「うちの屋根材って何だろう?」
「メンテナンスはいつ頃すべき?」
「このまま放置して大丈夫かな…」
住宅の屋根に関して、こうした疑問や不安を感じている方は多いのではないでしょうか。屋根は住まいを守る重要な部分であるにもかかわらず、普段目にする機会が少ないため、状態を把握しにくいものです。
しかし、メンテナンスを怠ると雨漏りや断熱性能の低下を引き起こし、最終的には高額な修繕費用が必要になることも。屋根材によって劣化のスピードや兆候も異なるため、適切な知識を持っておくことが大切です。
この記事では、屋根材ごとの特徴からメンテナンス方法、適切な時期、費用相場まで、プロの目線で詳しく解説します。
さらに自分でできる点検方法や信頼できる業者の選び方もご紹介。この記事を読めば、あなたの住まいに合った屋根のメンテナンス計画が立てられるようになるでしょう。
この記事のポイント
- 屋根材種類により適切なメンテナンス時期が異なる
- 早期発見・早期対応が大規模修繕を防ぐ
- 信頼できる業者選びが長持ちする屋根の鍵

トベシンホームは、関東に16店舗を構える地域密着型の外壁・屋根・雨漏りの専門家です。
専属職人による確かな施工や1,000件以上の施工実績からくる技術で、お客様のご要望に応じた施工をお約束します。
まずはお気軽にお問い合わせください。
屋根材の種類と特徴
住宅の屋根材にはスレート、瓦、ガルバリウム鋼板など様々な種類があり、それぞれに異なる特徴や寿命を持っています。
適切なメンテナンス時期を知るためにも、まずはご自宅の屋根材の特性を理解しましょう。
どの屋根材も完全なメンテナンスフリーではなく、定期的な点検とケアが必要です。
スレート屋根の特徴
スレート屋根は、セメントと繊維を混ぜ合わせた素材で、コロニアルやカラーベストとも呼ばれています。軽量で施工性に優れており、初期コストが比較的安価なのが特徴です。
カラーバリエーションが豊富で様々な住宅デザインに対応できるため、現在の住宅で最も普及している屋根材の一つです。耐用年数は10~35年程度です。
ただし紫外線や風雨により徐々に劣化するため、約7~15年ごとに塗装メンテナンスが必要になります。
スレート屋根の特徴やにリフォーム費用ついて、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

瓦屋根の特徴
瓦屋根は日本の伝統的な屋根材で、粘土を高温で焼き上げて作られています。屋根材の中でも特に高い耐久性を持ち、適切なメンテナンスを行えば耐用年数は30~60年以上にもなります。
また優れた耐火性を持ち、断熱性・遮音性にも優れているため、夏は涼しく冬は暖かい室内環境を実現できるでしょう。伝統的な日本家屋の雰囲気を演出するのにも最適です。
重量があるため耐震性に配慮した家づくりが必要であり、台風や地震で瓦がずれると雨漏りの原因になる点に注意が必要です。
瓦屋根の種類や特徴について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

ガルバリウム鋼板屋根の特徴
ガルバリウム鋼板は、亜鉛・アルミニウム・シリコンなどを合金化した鋼板です。従来のトタン屋根と比べて格段に耐久性が向上し、錆びにくい特性を持っています。
軽量なため地震に強く、モダンな外観を演出できることから、近年の新築住宅やリフォームで人気が高まっています。耐用年数は約20~40年程度です。
金属製であるため経年による変色はありますが、メンテナンスの頻度は他の屋根材と比較して少なめです。ただし10~20年ごとに点検を行い、必要に応じて塗装を行うことが推奨されています。
ガルバリウム鋼板の費用やメリット・デメリットについて、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

屋根材別メンテナンス方法と時期
屋根材ごとに適切なメンテナンス方法と時期は異なります。長持ちさせるためにも、それぞれの特性に合わせた対応を心がけましょう。
定期的な点検を行い、適切な時期にメンテナンスを実施することが大切です。
スレート屋根のメンテナンス方法
スレート屋根は約7~15年ごとに塗装メンテナンスが必要です。色あせや表面の摩耗が進み始めたら、メンテナンスのサインと考えましょう。
塗装前には高圧洗浄でコケやカビを除去し、その後に塗装を施します。塗料はシリコン系やフッ素系など耐久性の高いものを選ぶと良いでしょう。
年代によってはアスベストが含まれているケースがあります。特に2004年以前に製造されたスレートには注意が必要です。
瓦屋根のメンテナンス方法
瓦屋根は約15~20年に一度の点検をおすすめします。主なメンテナンスは「漆喰の塗り直し」と「棟瓦の積み直し」です。
漆喰は屋根の耐久性と調湿性に関わる重要な役割を果たしますが、経年劣化により徐々に剥がれていきます。古い棟瓦は漆喰とステンレスの番線で固定されていることが多く、地震や台風で崩れやすい傾向があります。
最近の棟瓦はビスで固定することが義務化されているため、メンテナンス時には金具を用いた棟瓦の積み直しを検討すると良いでしょう。
ガルバリウム鋼板屋根のメンテナンス方法
ガルバリウム鋼板屋根は約10~20年ごとに点検と必要に応じた塗装メンテナンスを行います。錆びにくい特性がありますが、完全にメンテナンスフリーではありません。
特に沿岸地域や工場地域では劣化が早まる傾向があるため、環境に応じた点検頻度を考慮することが大切です。棟板金も風で飛ばされる不具合が多いため、5~10年ごとの確認が必要です。
金属下地(エスヌキ)などを使用することで棟板金の長期安定化を図ることもできます。
メンテナンスを怠った場合のリスク
屋根のメンテナンスを先延ばしにすると、様々なリスクが生じます。初期段階での対応が結果的にコスト削減につながるため、早めの対策を心がけましょう。
定期的な点検とメンテナンスで、これらのリスクを最小限に抑えることが可能です。
雨漏りリスク
屋根メンテナンスを怠ると、最も懸念されるのが雨漏りです。屋根材の劣化により防水性能が低下し、小さなひび割れから雨水が侵入し始めます。
初期対応を怠ると、野地板や断熱材などの下地材が腐食し、最終的には大規模修繕が必要になるケースも少なくありません。
雨漏りが進行すると、天井や壁の染みだけでなく、電気系統へのダメージも生じる恐れがあります。
雨漏りが発生した後では屋根の野地板交換や補強を伴う大規模修理が必要となり、多大なコストがかかることを覚えておきましょう。
資産価値の低下
屋根の状態は住宅の資産価値に直結します。メンテナンス不足による見た目の劣化は、建物全体の印象を大きく左右してしまいます。
特に将来的な売却や賃貸を考える場合、屋根の状態は重要な評価ポイントになります。定期的なメンテナンスを行い美観を保つことで、資産価値の低下を防ぐことができるでしょう。
屋根材の色あせや苔の繁殖などは、住宅の経年劣化を印象付ける要素です。住宅の長期的な価値を維持するためにも、屋根のコンディションには十分な注意を払うことが望ましいです。
自分でできる屋根点検チェックリスト
プロに依頼する前に、まずは自分でも屋根の状態をチェックすることができます。定期的な点検で早期発見することが、大きなトラブルを防ぐ第一歩です。
安全面に配慮しながら、できる範囲で屋根の状態を確認しましょう。
点検で見るべき3つのポイント
屋根の点検では「色あせ」「ひび割れ」「ズレ」の3点に注目しましょう。色あせは塗膜の劣化サインであり、特にスレート屋根では塗装メンテナンスの時期を知る重要な指標となります。
ひび割れやクラックは雨漏りの原因になるため早期発見が肝心です。瓦やスレートのひび割れ、ガルバリウム鋼板の接合部の隙間などをチェックしましょう。
屋根材のズレは強風や地震の影響で生じます。特に瓦屋根では要注意で、棟瓦や漆喰のひび割れ・剥がれも併せて確認するとよいでしょう。
点検後に取るべき行動
点検で気になる箇所を発見したら、その程度に応じて適切な対応を取ることが大切です。軽微な色あせのみの場合は、1〜2年以内の塗装計画を検討しましょう。
ひび割れや一部の屋根材のズレを発見した場合は、早めにプロの業者に相談することをおすすめします。放置すると雨漏りのリスクが高まります。
すでに雨漏りが発生している、または屋根材の広範囲に劣化が見られる場合は、すぐに専門業者に点検・見積りを依頼しましょう。迅速な対応で被害の拡大を防ぐことができます。
自分でできる屋根点検の方法について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

信頼できる業者選びのポイント
屋根のメンテナンスや修理を依頼する際は、信頼できる業者選びが重要です。適切な業者を選ぶことで、工事品質の向上やトラブル防止につながります。
複数の業者から見積もりを取ることで、適切な価格と工事内容を比較検討できます。
ポイント1:資格・許認可を確認する
信頼できる業者の第一条件は、必要な資格や許認可を持っていることです。屋根工事業者には「建設業許可」が必要であり、許可番号を確認しましょう。
特に古いスレート屋根やセメント瓦を扱う場合は「石綿作業主任者」や「アスベスト診断士」などの資格を持つスタッフがいるかどうかも確認すると安心です。
工事に関わる保険加入状況も大切なポイントです。第三者賠償責任保険や労災保険に加入している業者を選ぶことで、万一の事故の際にも安心できます。
ポイント2:保証内容とアフターサポートを確認する
屋根工事後のトラブルに対応してくれるかどうかも重要な選定基準です。施工保証期間や保証内容について、事前に詳しく確認しておきましょう。
一般的に塗装工事の保証期間は5〜10年、葺き替え工事では10〜20年程度が目安です。保証書の発行有無や保証対象範囲も明確にしておくことが大切です。
さらに定期点検サービスの有無や、緊急時の対応体制についても確認しておくと良いでしょう。長期的な関係を築ける業者であるかを見極めることがポイントです。
ポイント3:過去実績と口コミ・評判をチェックする
実績豊富な業者であれば安心して依頼できます。施工事例の写真や実際の現場を見せてもらえるかどうか確認しましょう。
倉庫を所有し、日々の業務で屋根工事と密接に関わっている専門工事業者であれば、適正価格かつより専門的な提案を受けられる可能性が高いです。
親切な対応をしてくれる業者も信頼の目安になります。見積書の内容が具体的で、工事内容や使用材料を詳しく説明してくれる業者を選ぶことが重要です。
屋根工事業者の選び方について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

屋根メンテナンスはトベシンホームにご依頼ください

項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | FCR株式会社(トベシンホーム) |
本社所在地 | 〒271-0064 千葉県松戸市上本郷2868-8 Googleマップ |
電話番号 | 0120-685-126 |
営業時間 | 8:00〜20:00 年中無休 |
トベシンホームは、関東圏を中心に豊富な屋根工事実績を持つ外装リフォーム専門店です。
スレート、瓦、ガルバリウム鋼板など、あらゆる屋根材に精通した技術者が、建物の状態と地域特性に合わせた最適な工事プランをご提案します。
施工からアフターケアまで自社スタッフが一貫して担当する体制で、高品質な施工と適正価格を実現。補助金や火災保険の活用方法についても、お気軽にご相談ください。
まとめ
屋根材のメンテナンスは住まいを長持ちさせるために欠かせません。
スレート屋根は7〜15年、瓦屋根は15〜20年、ガルバリウム鋼板は10〜20年を目安に点検・メンテナンスを検討しましょう。放置すると雨漏りや資産価値の低下などのリスクが高まります。
自己点検で異常を発見したら早めに専門業者へ相談し、信頼できる業者選びには資格・保証内容・実績の確認が重要です。適切なメンテナンスで大切な住まいを守りましょう。

屋根工事45年のプロフェッショナル。日本瓦から最新屋根材まで3万件以上の施工実績を持ち、独自開発した「増山式耐風工法」は台風対策として業界で高評価。文化財修復にも携わりながら、職人育成学校での若手指導や各メーカーの製品開発顧問として、伝統技術の継承と革新に貢献。