ガルバリウム鋼板とスレート屋根を徹底比較!屋根材選びの判断基準まで

「ガルバリウム鋼板とスレート、どちらを選べばいいんだろう」
「価格は安い方がいいけど、すぐにダメになるのは困る」
「業者によって勧める屋根材が違うから迷ってしまう」

屋根リフォームを検討する際、このような悩みを抱える方は少なくありません。

ガルバリウム鋼板とスレートは、どちらも軽量で人気の高い屋根材です。しかし、初期費用や耐久性、メンテナンス性など、それぞれ異なる特徴を持っています。

屋根は建物を守る重要な部分であり、一度工事をすれば長期間使い続けることになります。そのため、屋根材選びで失敗すると、後々高額なメンテナンス費用がかかる可能性があるのです。

この記事では、ガルバリウム鋼板とスレート屋根の違いを6項目で徹底比較し、あなたに合った屋根材を選ぶための判断基準まで解説します。

30年間のトータルコストや実際の選び方のポイントも紹介していくので、屋根材選びで迷っている方はぜひ参考にしてください。

また屋根工事については詳しくはこちらで解説しているのでぜひ参考にしてください。

この記事のポイント

  • 初期費用重視ならスレート屋根
  • 耐久性重視ならガルバリウム鋼板
  • カバー工法はガルバリウム一択
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目次

ガルバリウム鋼板とスレートの基本的な違い

ガルバリウム鋼板とスレートは、どちらも軽量で普及率の高い屋根材です。それぞれ素材や構造が異なるため、特徴も大きく変わってきます。

まずは基本的な素材の違いを理解することで、自分に合った屋根材を選びやすくなるでしょう。

ガルバリウム鋼板の特徴

ガルバリウム鋼板は、鋼板にアルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%のめっきを施した金属製の屋根材です。

厚さは0.35mm程度と非常に薄く、従来のトタン屋根と比較して約3倍以上の耐久性を持っています。

めっき成分のアルミニウムと亜鉿が錆を防ぐ働きをするため、金属屋根でありながら錆びにくいのが大きな特徴です。

耐用年数は25〜30年程度とされており、長期間建物を守ることができます。近年では、さらに耐食性を高めたエスジーエル鋼板という次世代ガルバリウム鋼板も登場しています。

スレート屋根の特徴

スレート屋根は、セメントに繊維素材を混ぜ合わせて5〜6mm程度の薄い板状に加工した屋根材です。

カラーベストやコロニアルといった商品名で呼ばれることも多く、国内では50年以上の実績があります。

表面は塗装で仕上げられており、グレーやブラウン、オレンジ系など豊富なカラーバリエーションが用意されています。

耐用年数は20〜30年程度です。新築住宅で広く採用されており、施工経験が豊富な業者が多いことも特徴の一つと言えるでしょう。

2つの屋根材が人気な理由

ガルバリウム鋼板とスレートが人気を集める理由は、どちらも軽量で耐震性に優れているためです。

瓦屋根と比較すると重量が約3分の1程度になるため、地震時の建物への負担を大きく軽減できます。

約30坪の住宅で比較した場合、瓦屋根が約6,000kgであるのに対し、スレート屋根は約2,000kg、ガルバリウム鋼板はさらに軽量です。

地震災害の多い日本において、建物の耐震性を高められる軽量屋根材への需要は年々高まっています。

施工のしやすさや比較的安価な価格設定も、普及率の高さにつながっていると言えます。

ガルバリウム鋼板とスレート屋根を6項目で徹底比較

屋根材を選ぶ際には、価格だけでなく様々な性能面を総合的に判断する必要があります。

それぞれの項目でどのような違いがあるのか、詳しく見ていきましょう。

比較1:初期費用と施工価格

初期費用で比較すると、スレート屋根の方が安価です。

屋根材1平方メートルあたりの価格
スレート4,500〜8,000円
ガルバリウム鋼板6,000〜9,000円

スレートはセメントを主原料としているため材料費を抑えられます。施工できる業者が多いことも、工事費用が比較的安価になる理由の一つです。

一方、ガルバリウム鋼板は板金工事の専門業者による施工が必要となるケースが多く、スレートよりもやや高めの価格設定となっています。

断熱材一体型の製品を選ぶ場合は、さらに費用が上がる可能性があります。

比較2:耐久性と耐用年数

耐久性の面では、ガルバリウム鋼板の方がやや優れています。

屋根材耐用年数
スレート20〜30年
ガルバリウム鋼板25〜30年

ガルバリウム鋼板は金属製のため、重さや衝撃による割れの心配がほとんどありません。外力や衝撃で変形することはあっても、穴が開くことは少ないでしょう。

スレートは薄い板状の屋根材であるため、施工中の踏み割れや経年劣化によるひび割れが発生する可能性があります。

ただし、適切なメンテナンスを行えば30年程度の耐用年数を保つことは十分可能です。

比較3:メンテナンス頻度とメンテナンス費用

メンテナンス性については、どちらも10年ごとの塗装メンテナンスが必要となります。

スレートはセメント製のため、塗装が劣化すると防水性能が低下し、コケや藻が発生しやすくなります。表面の塗膜を定期的に保護することで、屋根材本体の劣化を防ぐことができるでしょう。

ガルバリウム鋼板も、表面の塗膜が劣化すると色褪せや錆が発生する可能性があります。特に傷や凹みがあると、その部分から錆びることがあるため注意が必要です。

どちらも30年で大規模改修が必要となる点では同等と言えます。

比較4:断熱性と防音性

断熱性と防音性は、スレート屋根の方が優れています。

ガルバリウム鋼板は非常に薄い金属製の屋根材であるため、熱を伝えやすく雨音も響きやすい特徴があります。

断熱性や防音性を高めるには、断熱材一体型の製品を選ぶか、別途断熱材を施工する必要があるでしょう。

スレートは5〜6mm程度の厚みがあり、セメント系の素材であるため、ガルバリウム鋼板と比較すると断熱性・防音性ともに高くなっています。

屋根カバー工法で施工する場合は、屋根材が二重になるためどちらを選んでも断熱性・防音性の心配は軽減されます。

比較5:重量と耐震性

重量については、ガルバリウム鋼板の方が圧倒的に軽量です。

約30坪の住宅で比較した場合、スレート屋根は約2,000kg、ガルバリウム鋼板は約5kg/平方メートルとなり、スレートの約4分の1の重さになります。

軽量な屋根材は地震時の揺れを最小限に抑えられるため、建物への負荷が少なくなります。室内の家具や家電の転倒リスクも減少するでしょう。

特にカバー工法でリフォームする場合、既存屋根の上に新しい屋根材を重ねるため屋根の重量が増加します。

その際、軽量なガルバリウム鋼板を選ぶことで、耐震性への影響を最小限に抑えることが可能です。

比較6:デザイン性とカラーバリエーション

デザイン性については、どちらも豊富な選択肢が用意されています。

スレートは製品によって形や表面の模様が若干異なりますが、大きな差はありません。グレー、ブラウン、オレンジ系のカラーがよく使われており、シンプルなデザインでどんな建物にも合わせやすいのが特徴です。

ガルバリウム鋼板は金属特有のシャープな印象を持ちます。ストライプ柄の横葺きだけでなく、瓦調のデザインも販売されており、選択肢は広がっています。

鋼板そのもののカラーバリエーションも多く、鮮やかな色や明るい色も選択可能です。

塗装メンテナンス時にカラーを変更することもできるため、将来的なイメージチェンジにも対応できるでしょう。

あなたに合う屋根材を選ぶ4つの判断基準

屋根材選びで迷ったときは、以下の4つの判断基準を参考にすると良いでしょう。

自分の状況や優先順位に合わせて、最適な屋根材を選んでください。

判断基準1:初期費用を重視するか

初期費用をできるだけ抑えたい場合は、スレート屋根がおすすめです。

材料費が安く施工できる業者も多いため、ガルバリウム鋼板と比較して工事費用を低く抑えられます。

今後20年程度建物を維持できれば十分という場合、必要最低限のコストでリフォームが可能です。

ただし、メンテナンス計画は10年ごとの塗装が必要となる点を考慮しておきましょう。長期的なトータルコストについては、次の判断基準で詳しく解説します。

判断基準2:耐久性と長期メンテナンスを重視するか

耐久性や耐用年数の長さを重視する場合は、ガルバリウム鋼板がおすすめです。

耐用年数が30年と長く、割れや欠けの心配がほとんどありません。さらに、エスジーエル鋼板といった次世代ガルバリウム鋼板を選べば、より高い耐候性を期待できるでしょう。

何度も葺き替え工事やカバー工法を行いたくない方、長持ちする素材で作られた屋根材を求める方には最適な選択肢と言えます。初期費用は高めですが、長期的な安心感を得られます。

判断基準3:リフォーム方法はカバー工法か葺き替えか

カバー工法でリフォームする場合は、ガルバリウム鋼板を選ぶべきです。

カバー工法は既存屋根の上から新しい屋根材を重ねる施工方法のため、屋根の重量が必然的に増加します。

ガルバリウム鋼板は圧倒的に軽量であるため、屋根が重くなることによる耐震性への影響を最小限に抑えられるでしょう。

スレートもカバー工法に使用できますが、重量が増すため耐震性の面で不利になります。地震災害のリスクを考えると、軽量なガルバリウム鋼板の方が安心です。

判断基準4:断熱性や防音性を重視するか

断熱性や防音性を重視する場合は、スレート屋根の方が適しています。

金属製のガルバリウム鋼板は熱を伝えやすく雨音も響きやすいため、快適性を求める方にはスレートがおすすめです。

別途断熱材を施工する必要がないため、余計な費用もかかりません。

ガルバリウム鋼板で断熱性や防音性を高めたい場合は、断熱材一体型の製品を選ぶ必要があります。その場合、費用はスレートの約2倍になることも考慮しておきましょう。

屋根工事のご相談はトベシンホームまで

項目詳細
会社名FCR株式会社(トベシンホーム)
本社所在地〒271-0064
千葉県松戸市上本郷2868-8
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営業時間8:00〜20:00 年中無休

トベシンホームは、千葉・埼玉・茨城を中心に屋根工事の豊富な実績を持つ外装リフォーム専門店です。

地域の気候特性を熟知した経験豊富な職人が、お客様の建物の状態を詳しく調査し、スレートとガルバリウム鋼板のどちらが適しているか適切にアドバイスいたします。

調査から施工、アフターフォローまで自社スタッフが一貫して担当するため、高品質な施工と適正価格を実現しています。

屋根材選びや施工方法でお悩みの際は、トベシンホームまでお気軽にご相談ください。

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まとめ

ガルバリウム鋼板とスレートは、どちらも軽量で人気の高い屋根材です。

初期費用を抑えたい場合はスレート、耐久性や長期的なメンテナンス性を重視する場合はガルバリウム鋼板がおすすめと言えるでしょう。

特にカバー工法でリフォームする際は、軽量なガルバリウム鋼板を選ぶことで耐震性への影響を最小限に抑えられます。

屋根材選びで迷った際は、建物の状態や予算、将来的なメンテナンス計画を総合的に考慮し、信頼できる業者に相談することが大切です。

この記事の監修者
増山親方
増山親方

屋根工事45年のプロフェッショナル。日本瓦から最新屋根材まで3万件以上の施工実績を持ち、独自開発した「増山式耐風工法」は台風対策として業界で高評価。文化財修復にも携わりながら、職人育成学校での若手指導や各メーカーの製品開発顧問として、伝統技術の継承と革新に貢献。

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