「屋根点検業者はどう選べばいいの?」
「無料で点検してくれるという業者が来たけど、信頼していいのかな」
「悪徳業者に騙されないか不安…」
このような疑問や不安を抱える方は少なくないでしょう。屋根は家の中で最も過酷な環境にさらされる部分であり、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。
しかし、近年では「点検商法」と呼ばれる悪質な手口で高額な工事を契約させる業者が増加しており、消費者センターへの相談件数も年々増えています。
適切な業者選びは、家を守るためだけでなく、不要な出費や詐欺被害から身を守るためにも重要な問題なのです。
この記事では、信頼できる屋根点検業者の選び方から、悪徳業者の見分け方、点検費用の相場、点検のタイミングまで詳しく解説します。
屋根点検を検討されている方はぜひ参考にしてください。
この記事のポイント
- 信頼できる屋根点検業者の見分け方
- 悪徳業者の手口と効果的な対策法
- 点検費用相場と適切な点検時期

トベシンホームは、関東に16店舗を構える地域密着型の外壁・屋根・雨漏りの専門家です。
専属職人による確かな施工や1,000件以上の施工実績からくる技術で、お客様のご要望に応じた施工をお約束します。
まずはお気軽にお問い合わせください。
屋根点検業者の選び方
信頼できる屋根点検業者を選ぶには、資格や許可の確認、実績や口コミの調査、見積もり内容のチェックが重要です。
以下の3つのポイントを押さえて、安心して依頼できる業者を見つけましょう。
業者選びの際は、納得できるまで比較検討することが大切です。
資格や許可を確認する
屋根点検業者を選ぶ際は、まず建設業許可の有無を確認しましょう。この許可は建設業を営むために必要なもので、一定の基準をクリアした業者に与えられます。
また、建築板金技能士や施工管理技士などの国家資格保有者がいる会社は、専門知識と技術を持っていると判断できるでしょう。瓦屋根の場合は、かわらぶき技能士や瓦屋根診断技士の資格も重要なポイントです。
さらに、リフォームパートナー協議会(RECACO)に加盟している業者は、見積書の作成や提案方法の講習を受けているため、丁寧で分かりやすい対応が期待できます。
国土交通省の建設業者検索システムやRECACOの公式サイトで確認が可能なので、事前にチェックしておくと安心です。
実績や口コミを調べる
信頼できる屋根点検業者を選ぶには、施工実績や口コミの確認が欠かせません。地元で長年営業している業者は、地域の気候や建物の特性を熟知しているだけでなく、悪評が立てば今後の営業に影響するため、丁寧な対応が期待できます。
インターネットで検索すれば、その業者の評判や口コミを確認できます。特に注意すべきは、会社名や所在地、代表者などの情報が明確かどうかです。実体が明らかでない業者は避けるべきでしょう。
また、自社職人がいる会社を選ぶと、中間マージンが発生しないため修理費用が安くなる傾向があります。問い合わせた際に施工事例の写真を見せてもらったり、過去の顧客の声を聞かせてもらったりすることも有効な確認方法です。
見積もりの内容を確認する
屋根点検を依頼する前に、見積書の内容をしっかり確認することが重要です。良心的な業者は、詳細な見積書を提示してくれます。
見積書には、点検方法や費用、万が一修理が必要になった場合の具体的な工事内容と費用内訳が明記されているべきです。「一式」とだけ記載されている見積書は、後から追加費用を請求される可能性があるため注意が必要です。
また、複数の業者から相見積もりを取ることも賢明です。これにより費用相場を把握できるだけでなく、悪徳業者を見分けることも可能になります。
ただし、あまり多くの業者に依頼すると検討に時間がかかるため、2社程度が適切でしょう。金額だけでなく、対応の丁寧さや提案内容の具体性も重要な判断基準です。
屋根工事業者の選び方について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

屋根点検の費用相場
屋根点検の費用は、点検方法や状況によって大きく異なります。適切な予算計画を立てるため、一般的な点検費用と修理費用の相場を把握しておきましょう。
事前に費用相場を知っておくことで、適正価格での依頼が可能になります。
点検費用の目安
屋根点検の費用は、点検方法によって無料から有料まで幅広く設定されています。一般的な目視調査であれば、多くの業者は無料で実施してくれるケースが多いでしょう。
ただし、雨漏りの調査など詳細な点検になると費用が発生します。点検方法別の費用相場は以下の通りです。
点検方法 | 費用相場 | 特徴 |
---|---|---|
目視調査 | 0〜5万円 | 屋根の状態を目で確認する基本的な調査 |
ドローン調査 | 要問合せ | 足場不要で安全に点検可能 |
散水調査 | 5〜20万円 | 雨漏り箇所を特定するための調査 |
発光液調査 | 10〜20万円 | 雨水の浸入経路を特定する精密な調査 |
サーモグラフィー調査 | 10〜30万円 | 赤外線カメラで温度差から雨漏り箇所を特定 |
これらの費用は目安であり、屋根の形状や面積、現場の状況によって変動することがあります。依頼前に複数の業者に見積もりを取り、費用を確認しておくと安心です。
屋根点検の費用相場について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

ドローンの屋根点検について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

修理費用の相場
屋根点検の結果、修理が必要となった場合の費用相場は、修理箇所や工法によって異なります。主な修理箇所別の費用相場は以下の通りです。
修理箇所 | 費用相場 | 備考 |
---|---|---|
軒先水切り(唐草) | 1,500〜3,000円/m | 屋根の軒先部分の板金 |
ケラバ | 1,500〜3,500円/m | 屋根の側面部分 |
棟板金 | 2,500〜6,000円/m | 屋根の頂上部分の板金 |
雪止め | 1,500〜3,500円/m | 屋根からの落雪を防ぐ部材 |
換気棟 | 2.5〜5万円/個 | 屋根裏を換気するための部材 |
瓦の交換 | 5,000〜9,000円/枚 | ひび割れや破損した瓦の交換 |
スレート材交換 | 5,000〜8,000円/㎡ | 破損したスレートの交換 |
さらに、足場設置が必要な場合は10〜30万円の追加費用がかかる可能性があります。実際の修理費用は、屋根の状態や面積、使用する材料によって変わるため、必ず複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。
これらの費用を抑えるには、外壁のメンテナンスと同時に行う、こまめな点検で大きな損傷を防ぐ、補助金や助成金の活用を検討するなどの方法があります。
悪徳業者の手口と対策
近年、屋根点検を装った悪質な詐欺行為が増加しています。代表的な手口と効果的な対策方法を知っておきましょう。
知識を身につけることで、詐欺被害を防ぐことができます。
無料点検を装う訪問業者
「無料で屋根の点検をします」と突然訪問してくる業者には注意が必要です。これは「点検商法」と呼ばれる悪質な手口で、消費者生活センターへの相談件数が年々増加しています。
このような業者は、「屋根がずれている」「雨漏りする危険がある」などと不安をあおり、契約を迫ってきます。悪質な場合は、点検中に故意に屋根を破損させることもあるようです。
防止策としては、突然の訪問者を家に上げない、特に屋根に登らせないことが重要です。屋根の状態が気になる場合は、自分で信頼できる業者を探して依頼しましょう。訪問業者からの勧誘は、きっぱりと断ることが最も効果的です。
火災保険を利用した詐欺
「火災保険を使えば無料で修理できる」と勧誘してくる業者にも警戒が必要です。自然災害による損傷は保険対象となる場合がありますが、経年劣化は適用外です。
悪質な業者は、保険適用が不明確なまま契約を急かし、後から「保険金が下りなかった」と追加料金を請求するケースがあります。保険適用の可否は保険会社が判断するもので、業者が確実に適用できると断言することはできません。
この詐欺を避けるには、まず自分で保険会社に相談しましょう。保険利用を検討する場合も、複数の信頼できる業者から見積もりを取り、内容を比較検討することが大切です。「無料になる」という言葉に安易に飛びつかないよう注意しましょう。
屋根点検を依頼する際の注意点
屋根点検を依頼する際には、契約前の確認事項と点検後の対応について理解しておくことが重要です。適切な手順で満足度の高い点検が実現できます。
事前準備と適切なフォローアップが良好な結果につながります。
契約前に確認すべき事項
屋根点検を依頼する前に、契約内容をしっかり確認しましょう。点検の範囲や方法、費用について明確にすることが大切です。目視点検なのか、雨漏り調査まで含むのかによって費用は大きく異なります。
契約書には、点検費用、点検方法、キャンセル規定、保証条件などが明記されているべきです。「一式」という曖昧な表現が多用されている場合は、具体的な説明を求めましょう。
相見積もりを取ることも有効です。同条件で複数の業者から見積もりを取れば、適正価格や業者の誠実さを判断できます。契約前には建設業許可証や保険証書などの必要書類も確認しておきましょう。
点検後の対応
点検後の対応も重要です。信頼できる業者であれば、点検結果を詳細な報告書にまとめて提示してくれるはずです。報告書には屋根の状態や必要な修理内容が写真付きで記載されていることが理想的です。
修理が必要と診断された場合でも、急いで決断する必要はありません。報告書を基に他の業者からもセカンドオピニオンを得ることで、修理の必要性や見積金額の適正さを判断できます。
点検結果に疑問がある場合や、業者の対応に不信感を覚えた場合は、消費生活センターなどの専門機関に相談するという選択肢もあります。十分な情報と納得のいく説明を得てから、修理するかどうかを決めることが大切です。
屋根点検は専門業者に依頼するのがおすすめ
屋根点検は、安全面と技術面から考えても、専門業者に依頼するべきです。素人による点検は危険を伴い、問題箇所を見逃す可能性も高いからです。
専門業者は屋根材の特性を理解し、適切な点検方法を選択できます。ドローンなどの最新機器を活用し、安全かつ正確に点検を行えるのも強みです。
定期的な点検は5〜10年ごとが目安ですが、災害後は速やかに点検することが重要です。早期発見・早期対応で大規模修理を防ぎ、費用を抑えられます。
特に建築板金業者は点検から修理まで一貫対応でき、中間マージンが発生せず、リーズナブルな価格で確かな技術を提供してくれるでしょう。
自分でできる屋根点検方法について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

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項目 | 詳細 |
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会社名 | FCR株式会社(トベシンホーム) |
本社所在地 | 〒271-0064 千葉県松戸市上本郷2868-8 Googleマップ |
電話番号 | 0120-685-126 |
営業時間 | 8:00〜20:00 年中無休 |
トベシンホームは関東圏を中心に、地域の気候特性を熟知した屋根工事を提供する外装リフォーム専門店です。長年の実績と経験を活かし、葺き替えから部分補修まで幅広い屋根工事に対応しています。
当社の強みは、調査から施工、アフターフォローまでを自社スタッフが一貫して担当する体制です。これにより高品質な施工と適正価格を実現しています。
千葉県・埼玉県・茨城県を拠点に、各地域の建築様式に精通した専門スタッフが、お客様の大切な住まいにふさわしい工事プランをご提案いたします。屋根の状態や不具合でお悩みの際は、経験豊富な当社スタッフまでお気軽にご相談ください。
まとめ
屋根点検は住宅の安全性と耐久性を保つために欠かせない重要なメンテナンスです。信頼できる業者を選ぶには、資格や許可の確認、実績や口コミの調査、見積もり内容の精査が大切です。
点検費用は方法によって無料から30万円まで幅広く、必要に応じた修理費用も把握しておくと安心です。悪徳業者の手口を知り、突然の訪問業者や火災保険を強調する営業には十分警戒しましょう。
適切なタイミングで専門業者による点検を行うことで、大規模な修理や高額な費用を未然に防ぐことができます。屋根のプロに任せることで、安全かつ確実な点検と長期的な住まいの保全が実現できるのです。

屋根工事45年のプロフェッショナル。日本瓦から最新屋根材まで3万件以上の施工実績を持ち、独自開発した「増山式耐風工法」は台風対策として業界で高評価。文化財修復にも携わりながら、職人育成学校での若手指導や各メーカーの製品開発顧問として、伝統技術の継承と革新に貢献。