の表面材と硬質ウレタンフォームを組み合わせています。
表面で日差しを反射し、裏面の断熱材で熱の伝わりをブロックする構造です。屋根材の断熱性能が高いほど、夏の暑さと冬の寒さを防ぎやすくなります。快適な住環境の実現には欠かせない要素となります。
断熱と遮熱の違い【混同されやすい2つの概念】
断熱と遮熱は似た言葉ですが、仕組みが全く異なります。混同されやすいため、それぞれの違いを整理しましょう。断熱とは、熱の伝わりを抑える仕組みです。
夏は外の熱が室内に入るのを防ぎ、冬は室内の暖かい空気が逃げるのを防ぎます。年間を通して快適な室内環境を保つ効果があるのが特徴です。
一方、遮熱は太陽光を反射する仕組みです。屋根の表面で日光を跳ね返し、室内温度の上昇を抑えます。ただし冬場は暖かい空気を逃がしてしまう欠点があります。
年間を通して快適さを求めるなら、断熱を優先しましょう。夏の暑さ対策だけを重視するなら遮熱塗料の選択もあります。両方を組み合わせるとより高い効果が得られる仕組みです。
断熱性能を示す2つの指標【熱伝導率・熱貫流率】
断熱性能を示す指標には、熱伝導率と熱貫流率の2つがあります。それぞれの見方を確認しましょう。
熱伝導率とは、素材そのものの熱の伝わりやすさを示す数値です。単位はW/m·Kで表されます。数値が低いほど熱を通しにくく、断熱性能が高いという意味です。
たとえば、陶器瓦の熱伝導率は約1.0W/m·Kで、金属屋根の約50W/m·Kより大幅に低くなっています。
一方の熱貫流率は、屋根全体の熱の通しやすさを示す数値です。単位はW/㎡·Kで表されます。熱貫流率も数値が低いほど断熱性能が高いという意味です。
屋根材だけでなく、下地や断熱材の性能も含めた総合的な指標となります。屋根材選びでは、両方の指標を確認するのが理想です。
屋根断熱・屋根裏断熱・天井断熱の違い
住宅の断熱方法には、屋根断熱・屋根裏断熱・天井断熱の3種類があります。それぞれ効果と費用が異なる仕組みです。
屋根断熱は、屋根の下地に断熱材を施工する方法です。屋根裏の空間も断熱範囲に入るため、ロフトや吹き抜けのある住宅に向いています。費用相場は30坪で40〜80万円ほどです。
屋根裏断熱は、屋根裏の空間全体に断熱材を吹き付ける方法となります。既存住宅への追加施工がしやすいのが特徴です。費用相場は20〜50万円で、比較的手頃な価格で対応できます。
天井断熱は、天井の上に断熱材を敷き詰める方法です。3つの中で最も安く、15〜30万円で施工可能となります。
ただし、屋根裏空間の温度は下がらないため、屋根裏を活用したい方には不向きです。
断熱性能で屋根材を選ぶ4つのメリット

断熱性能で屋根材を選ぶと、次のような4つのメリットがあります。
具体的な効果を1つずつ確認しましょう。
メリット1: 夏の2階の暑さが2〜5℃軽減される
断熱屋根材にすると、夏の2階の室内温度が2〜5℃下がります。屋根からの熱の侵入を大幅に減らせるためです。
真夏の屋根表面温度は70〜80℃にも達することがあります。この熱が屋根材を通して室内に伝わると、2階が耐えられないほど暑くなるのです。
たとえば、断熱材一体型ガルバリウム鋼板に葺き替えた住宅では、2階の最高気温が32℃から28℃程度に下がった例もあります。エアコンの効きも良くなるため、快適に過ごせるようになります。
夏の2階の暑さで悩んでいる方は、断熱屋根材への葺き替えを検討する価値が大いにあります。就寝時の快適さも大きく変わるでしょう。
メリット2: 冬の暖房効率が上がり寒さを防げる
断熱屋根材は、冬の暖房効率を高める効果もあります。屋根から逃げる熱を減らし、室内の暖かさを保てるためです。
冬場は暖房で温めた空気が、屋根を通じて外に逃げていきます。断熱性能の低い屋根材だと、暖房の熱がすぐに失われてしまうのです。
具体的には、断熱屋根材にした住宅で室温が2〜3℃高く保たれた例があります。同じ暖房設定でも、体感温度が大きく変わってきます。
暖房を強くしなくても快適に過ごせるため、光熱費の節約にもつながります。寒冷地の住宅では特に効果を実感しやすいメリットとなるでしょう。
メリット3: 年間の冷暖房費が10〜20%削減できる
断熱屋根材にリフォームすると、年間の冷暖房費を10〜20%削減できます。夏冬ともに空調の効率が上がるためです。
たとえば、年間の冷暖房費が15万円の住宅なら、1.5〜3万円の節約になります。10年間で15〜30万円、20年間なら30〜60万円の節約効果です。
初期費用は、一般屋根材より10〜30万円高くなる場合があります。ただし、光熱費の節約分で、10〜15年ほどで初期費用を回収できる計算です。
長期的に住み続ける住宅では、断熱屋根材の費用対効果が非常に高くなります。特に近年の光熱費高騰を考えると、大きなメリットといえるでしょう。
メリット4: 結露を防いで住宅の耐久性が上がる
断熱屋根材は、結露の発生を抑える効果もあります。屋根の内側と外側の温度差を小さくできるためです。
結露が発生するのは、屋根の内側と外側で温度差が大きいと、水蒸気が水滴に変わってしまうためです。この水滴が屋根裏に溜まると、木材の腐食やカビの原因になります。
断熱屋根材を使うと、屋根の内側と外側の温度差が小さくなります。結露が起きにくくなるため、屋根裏の木材や下地を長持ちさせる効果があるのです。
結果的に住宅の寿命を延ばし、大規模な修繕費用を抑えられます。快適さだけでなく、住宅の資産価値を守る意味でも重要なメリットです。
断熱性能で屋根材を選ぶ3つのデメリット

断熱屋根材には、次のような3つのデメリットもあります。
デメリットも理解した上で、選ぶかどうか判断しましょう。
デメリット1: 一般屋根材より初期費用が10〜30万円高い
断熱屋根材は、一般の屋根材より初期費用が10〜30万円ほど高くなります。断熱材や特殊な加工が施されているためです。たとえば、30坪の住宅で葺き替えを行う場合の費用差を比較しましょう。
一般的なガルバリウム鋼板なら140〜200万円が相場です。断熱材一体型にすると、160〜230万円と20〜30万円ほど上がります。
ただし、年間の光熱費削減効果で、10〜15年ほどで元が取れる計算です。長期的に住み続ける住宅では、初期費用の差以上の効果が期待できます。
住宅ローンやリフォームローンを活用すれば、月々の負担を抑えられます。予算に応じて、費用と効果のバランスを検討しましょう。
デメリット2: 施工技術が必要で業者選びが重要
断熱屋根材の施工には、専門的な技術が必要です。業者選びを間違えると、期待した断熱効果が得られない場合もあります。
具体的な失敗例を確認しましょう。断熱材と屋根材の間に隙間ができると、そこから熱が漏れてしまいます。屋根材の継ぎ目の処理が甘いと、雨漏りのおそれも生じます。
信頼できる業者を選ぶポイントは、断熱屋根材の施工実績が豊富であることです。メーカーの認定施工店になっているかも重要な判断材料となります。
3社以上から見積もりを取り、施工実績と保証内容を比較しましょう。安さだけで選ぶと、後から修繕費用がかさむ結果になりかねません。
信頼できる業者を選ぶことが、断熱効果を最大化する近道です。
デメリット3: 屋根材の選択肢がやや限られる
断熱性能が高い屋根材は、選択肢がやや限られます。一般の屋根材と比べると、デザインや色の種類が少ない場合もあるためです。
たとえば、断熱材一体型ガルバリウム鋼板の場合、メーカーは主要3〜4社に絞られます。色や柄の選択肢も一般ガルバリウム鋼板より少ない状況です。
ただし、近年は各メーカーが商品ラインナップを拡充しています。豊富な色や質感の商品が増えており、選択肢の幅は広がってきました。
デザイン性を最優先にする方は、事前にメーカーのカタログで確認するのがおすすめです。断熱性能とデザインの両立を目指すなら、自然石粒付ガルバリウム鋼板も検討する価値があります。
屋根材別の断熱リフォームの費用相場【坪数別】

屋根材別の断熱リフォーム費用相場を、坪数別に確認しましょう。ここでは次の4つの内容を解説します。
- 屋根材別の断熱リフォーム費用一覧表【坪数別】
- 断熱材一体型ガルバリウム鋼板の費用相場(150〜260万円)
- 自然石粒付ガルバリウム鋼板の費用相場(180〜280万円)
- 陶器瓦・粘土瓦の費用相場(200〜300万円)
自宅の予算計画にお役立てください。
屋根材別の断熱リフォーム費用一覧表【坪数別】
屋根材別の断熱リフォーム費用を、坪数別の一覧表で確認しましょう。下記の相場を参考にしてください。
| 坪数 | 断熱材一体型 | 自然石粒付 | 陶器瓦 | セメント瓦 | アスファルトシングル |
|---|---|---|---|---|---|
| 20坪 | 120〜180万円 | 140〜210万円 | 160〜230万円 | 130〜190万円 | 110〜170万円 |
| 30坪 | 150〜230万円 | 180〜260万円 | 200〜280万円 | 170〜240万円 | 140〜210万円 |
| 40坪 | 180〜260万円 | 210〜290万円 | 240〜310万円 | 200〜270万円 | 170〜240万円 |
| 50坪 | 210〜290万円 | 240〜320万円 | 270〜340万円 | 230〜300万円 | 200〜270万円 |
費用には材料費・工賃・足場代・撤去費・諸経費が含まれています。屋根の状態や建物の形状によって金額は変動する仕組みです。
複数の業者から見積もりを取り、詳細な内訳を比較しましょう。
断熱材一体型ガルバリウム鋼板の費用相場(150〜260万円)
断熱材一体型ガルバリウム鋼板の費用相場は、30坪の住宅で150〜260万円です。断熱屋根材の中で最もコスパの高い選択肢となります。
代表的な製品と1平米あたりの相場は次のとおりです。アイジー工業の「スーパーガルテクト」は8,000〜11,000円が目安です。ニチハの「横暖ルーフαS」は9,000〜12,000円ほどとなります。
30坪の住宅では、屋根面積が約80〜100㎡になります。材料費で80〜120万円、工賃で40〜60万円、足場代で15〜25万円が発生する仕組みです。
断熱性能と費用のバランスを重視する方に最もおすすめの屋根材といえます。カバー工法なら費用を100〜180万円まで抑えることも可能です。
自然石粒付ガルバリウム鋼板の費用相場(180〜280万円)
自然石粒付ガルバリウム鋼板の費用相場は、30坪の住宅で180〜280万円です。断熱材一体型より20〜30万円ほど高い水準となります。
代表的な製品の相場として、ディートレーディングの「ディプロマットスター」は10,000〜13,000円/㎡です。ケイミューの「エコグラーニ」は11,000〜14,000円/㎡が目安となります。
費用が高い理由は、天然石粒の吹き付け加工にコストがかかるためです。ただし、塗装メンテナンスが不要になることから、長期的な費用対効果は高くなります。
30年間のトータルコストで比較すると、断熱材一体型と大きな差はありません。デザイン性と長期的な維持のしやすさを重視する方に向いています。
陶器瓦・粘土瓦の費用相場(200〜300万円)
陶器瓦・粘土瓦の費用相場は、30坪の住宅で200〜300万円です。断熱屋根材の中では最も高額な選択肢となります。
費用が高い理由は、材料費と工賃の両方が高いためです。1平米あたりの材料費は9,000〜18,000円と幅広くなっています。施工にも専門技術が必要なため、工賃も金属屋根より高くなる仕組みです。
さらに瓦は重く、建物の耐震補強が必要になる場合もあります。追加費用として20〜50万円ほど発生する可能性がある点にも注意が必要です。
ただし、耐用年数が50年以上と長く、塗装メンテナンスも不要です。長期的に住み続ける住宅なら、費用対効果は非常に高い選択肢となります。
断熱性能の高い屋根材の選び方5つのポイント

断熱性能の高い屋根材を選ぶには、次の5つのポイントを押さえましょう。
自宅に合った屋根材を選ぶための判断材料としてご活用ください。
ポイント1: 地域の気候条件で選ぶ(寒冷地・温暖地・沿岸部)
地域の気候条件によって、最適な屋根材は変わります。自宅の立地に合わせて選ぶことが大切です。
寒冷地(東北・北関東の山間部など)では、暖房効率を重視した選択が有効です。断熱材一体型ガルバリウム鋼板や陶器瓦がおすすめとなります。積雪への強さも考慮しましょう。
温暖地(関東平野部・関西など)では、夏の暑さ対策が最優先です。自然石粒付ガルバリウム鋼板や断熱材一体型が向いています。日射反射率の高い色を選ぶとさらに効果的です。
沿岸部(海岸から2km以内)では、塩害への強さも重要です。塩害に強い塗装や、耐塩害仕様の屋根材を選びましょう。
ガルバリウム鋼板は塩害に弱いため、耐塩害グレードを選ぶ必要があります。
ポイント2: 住宅構造と築年数で選ぶ
住宅の構造と築年数によって、選べる屋根材は変わります。無理な選択で建物を傷めないよう注意が必要です。
築20年以内の住宅なら、どの屋根材でも基本的に対応可能です。ただし瓦への葺き替えは、下地の状態を必ず確認しましょう。木造住宅で重い瓦を使うと、耐震性への影響が出る場合があります。
築30年以上の住宅では、軽い屋根材への葺き替えがおすすめです。断熱材一体型ガルバリウム鋼板やアスファルトシングルが向いています。既存の瓦から金属屋根への変更で、耐震性が大きく向上します。
築40年以上や旧耐震基準の住宅では、耐震補強とセットで検討しましょう。屋根の軽量化だけでは不十分な場合があるためです。専門家の診断を受けることをおすすめします。
ポイント3: 初期費用と長期コストのバランスで選ぶ
屋根材選びでは、初期費用だけでなく長期コストのバランスが重要です。数十年単位で総費用を比較しましょう。
たとえば、30年間の総コストを比較してみましょう。断熱材一体型ガルバリウム鋼板は、初期費用200万円で塗装も不要です。総コスト200万円で済みます。
一方、一般スレートは初期費用140万円でも、10年ごとの塗装で1回50万円かかります。30年で3回の塗装が必要となり、総コスト290万円ほどになる計算です。
初期費用の安さだけで選ぶと、結果的に高くつくケースが多くなります。塗装メンテナンスや修繕の頻度まで含めて、総合的に比較しましょう。
長く住み続ける方ほど、耐久性の高い屋根材が有利になります。
ポイント4: 屋根材の耐用年数で選ぶ
屋根材の耐用年数は、選ぶ際の重要な判断材料です。何年住み続ける予定かに合わせて選びましょう。
主要屋根材の耐用年数の目安として、断熱材一体型ガルバリウム鋼板は30〜40年です。自然石粒付ガルバリウム鋼板は30〜50年と長寿命となります。
陶器瓦は50年以上、適切な手入れで100年近く持つこともあります。セメント瓦は30〜40年、アスファルトシングルは20〜30年が目安です。一般ガルバリウム鋼板は20〜30年となります。
今後20年以上住む予定なら、耐用年数の長い屋根材がおすすめです。50年以上住むなら陶器瓦、30年程度なら金属屋根系が適しています。ライフプランに合わせて選びましょう。
ポイント5: メーカー保証と業者の施工実績で選ぶ
メーカー保証と業者の施工実績も、屋根材選びで重要な要素です。品質と安心感を確保するために確認しましょう。
主要屋根材のメーカー保証を確認します。スーパーガルテクトは穴あき保証25年、赤さび保証20年です。横暖ルーフαSは穴あき保証25年、変色・褪色保証15年となっています。
業者の施工実績も必ず確認しましょう。断熱屋根材の施工件数が100件以上ある業者を選ぶのが理想です。メーカーの認定施工店になっているかも判断材料になります。
保証書の内容と業者のアフターサービスも比較しましょう。工事後の定期点検や、万が一の不具合への対応体制が整っている業者が安心です。
長く住む家だからこそ、信頼できる業者選びが欠かせません。
屋根材の断熱リフォームに使える補助金・助成金【2026年最新】

屋根材の断熱リフォームには、下記の補助金・助成金が利用できます。ここでは次の4つの内容を解説します。
補助金を活用して、賢く費用を抑えましょう。
長期優良住宅化リフォーム推進事業(最大210〜260万円)
長期優良住宅化リフォーム推進事業は、断熱リフォームで利用できる代表的な補助金制度です。国土交通省が実施しています。
補助金額は最大210万円で、若者・子育て世帯なら最大260万円まで拡充されます。省エネ性能を高めるリフォームが対象となる仕組みです。
対象工事の条件は、屋根の断熱改修を含む省エネリフォームが該当します。断熱等性能等級4以上の性能を満たす必要がある点に注意が必要です。
申請は工事契約前に行う必要があります。国が指定する事業者を通じて申請する仕組みなので、対応可能な業者を選びましょう。詳細は国土交通省の公式サイトで確認できます。
子育てグリーン住宅支援事業(省エネ改修)
子育てグリーン住宅支援事業は、2026年の断熱リフォームで利用できる補助金制度です。国土交通省と経済産業省が共同で実施しています。
補助金額は、リフォーム内容と世帯構成によって変わります。断熱リフォームなら最大60万円、子育て世帯・若者世帯なら最大60万円が上限となる仕組みです。
対象工事には、屋根や外壁の断熱改修が含まれています。断熱材一体型屋根材への葺き替えも対象になる場合があります。
申請は登録された施工事業者が代理で行う仕組みです。予算がなくなり次第終了する制度なので、早めの検討が重要となります。
千葉・埼玉・茨城・東京の自治体独自補助金
国の補助金に加えて、自治体独自の補助金も活用できます。千葉・埼玉・茨城・東京の主要自治体の制度を紹介しましょう。
千葉県の主な補助金として、市原市の「省エネルギー設備等導入補助金」や松戸市の「住宅リフォーム助成」があります。補助額は10〜20万円が目安です。
埼玉県では、川越市の「住宅改修補助金」やさいたま市の「省エネ住宅改修補助金」が利用可能です。10〜30万円の補助が受けられる場合があります。
茨城県では、つくば市や水戸市に住宅リフォーム補助金があります。東京都では、大田区や世田谷区で断熱改修への補助金制度が用意されている状況です。
自治体ごとに条件が異なるため、公式サイトで最新情報を確認しましょう。
屋根材の断熱リフォームはトベシンホームへご相談ください

| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 屋号 | トベシンホーム |
| 会社名 | FCR株式会社 |
| 本社所在地 | 〒271-0064 千葉県松戸市上本郷2868-8 Googleマップ |
| 電話番号 | 0120-685-126 |
| 営業時間 | 8:00〜20:00 (年中無休) |
屋根材の断熱リフォームでお悩みの方は、トベシンホームへご相談ください。トベシンホームは、千葉県・埼玉県・茨城県・東京都で活動する地域密着型の屋根工事専門店です。
関東16店舗の地域密着体制で、地元の気候特性を熟知しています。累計5,500件以上の施工実績があり、断熱屋根材の施工にも豊富な経験があります。1級塗装技能士や職人が在籍しており、確かな技術力でのご対応が可能です。
見積もりや現地調査は無料で承っております。断熱屋根材の選び方や補助金の活用についても、経験豊富な担当者がサポートします。最短即日での現場調査も可能ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
屋根材の断熱に関するよくある質問(FAQ)

屋根材の断熱について、よく寄せられる質問を紹介します。ここでは次の8つの質問に回答しましょう。
- 断熱屋根材にすれば夏エアコンなしで過ごせる?
- 遮熱塗料と断熱屋根材の効果はどちらが高い?
- 屋根材の断熱と屋根裏断熱、どちらを優先すべき?
- 断熱屋根材の効果はいつから実感できる?
- 断熱屋根材にすると固定資産税は上がる?
- カバー工法でも断熱屋根材にできる?
- スーパーガルテクトと横暖ルーフαSはどっちが良い?
- 断熱屋根材で「後悔した」という声はある?
疑問の解消にお役立てください。
断熱屋根材にすれば夏エアコンなしで過ごせる?
断熱屋根材だけで夏エアコンなしの生活は現実的ではありません。ただしエアコンの使用時間や設定温度は大きく変えられます。
断熱屋根材の効果は、あくまで屋根からの熱侵入を抑えることです。壁や窓からの熱侵入や、日射による直接的な熱は防げません。真夏の日中は、どうしてもエアコンが必要になります。
エアコンを完全に不要にしたいなら、断熱屋根材と屋根裏断熱、外壁断熱、窓の断熱を組み合わせる必要があります。
遮熱塗料と断熱屋根材の効果はどちらが高い?
断熱屋根材の方が、遮熱塗料より総合的な効果が高くなります。年間を通した快適性で優位に立てるためです。
遮熱塗料は、夏場の室内温度を1〜3℃下げる効果があります。1平米あたり2,000〜4,000円と比較的安価な費用で対応可能です。ただし冬場は暖かい空気を逃がしてしまう欠点があります。
一方、断熱屋根材は夏冬の両方に効果があります。夏は2〜5℃の温度低下、冬は暖房効率の向上が期待できます。初期費用は高いですが、年間の光熱費削減効果が大きくなります。
短期的な暑さ対策なら遮熱塗料、長期的な快適性を求めるなら断熱屋根材がおすすめです。予算に余裕があれば、断熱屋根材と遮熱塗料の組み合わせも効果的な方法となります。
屋根材の断熱と屋根裏断熱、どちらを優先すべき?
屋根材の葺き替え時期なら屋根材の断熱を、屋根がまだ健康なら屋根裏断熱を優先しましょう。状況で判断が変わります。
屋根材の耐用年数が近づいている場合は、葺き替えのタイミングで断熱屋根材を選ぶのが効率的です。1回の工事で屋根の交換と断熱の両方が完了します。
一方、屋根材がまだ10年以上使える状態なら、屋根裏断熱がおすすめとなります。20〜50万円の追加費用で、屋根の葺き替えを待たずに断熱効果を得られます。
理想は両方を組み合わせる方法です。屋根材の断熱と屋根裏断熱を組み合わせると、最高レベルの断熱性能を実現できます。予算と屋根の状態を総合的に判断して選びましょう。
断熱屋根材の効果はいつから実感できる?
断熱屋根材の効果は、工事完了直後から実感できます。屋根材を交換した瞬間から、熱の伝わり方が変わるためです。
夏場の工事なら、その日の夕方には2階の暑さが軽減されているのが分かります。冬場の工事でも、暖房の効きが良くなったと感じやすくなります。
光熱費への効果は、次の1ヶ月の請求書で確認できます。エアコンや暖房の稼働時間が減るため、電気代が明確に下がるでしょう。
年間を通した効果を実感するには、1年間の使用が必要です。四季を通じて快適さを味わうことで、断熱屋根材の総合的な効果を実感できます。
長期的には光熱費の節約効果も含めて満足度が高まる傾向があります。
断熱屋根材にすると固定資産税は上がる?
屋根材の断熱リフォームでは、原則として固定資産税は上がりません。通常の修繕・改修工事にあたるためです。
固定資産税が上がるのは、建物の床面積が増える増築や、大規模な用途変更を伴うリフォームが該当します。屋根材の交換だけなら、税額が変わることはありません。
さらに省エネリフォームには、固定資産税の減額制度もあります。要件を満たすと、翌年度の固定資産税が3分の1減額される仕組みです。
減額を受けるには、工事完了後3ヶ月以内に自治体への申告が必要です。適用条件や必要書類は、自治体の税務窓口で確認しましょう。断熱リフォームなら、税制優遇まで含めて検討する価値があります。
カバー工法でも断熱屋根材にできる?
カバー工法でも断熱屋根材の使用は可能です。断熱材一体型ガルバリウム鋼板は、カバー工法に対応した製品が多く用意されています。
カバー工法では、既存屋根の撤去費用が発生しないため、葺き替えより30〜50万円ほど安く済みます。工期も短く、1〜2週間で完了する仕組みです。
ただし条件がある点に注意が必要です。既存屋根がスレートかアスファルトシングルであることが条件となります。瓦屋根の上には、カバー工法で断熱屋根材を施工できません。
さらに既存屋根の下地が健全であることも条件です。雨漏りしている屋根や下地が腐食している屋根は、葺き替えを選ぶ必要があります。事前に業者の点検を受けて判断しましょう。
スーパーガルテクトと横暖ルーフαSはどっちが良い?
スーパーガルテクトと横暖ルーフαSは、どちらも優れた断熱屋根材です。細かな違いを比較して選びましょう。
スーパーガルテクト(アイジー工業)の特徴を確認します。断熱材にウレタンフォームを採用し、優れた断熱性を実現しています。メーカー保証は穴あき25年、赤さび20年です。
横暖ルーフαS(ニチハ)の特徴を見てみましょう。硬質ウレタンフォーム断熱材を使用し、遮音性にも優れています。メーカー保証は穴あき25年、変色・褪色15年となります。
断熱性能はほぼ同等です。デザインや色の好み、施工業者の得意な製品で選ぶのがおすすめとなります。実物のサンプルを見て決めるのが確実です。両製品とも高品質な断熱屋根材のため、どちらを選んでも満足できるでしょう。
断熱屋根材で「後悔した」という声はある?
断熱屋根材のリフォームで後悔する主な理由は、業者選びの失敗と期待値の高さです。事前に注意点を押さえれば、後悔を防げます。
安さだけで業者を選び、施工不良で断熱効果が出なかったケースがあります。断熱屋根材だけで真夏でもエアコン不要と過度に期待し、思ったより涼しくならなかった声もあります。
失敗を防ぐポイントは、3社以上から見積もりを取り、業者を慎重に選びましょう。断熱屋根材の効果を過度に期待せず、現実的な効果を理解します。
必要に応じて屋根裏断熱や外壁断熱と組み合わせることも重要です。
正しい業者選びと現実的な期待で、断熱屋根材のメリットを最大化できます。多くの利用者が「暑さが軽減された」「光熱費が下がった」と満足しているのも事実です。
まとめ
屋根材の断熱性能は、住宅の快適性と光熱費に大きく影響します。住宅の熱の出入りのうち、屋根からの影響は約30%を占めるためです。
断熱性能が高い屋根材のおすすめは、断熱材一体型ガルバリウム鋼板です。スーパーガルテクトや横暖ルーフαSなどが代表的な製品となります。
夏の2階の暑さを2〜5℃軽減し、年間の冷暖房費を10〜20%削減できる効果があります。
費用相場は30坪の住宅で150〜300万円ですが、補助金の活用で負担を軽減できます。長期優良住宅化リフォーム推進事業や子育てグリーン住宅支援事業などが利用可能です。
信頼できる業者に相談し、自宅に合った断熱屋根材を選びましょう。快適な住まいで、家族の健康と豊かな暮らしを実現してください。
屋根工事45年のプロフェッショナル。日本瓦から最新屋根材まで3万件以上の施工実績を持ち、独自開発した「増山式耐風工法」は台風対策として業界で高評価。文化財修復にも携わりながら、職人育成学校での若手指導や各メーカーの製品開発顧問として、伝統技術の継承と革新に貢献。

