ガルバリウムカバー工法の費用相場とメリット!施工手順・業者選びまで

「屋根のカバー工法にガルバリウムを使うとどうなの?」
「費用や工期はどれくらいかかるのか知りたい」
「施工手順や業者選びのポイントを押さえておきたい」

こうした疑問を抱えてガルバリウム鋼板でのカバー工法を検討する方は少なくありません。

軽量で耐久性の高いガルバリウム鋼板は、屋根のカバー工法で最も選ばれている屋根材ですが、メリットだけでなく注意点も知っておく必要があります。

本記事では、屋根のカバー工法でガルバリウム鋼板が選ばれる理由とメリット・デメリットを解説します。

費用相場や施工手順、信頼できる業者選びのポイントも順に紹介するので、これからガルバリウムでのカバー工法を検討している方はぜひ参考にしてください。

最後まで読めば、後悔のないカバー工法の進め方がはっきりとわかるはずです。

また屋根カバー工法の全容については、こちらの記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。

この記事のポイント

  • ガルバリウム鋼板は軽量・高耐久・デザイン豊富という3つの理由から屋根のカバー工法で広く選ばれている
  • カバー工法の費用相場は30坪戸建てで80〜150万円程度、葺き替えより3〜4割安く工期も短い
  • 金属特有の雨音や耐震性への影響などのデメリットも存在するため、契約前に正しく理解しておくことが重要
  • 信頼できる業者選びと「表面は綺麗でも内部劣化が進む」リスクへの注意が後悔しない工事の鍵となる
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目次

そもそもガルバリウム鋼板ってどんな屋根材?

ガルバリウム鋼板は、アルミニウム・亜鉛・シリコンの合金でメッキした鋼板で、外壁にも屋根にも使われる人気の建材です。

軽量で錆びにくく、耐久性とコストのバランスに優れていることから、屋根のカバー工法に最も多く採用されています。

ガルバリウム鋼板の基本を理解しておくことで、カバー工法に向いている素材かどうかを判断しやすくなります。

費用相場

屋根のカバー工法でガルバリウム鋼板を使う場合の費用相場は、30坪程度の戸建て住宅で80万円〜150万円程度が目安です。

費用の内訳は、足場代(15〜30万円)・防水シート(5〜10万円)・屋根材本体(60〜100万円)などになります。

葺き替えと比べて解体費・廃材処分費がかからない分、3〜4割ほど費用が抑えられます。屋根材のグレードや住宅構造で変動するため、必ず複数業者から見積もりを取りましょう。

他の外壁材との違い

ガルバリウム鋼板は、他の外壁材と比較して軽量で耐久性が高いという特徴があります。代表的な外壁材との比較は次の通りです。

スクロールできます
素材重量(kg/㎡)耐用年数㎡単価の目安
ガルバリウム鋼板約5kg20〜30年6,000〜10,000円
エスジーエル鋼板約5kg30〜40年7,000〜12,000円
アルミサイディング約2.5kg35〜40年9,000〜13,000円
樹脂サイディング約3kg30年6,000〜10,000円
窯業系サイディング約17kg20〜30年4,000〜8,000円

窯業系サイディングは、ガルバリウムの3倍以上の重さがあり、屋根材としては建物への負担が大きくなります。

軽量性とコストのバランスを重視するなら、ガルバリウム鋼板は屋根のカバー工法に最も適した選択肢のひとつです。

施工方法

ガルバリウム鋼板を使った屋根のカバー工法には、横葺きと縦葺きの2つの施工方法があります。

横葺きは、2.5寸以上の屋根勾配が必要な工法で、断熱材一体型や石粒付きなどバリエーションが豊富です。

縦葺きは、緩勾配から急勾配まで幅広く対応でき、雨水の排水性が高いという特徴があります。

自宅の屋根勾配や仕上がりのデザインに合わせて、最適な施工方法を業者と相談しながら選びましょう。

屋根のカバー工法でガルバリウム鋼板が選ばれる3つの理由

屋根のカバー工法でガルバリウム鋼板が圧倒的に選ばれているのには、明確な3つの理由があります。

軽量性・耐久性・デザイン性という3つの強みを知ることで、ガルバリウム鋼板が選ばれる背景を理解できます。

3つの理由を押さえておくと、ガルバリウム鋼板が屋根材として優れている根拠が見えてきます。

理由1:軽量で建物への負担が少ない

ガルバリウム鋼板は、非常に軽い金属で1㎡あたり約5Kgと、一般的なスレート屋根の約6分の1、日本瓦の約10分の1の軽さです。

カバー工法は、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねるため「建物の総重量が増えて耐震性が落ちるのでは」と心配されがちです。しかし、これだけ軽量なガルバリウム鋼板であれば建物への負担を最小限に抑えられます。

屋根が軽ければ地震が発生した際にも建物が大きく揺れにくくなるため、耐震性能への悪影響をほとんど出さずに施工できます。この軽さという強みがあるからこそ、築年数が経過して構造への負担を減らしたい古い住宅でも、安心してカバー工法を選択できます。

理由2:耐久性が高く長期メンテナンスを抑えられる

ガルバリウム鋼板の耐用年数は、約20年〜30年と非常に長く、長期間にわたって住まいをしっかりと守り続けてくれます。

アルミニウムと亜鉛を組み合わせた特殊なメッキ層が金属の表面を保護しているため、従来のトタン屋根などとは異なり、非常にサビにくく劣化しにくいのが大きな特徴です。

施工後の定期的な塗装メンテナンスの回数を大幅に減らせるため、将来的な維持費や足場代といった長期的なコストを大きく抑えられます。

さらに最近では、ガルバリウム鋼板よりもさらに耐食性を高めた次世代の「SGL鋼板」も登場。耐用年数を30年〜40年程度までさらに延ばすことも可能になります。

理由3:デザインの選択肢が豊富

ガルバリウム鋼板は機能性だけでなく、デザインのバリエーションが非常に豊富な点も魅力です。カラー展開が充実しているため、家の雰囲気に合わせて自由に選べます。

また、表面の形状も横葺きや縦葺きといったシンプルなものだけでなく、選択肢が増えています。天然石の細かな粒子をコーティングした「石粒付き金属屋根(ジンカリウム鋼板など)」のような、高級感あふれる質感の製品も選択が可能です。

カバー工法によって雨漏りや劣化を防ぎながら、新築のようにお家の外観イメージをガラリと一新できる点が、多くの人に選ばれる理由です。

屋根のカバー工法でガルバリウム鋼板を選ぶメリット

屋根のカバー工法でガルバリウム鋼板を選ぶと、費用・工期・性能・環境面で4つの大きなメリットを得られます。

それぞれのメリットを理解しておくことで、カバー工法を選ぶ判断軸が明確になります。

4つのメリットすべてを把握したうえで、自宅に合うかどうかを検討しましょう。

メリット1:葺き替えより費用を抑えられる

ガルバリウム鋼板のカバー工法は、葺き替えより費用を抑えられます。これは、古い屋根を剥がさないため、解体費や廃材の処分費がかからないからです。

また、職人の人件費も浮くことで、全体の工事費を3〜4割も削減できます。一般的な30坪の戸建て住宅を基準にすると、全面的な葺き替えの相場は、およそ120万〜250万円です。

これに対してカバー工法は、80万〜150万円程度で施工できます。この差額は家計にとって非常に大きく、魅力的なポイントです。

予算を抑えて屋根を新築同様にリフレッシュしたい方や、将来のメンテナンス費用を賢く節約したい場合にもおすすめします。

メリット2:工期が短い

カバー工法は葺き替えと比べて、全体の工期を大幅に短縮できます。古い屋根の撤去工程がないため、わずか5〜10日ほどで完了します。

工期が短い分、住みながらの工事でも生活への負担が少ないです。足場の設置期間や、職人が出入りするストレスも最小限に済みます。

また、古い屋根を解体するときの激しい騒音は、ほぼ発生しません。それだけでなく、ホコリや粉塵が周囲に飛散する心配もないです。

近隣住民への迷惑を最小限に抑えられる点でも、非常に安心できます。短期間で手際よく屋根を新しくしたい方に向いている工法です。

メリット3:断熱性・遮音性が向上する

カバー工法を行うと屋根が二重になり、住宅の性能が高まります。これは、元の屋根と新しい屋根の間に空気の層ができるのが理由です。

この空気層が断熱材の役割を果たし、断熱性を向上させてくれます。その結果、夏場の厳しい熱気や、冬の冷気が室内に伝わるのを防ぐことが可能です。

さらに、断熱材付きのガルバリウム鋼板を選ぶことも可能です。断熱材付きのガルバリウム鋼板なら、冷暖房の効率がさらに高まり、光熱費も節約できます。

また、二重の屋根構造は外部からの音を遮る効果も持っています。金属屋根で心配されがちな激しい雨音も、室内には響きません。

静かで快適な室内環境を整えたい方には、大きなメリットとなります。

メリット4:アスベストの飛散リスクが少ない

2004年以前に施工された古いスレート屋根には、アスベストの可能性があります。葺き替えでこれらを剥がす際は、有害物質の飛散リスクが伴います。

しかし、カバー工法なら、古い屋根を崩さずに上から覆い隠せます。周囲に粉塵を撒き散らす心配がないため、環境にも安全な施工です。

近所の方々に対しても、健康上の不安を与えることがありません。また、アスベストの処分にかかる高額な特殊費用も発生しません。

古いスレートの扱いや、費用面で悩む方にとてもおすすめの工法です。

屋根のカバー工法でガルバリウム鋼板を選ぶデメリット

屋根のカバー工法でガルバリウム鋼板を選ぶ場合、メリットだけでなく4つのデメリットも事前に理解しておく必要があります。

デメリットを正しく把握することで、後悔のない選択ができます。

4つのデメリットを踏まえたうえで、自宅にカバー工法が適しているかを判断しましょう。

デメリット1:屋根重量が増えて耐震性に影響する

カバー工法では、既存屋根の上に新しい屋根材を重ねるため、屋根全体の重量が1.3〜1.6倍ほど増加します。

軽量なガルバリウム鋼板を使ったとしても、既存屋根の上に追加する分の重量増は避けられません。

旧耐震基準の住宅や築年数が古い建物では、屋根重量の増加が耐震性の低下を招くケースもあります。

築年数が古い住宅の場合は、耐震診断を受けたうえで工法を選定することが大切です。

デメリット2:金属特有の雨音が気になる場合がある

ガルバリウム鋼板は、薄い金属素材のため、雨が当たったときに音が響きやすい性質があります。

断熱材一体型でない製品を選んだ場合、激しい雨のときに「バラバラ」という音が響く太鼓現象に悩まされる可能性があります。

寝室や子ども部屋の上に屋根がある住宅では、雨音が睡眠の妨げになるケースもあるため注意が必要です。

雨音が気になる方は、断熱材一体型の製品や石粒付き金属屋根を選ぶことで対策できます。

デメリット3:施工費用が高くなりやすい

ガルバリウム鋼板は、他の屋根材と比較して材料費が高めで、㎡単価の目安は6,000〜10,000円です。

窯業系サイディングなど安価な素材と比べると、初期費用は高くなる傾向にあります。

ただし、耐用年数が長くメンテナンス頻度も少ないため、長期的なコストパフォーマンスは優れています。

初期費用だけでなく、トータルコストで比較検討することが大切です。

デメリット4:火災保険が適用されないケースが多い

屋根のカバー工法は、火災保険の適用対象外となるケースが多い点もデメリットのひとつです。

火災保険は、基本的に「被害発生前の状態への原状回復」を補償する制度です。そのため、カバー工法のように既存屋根を残したまま新しい屋根材を重ねる工事は対象外になりがちです。

台風や強風による被害が原因の場合は、火災保険の風災補償が適用されることもあります。契約前に保険会社へ確認しておくことで、活用できるかどうかを見極められます。

屋根のカバー工法でガルバリウム鋼板を選ぶ際の注意点

屋根のカバー工法でガルバリウム鋼板を選ぶ際には、事前に押さえておきたい2つの注意点があります。

注意点を理解しておくことで、後悔につながるリスクを最小限に抑えられます。

2つの注意点に該当する場合は、葺き替え工事など別の選択肢を検討する必要があります。

カバー工法が適さない屋根もある

屋根のカバー工法は便利な工法ですが、すべての屋根に適しているわけではありません。

具体的には、次の3つの条件に当てはまる屋根では、カバー工法を選ぶと後悔につながる可能性が高くなります。

既存屋根が瓦の場合
下地(野地板)が著しく劣化している場合
すでに雨漏りが発生している場合

1つ目は、既存屋根が瓦の場合です。瓦は1枚あたりの重量が金属屋根の数倍あり、形状が平らではないため、上から新しい屋根材を重ねるカバー工法は技術的に適用できません。

2つ目は、下地(野地板)が著しく劣化している場合です。野地板の腐食が進んでいると、新しい屋根材を固定する釘やビスの保持力が確保できず、強風時の剥離リスクが高まります。

3つ目は、すでに雨漏りが発生している場合です。雨漏りの原因を特定しないまま新しい屋根材を被せると、内部で雨水が逃げ場を失い、野地板や構造材の腐食を進行させる結果になります。

これらの条件に該当する場合は、葺き替え工事で既存屋根を撤去し、根本的な補修を行うことが大切です。

表面は綺麗に仕上がっても内部から劣化が進行することがある

カバー工法は、既存屋根材を撤去しないため、下地の補修や交換が一切できないという構造的な制約があります。

雨漏りや経年劣化で野地板が傷んでいる状態でも工事自体は可能ですが、表面は綺麗に仕上がっても内部から劣化が進行するケースが少なくありません。

新しい屋根材で覆われた下では、見えない部分で腐食が継続し、数年後に深刻なトラブルへ発展する可能性があります。

劣化の原因に心当たりがある場合は屋根カバー工法ではなく、葺き替え工事を選ぶことが推奨されます。

契約前に必ず屋根裏調査で下地の状態を確認し、劣化が進んでいる場合は葺き替えを検討しましょう。

屋根のカバー工法ならトベシンホームにおまかせ!

項目詳細
屋号トベシンホーム
会社名FCR株式会社
本社所在地〒271-0064
千葉県松戸市上本郷2868-8
Googleマップ
電話番号0120-685-126
営業時間8:00〜20:00 (年中無休)

屋根のカバー工法は、信頼できる業者選びと事前調査が成功の鍵です。

トベシンホームでは、無料の現地調査から最短即日で対応しております。

点検時には屋根の状態を写真・動画でご確認いただけるため、工事の必要性を客観的に判断できます。

屋根の状態が気になる方は、お気軽にご相談ください。

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トベシンホームの屋根カバー工法事例

これまでに対応した屋根カバー工法の事例をいくつかご紹介します。

川口市 E様邸

川口市のE様邸では、塗装での対応が難しい屋根材だったため、ガルバリウム鋼板を採用したカバー工法を実施しました。

使用したのは耐久性に優れた「スーパーガルテクト」で、軽量な特性により建物への負担を抑えながら屋根を一新できました。外壁塗装も併せて行うことで、強風や雨にも強い屋根と艶感のある美しい外観へと仕上がっています。

費用帯は200万円〜250万円です。

坂戸市 K様邸

坂戸市のK様邸では、塗装に適さない屋根材の劣化が進み、ベランダに破片が落ちている状態でした。

ガルバリウム鋼板の代表的な製品である「スーパーガルテクト」でカバー工法を施工し、防水性と耐久性を大きく高めています。外壁塗装やシーリング打ち替えも同時に進め、住宅全体の保護性能を引き上げました。

工事全体の費用帯は200万円〜250万円です。

久喜市 K様邸

久喜市のK様邸では、屋根の劣化やコーキングの傷み、外壁の色褪せなど、家全体の経年劣化が進んでいる状況でした。

軽量で耐候性の高いガルバリウム鋼板を使ったカバー工法を中心に、外壁塗装と防水工事を組み合わせてご対応しました。紫外線や雨風への耐久性が大きく向上し、長期的に安心して暮らせる住まいへと整っています。

トータルの費用帯は200万円〜250万円です。

屋根のカバー工法で失敗しない業者選びのポイント

屋根のカバー工法で失敗しないためには、信頼できる業者を見極めるための3つのポイントを押さえることが重要です。

3つのポイントを契約前に必ずチェックすることで、施工後のトラブルを防げます。

3つのポイントすべてを満たす業者であれば、長期的に安心して任せられます。

ポイント1:板金技能士の資格保有者がいるか

板金技能士は、屋根や外壁の金属加工に関する国家資格であり、業者の技術レベルを客観的に判断できる指標です。

資格を保有する職人が在籍しているかは、ホームページや見積書、契約書から確認できます。

資格保有者がいる業者は、施工品質に対する責任意識が高く、トラブル発生時の対応も丁寧な傾向です。

資格情報を開示しない業者は、技術力に不安が残る可能性があります。

ポイント2:見積書に製品名・面積・単価が明記されているか

見積書の透明性は、信頼できる業者を見極める重要なポイントになります。

「工事一式」とだけ書かれた見積書は、後から追加費用を請求される可能性があり、施工内容の妥当性も判断できません。

製品名・メーカー名・面積・単価・保証内容が項目ごとに明記された見積書を提示する業者であれば、契約後のトラブルが起こりにくいでしょう。

複数業者で書式を比較するのも効果的です。

ポイント3:工事保証と材料保証の両方があるか

工事保証と材料保証の両方を提供する業者は、施工後のトラブルにも安心して任せられます。

工事保証とは、施工品質に対する保証のことです。材料保証は、屋根材や防水シートなど製品自体に対する保証を指します。

保証期間や対応範囲、定期点検の有無を契約前に書面で確認することが重要です。工事保証のみ・材料保証のみしか提供しない業者は、長期的な安心感に欠ける場合があります。

屋根カバー工法業者の選び方や探し方について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

ガルバリウム鋼板を使用した屋根のカバー工法の施工手順【6ステップ】

ガルバリウム鋼板を使った屋根のカバー工法は、6つのステップで進められます。施工の流れを事前に把握しておくことで、工事中の状況も理解しやすくなります。

各ステップの内容を順に解説していきます。

STEP1:事前調査・足場の設置

最初に、屋根の現状を細かく確認するための事前調査を行います。

屋根の表面だけでなく、屋根裏に上がって野地板の劣化状態や雨漏りの有無をしっかり確認します。調査結果をもとに最適な施工計画を立てたうえで、安全に作業を進めるための足場を設置します。

足場の設置には1日程度かかり、住宅周辺への配慮も同時に行われます。

STEP2:棟板金・貫板の撤去

既存屋根の頂上部にある棟板金と、その下に設置されている貫板(ぬきいた)を撤去します。

棟板金は屋根の頂上を覆う金属部材で、貫板はそれを固定する木材のことです。経年劣化で傷んでいる場合がほとんどのため、新しい部材に交換する準備として撤去作業を行います。

撤去した古い部材は適切に処分され、新しい施工の妨げにならないよう整えられます。

STEP3:防水シート(ルーフィング)の張付

既存屋根の上に、防水シート(ルーフィング)を全面に張り付けていきます。

防水シートは万が一屋根材から雨水が侵入した場合の二次防水として、雨漏りを防ぐ最後の砦となる重要な部材です。

改質アスファルトルーフィングなど、耐久性の高い製品を選ぶことが推奨されます。シートの重ね幅や固定方法を丁寧に施工することで、雨漏りリスクを最小限に抑えられます。

STEP4:ガルバリウム屋根材の施工

防水シートの上に、ガルバリウム鋼板の屋根材を順次取り付けていきます。

軒先から棟に向かって、屋根材を1枚ずつ重ねるように施工していくのが一般的な流れです。固定にはステンレス製のビスを使用し、強風時にも耐えられる強度を確保します。

複雑な形状の部分は丁寧に加工しながら取り付け、雨水の侵入経路ができないように仕上げます。

STEP5:棟板金・換気棟の取り付け

屋根材の施工が終わったら、新しい棟板金と必要に応じて換気棟を取り付けます。

換気棟は屋根裏の湿気を逃がす重要な部材で、内部結露による野地板の劣化を防ぐ効果があります。棟板金は強風で吹き飛ばされないよう、しっかりと固定する必要があります。

仕上げの精度が屋根全体の防水性と耐久性を左右するため、丁寧な施工が求められる工程です。

STEP6:最終確認・足場の解体

全ての施工が完了したら、屋根全体の仕上がりを最終確認します。

雨漏りリスクのある箇所がないか、棟板金や換気棟の固定状況に問題がないかを細かくチェックします。問題がなければ足場を解体し、周辺の清掃と原状回復を行って工事完了です。

工事完了後には、保証書の交付や定期点検のスケジュール説明が行われます。

屋根のガルバリウム鋼板を使用したカバー工法についてよくある質問

ここでは、屋根のガルバリウム鋼板を使用したカバー工法についてよくある質問をご紹介します。

屋根のカバー工法に使用するガルバリウム鋼板には種類があるの?

ガルバリウム鋼板の屋根材は100種類以上存在し、大きく「横葺き」と「縦葺き」の2つに分類されます。横葺きは2.5寸以上の屋根勾配が必要で、断熱材一体型・断熱材なし・石粒付きの3つのバリエーションがあります。

縦葺きは緩勾配から急勾配まで幅広く対応でき、心木あり瓦棒・三晃式・嵌合式(かんごうしき)の3つのタイプから選べます。人気の高い製品としては、アイジー工業の「スーパーガルテクト」やニチハの「横暖ルーフ」が挙げられます。

カバー工法が適しているかわからない時はどうすればいい?

カバー工法が自宅に適しているかわからない場合は、まず信頼できる屋根工事業者に無料の現地調査を依頼することをおすすめします。

現地調査では、屋根表面の状態だけでなく屋根裏に上がって野地板の劣化状況や雨漏りの形跡を確認してもらえます。調査結果をもとに、カバー工法・葺き替え・塗装のどれが最適かを業者が提案してくれます。複数の業者から意見を聞くことで、より客観的な判断材料が得られます。

まとめ

ガルバリウム鋼板は軽量・高耐久・デザイン豊富という3つの強みから、屋根のカバー工法で最も多く選ばれている屋根材です。

費用相場は30坪戸建てで80〜150万円程度と、葺き替えより3〜4割安く工期も短いというメリットがあります。

一方で、屋根重量増による耐震性への影響や雨音などのデメリットも存在するため、契約前に正しく理解しておくことが重要です。

トベシンホームでは、無料の現地調査から施工後のアフターフォローまで一貫して対応しています。屋根の状態が気になる方は、お気軽にご相談ください。

この記事の監修者
増山親方
増山親方

屋根工事45年のプロフェッショナル。日本瓦から最新屋根材まで3万件以上の施工実績を持ち、独自開発した「増山式耐風工法」は台風対策として業界で高評価。文化財修復にも携わりながら、職人育成学校での若手指導や各メーカーの製品開発顧問として、伝統技術の継承と革新に貢献。

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