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アスファルトシングルの種類と費用を解説!特徴や他の屋根材との比較まで

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「アスファルトシングルって他の屋根材と比べてどうなの?」
「北欧風の洋風住宅にしたいけど、どんな屋根材がいいんだろう」
「耐震性が高くて軽い屋根材を探しているんだけど…」

屋根のリフォームを検討する際、このような悩みを抱える方は少なくありません。

特に洋風デザインの住宅に人気のアスファルトシングルは、その特徴や費用について正確な情報を得ることが難しい屋根材です。

アスファルトシングルは北米では80%以上の住宅で使用されている一般的な屋根材ですが、日本ではまだシェア率が低く、その特性や施工方法について詳しく知らない方も多いでしょう。

しかし、この屋根材は軽量で耐震性に優れ、デザイン性も高いため、近年注目を集めています。

この記事では、アスファルトシングルの基本情報から種類別の特徴、メリット・デメリット、リフォーム費用まで徹底解説します。

他の屋根材との比較も交えながら、あなたの住まいに最適な屋根材選びをサポートします。

この記事のポイント

  • 軽量で耐震性が高い北米生まれの屋根材
  • 洋風住宅に最適な多彩なデザイン性
  • カバー工法で初期費用を抑えられる
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目次

アスファルトシングルとは

アスファルトシングルは、ガラス繊維にアスファルトを浸透させ、表面に石粒を付着させた屋根材です。北米では100年以上前から使用され、現在アメリカでは住宅の約80%に採用されている一般的な屋根材です。

日本では2007年の建築基準法改正後に普及し始め、現在も徐々にそのシェアを拡大しています。柔軟性があり曲面にも対応可能なため、複雑な形状の屋根にも施工できる点が大きな特徴です。

表面の石粒が色や質感の多様性を生み出し、洋風住宅との相性が良いとされています。厚さは約6mm程度と薄く、重量は1㎡あたり約10kgと軽量なため、建物への負担が少なく耐震性にも優れているでしょう。

アスファルトシングルの種類

アスファルトシングルには生産国や仕様によって様々な種類があります。それぞれに特徴や価格、耐久性が異なるため、適切に選ぶことが重要です。以下で主な種類について解説します。

選択する種類によって耐久性や価格が変わるため、建物の立地条件や予算に合わせて選ぶことが大切です。

国産アスファルトシングルの特徴

国産アスファルトシングルは日本の気候条件に合わせて設計された製品です。主な特徴は耐風性能の高さにあります。

日本国内メーカーの製品は、シングルボンド(接着剤)の塗布方法が独特で、一列に直線状に塗布する工法が採用されています。これにより強風に対する抵抗力が高まり、台風の多い日本の気候に適しているのです。

代表的な製品としては、田島ルーフィングの「ロアーニⅡシングル」や「ロフティ」、日新工業の「マルエスシングル」などがあります。国産製品は標準的な価格帯で、10年程度の保証期間が設定されていることが一般的です。

輸入アスファルトシングルの特徴

輸入アスファルトシングルは主に韓国とアメリカから製品が入ってきています。特に韓国は石粒付き屋根材の生産国として知られ、多くの製品が日本に輸入されています。

輸入品の特徴は価格の安さと独特の保証制度です。韓国製のオークリッジスーパーなどは40年の制限保証がついており、施工後経年により徐々に保証金額が低減していく「ワランティ保証」が採用されています。

海外製品では裏面の接着剤が点留め(4点程度)となっているため、耐風性能については国産品に劣る場合があります。このため沿岸部など風の強い地域では、設置に関して注意が必要と言えるでしょう。

最新のアスファルトシングル製品一覧

現在日本で入手可能な主要なアスファルトシングル製品は以下の通りです。それぞれ特徴や価格帯が異なるため、用途に合わせて選ぶことが大切です。

「オークリッジスーパー」(オーウェンスコーニングジャパン/伊藤忠建材)は、韓国製で比較的安価な製品です。40年の制限付き保証が特徴で、7種類のカラーバリエーションがあります。

「リッジウェイ」(旭ファイバーグラス)はアメリカ製で、価格は標準的です。10年の製品保証があり、屋根飛び火認定を取得している点も魅力といえます。

「アルマ」(ニチハ)は韓国製で安価です。10年保証が付いています。

国産製品としては「マルエスシングル」(日新工業)や「ロアーニⅡ」(田島ルーフィング)があり、日本の気候に合わせた設計となっています。

アスファルトシングルのメリット

アスファルトシングル屋根材には多くの利点があります。特に軽量性、防水性、デザイン性において優れた特徴を持っています。以下でその主なメリットを解説します。

これらのメリットを理解することで、屋根材選びの判断材料となるでしょう。

メリット1:軽量で耐震性に優れた特性

アスファルトシングルの最大の魅力は、その軽量性です。1平方メートルあたり約10kgという重量は、瓦屋根(約45kg/㎡)の約5分の1、スレート屋根(約20kg/㎡)の約半分という圧倒的な軽さを誇ります。

この軽量性により、建物全体の耐震性が向上する効果が期待できるのです。屋根が軽いほど建物の重心が下がり、地震の揺れに対する抵抗力が高まります。

特に既存の重い屋根材からの葺き替えでは、建物への負担を大幅に軽減できるため、耐震リフォームの一環としても有効な選択肢と言えるでしょう。軽いということは施工も容易になり、工期の短縮にもつながる利点があります。

メリット2:優れた防水性と耐候性

アスファルトシングルはその名の通り、アスファルトを主原料としているため、本質的に優れた防水性能を備えています。表面の石粒が紫外線や風雨から屋根を保護し、耐候性も高いという特徴があります。

シングル材は防水紙を原料としており、とても柔らかく、他の屋根材で見られるような「サビ」や「ひび割れ」といったトラブルが発生しにくいのです。これにより、長期間にわたって安定した防水性能を維持することが可能です。

さらに防音性も高く、金属屋根のように雨音が気になるといった心配も少ないでしょう。表面に施された天然石が緩衝材となり、静かな室内環境を保つ効果も期待できます。

メリット3:多彩なデザインと施工の柔軟性

アスファルトシングルの大きな特徴として、豊富なカラーバリエーションと柔軟な施工性が挙げられます。表面の石粒による自然な風合いは、北欧風やアメリカンスタイルの住宅に調和し、洗練された外観を実現します。

柔軟性のある素材のため、カッターやハサミでも切れるほど加工が容易です。これにより、ドーム型や複雑な曲面を持つ屋根にも対応可能という他の屋根材にはない利点があります。

曲面にも張れるほど施工しやすいので、複雑な形状の屋根でもリフォームしやすい傾向があるのです。デザイン性と施工性を両立させたい場合、アスファルトシングルは理想的な選択肢と言えるでしょう。

アスファルトシングルのデメリット

アスファルトシングルには多くのメリットがある一方で、いくつかの注意点も存在します。適切な判断のために、以下のデメリットも理解しておきましょう。

これらの課題を理解することで、より適切な屋根材選びが可能になります。

デメリット1:耐用年数の制約

アスファルトシングルの耐用年数は製品によって異なりますが、一般的に20〜30年程度と言われています。これはガルバリウム鋼板(30〜40年)や瓦屋根(40〜50年)と比較すると短いのが実情です。

特に古い製品や品質の低い製品では15〜20年程度で劣化が進むケースもあり、長期的な視点では屋根の交換やメンテナンス費用が発生する可能性があります。

現在の製品は技術向上により耐久性が改善されていますが、それでもなお他の屋根材と比較して寿命が短い点は考慮すべき要素でしょう。ただし、短い耐用年数を考慮してもコストパフォーマンスが良いという判断もできるため、建物の使用計画に合わせた選択が重要です。

アスファルトシングルの耐用年数について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

デメリット2:強風による影響と対策

アスファルトシングルの弱点として、強風による剥がれや破損のリスクが挙げられます。6mm程度の薄いシート状の屋根材であるため、台風などの強風で物理的な影響を受けやすい特性があります。

特に施工不良や経年劣化による接着力の低下があると、風にあおられて剥がれるケースがみられるのです。棟板金の下地を屋根本体に直打ちで取り付けるため、棟板金が風で剥がれるリスクも考慮する必要があります。

この弱点に対応するには、10年に一度を目安に点検を行い、必要に応じて部分的な補修を行うことが大切です。台風や強風後には特に注意深く屋根の状態を確認し、剥がれや浮きがないか早期発見に努めることが肝心です。

デメリット3:断熱性能の限界

アスファルトシングルは断熱性能が低く、夏場の室温上昇につながりやすいという課題があります。アスファルトを主成分としているため熱を吸収しやすく、瓦のような空気層もない構造となっています。

瓦屋根では空気層による自然な断熱効果が期待できますし、断熱材一体型のガルバリウム鋼板と比較しても、快適性の面では劣ると言わざるを得ません。

この結果、冷暖房効率が下がり、光熱費が増加する可能性があるのです。対策としては、天井裏に十分な断熱材を入れることで改善が見込めます。

屋根材単体ではなく、住宅全体の断熱性能を考慮した上での選択が重要と言えるでしょう。

屋根材の断熱効果や費用について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

アスファルトシングルのリフォーム費用

アスファルトシングルのリフォーム費用は工法や屋根の状態によって異なります。主な工法と費用相場について解説します。

予算計画の参考にしてください。適切な工法を選ぶことで、コストを抑えながら満足度の高いリフォームが可能です。

葺き替え工事の費用相場

葺き替え工事は既存の屋根材を全て撤去し、下地から新しくアスファルトシングルを施工する工法です。30坪程度の一般的な住宅の場合、費用相場は以下のようになります。

工事項目費用目安(30坪)
既存屋根の撤去・処分20〜30万円
下地補修・防水工事15〜25万円
アスファルトシングル材料・施工40〜60万円
足場設置・諸経費15〜35万円
合計90〜150万円

工期は通常7〜14日程度ですが、雨漏りがある場合や築年数が古い場合は、この工法が推奨されることが多いでしょう。

下地から全て新しくするため、長期的な安心感が得られる点が大きな利点です。

屋根葺き替え工事の費用相場について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

カバー工法の費用相場

カバー工法は既存の屋根材を撤去せず、その上からアスファルトシングルを重ねる工法です。30坪程度の住宅では以下のような費用が目安となります。

工事項目費用目安(30坪)
下地補修・防水工事10〜15万円
アスファルトシングル材料・施工35〜45万円
足場設置・諸経費15〜35万円
合計60〜90万円

工期は4〜7日程度と葺き替えより短く、廃材処理費用も削減できるため経済的です。既存屋根の状態が比較的良好で雨漏りがない場合に適しています。

二重構造になることで断熱性や防音性も向上する利点がありますが、すでに重ね葺きされている屋根や著しく劣化した屋根には適用できない制約もあります。

アスファルトシングル屋根カバー工法の費用相場について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

屋根形状による費用変動要因

屋根の形状は工事費用を左右する重要な要因です。シンプルな切妻屋根に比べて、複雑な形状になるほど費用は増加する傾向にあります。

一般的に、L字型や塔屋付きなど複雑な形状の場合、標準的な費用から2〜3割ほど増加することもあるでしょう。具体的には、谷や棟の数が多くなると防水処理や板金工事が増え、その分コストアップにつながります。

屋根の勾配も考慮すべき要素です。4寸勾配(約22度)を超える急勾配では、作業効率が落ちて安全対策費用が追加されます。

一方、緩勾配の場合、アスファルトシングルの施工には3.5寸以上が必要とされているため、それ以下の場合は別の屋根材を検討する必要があるでしょう。

アスファルトシングルと他屋根材の比較

屋根材選びの際には、それぞれの特性を比較検討することが大切です。代表的な屋根材との違いを理解し、最適な選択をしましょう。

それぞれの屋根材には特性があり、予算や建物の状態、デザイン性を考慮して選ぶことが重要です。

ガルバリウム鋼板との違い

アスファルトシングルとガルバリウム鋼板は、ともに軽量屋根材として人気がありますが、特性に大きな違いがあります。

耐久性の面では、ガルバリウム鋼板が優位です。ガルバリウム鋼板は30〜40年の耐用年数を持ち、アスファルトシングル(20〜30年)よりも長持ちします。

断熱性能においても差があります。現代のガルバリウム鋼板は断熱材一体型が主流で、夏の暑さ対策や冷暖房効率の向上に貢献します。

一方、アスファルトシングルは断熱性に劣るため、別途断熱対策が必要です。

初期費用はアスファルトシングルが安価ですが、長期的な視点では、メンテナンス頻度の少ないガルバリウム鋼板の方がコストパフォーマンスに優れている場合もあります。

ガルバリウム鋼板の費用やメリット・デメリットについて、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

スレート屋根との違い

アスファルトシングルとスレート屋根(コロニアル屋根)は価格帯が近く、よく比較される屋根材です。

重量面では大きな差があり、アスファルトシングル(約10kg/㎡)はスレート(約20kg/㎡)の約半分と軽量です。この軽さにより、耐震性の向上や工事の容易さというメリットが生まれています。

耐用年数は両者とも20〜30年程度と同等ですが、メンテナンス方法に違いがあります。スレート屋根は定期的な塗装が基本的なメンテナンス方法とされるのに対し、アスファルトシングルは必ずしも塗装が必要ではありません。

デザイン面では、アスファルトシングルの方が表面の石粒による質感があり、北欧風や洋風住宅との親和性が高いと言えるでしょう。スレートはシンプルな印象で和風住宅にも調和します。

スレート屋根の費用やメリット・デメリットについて、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

瓦屋根との違い

伝統的な瓦屋根とアスファルトシングルは、重量と耐久性において大きく異なります。

瓦屋根は1㎡あたり約45〜60kgと重く、アスファルトシングル(約10kg/㎡)の約4〜6倍の重量があります。この重さにより地震時の建物への負担が大きくなる一方、台風などの強風には強い特性を持っています。

耐用年数においては瓦屋根が40〜50年と長く、アスファルトシングルの20〜30年より優れています。しかし、初期費用とメンテナンスコストは瓦屋根の方が高額になる傾向があるでしょう。

見た目や雰囲気も全く異なり、瓦屋根は日本の伝統的な和風住宅に馴染むのに対し、アスファルトシングルは洋風住宅に適しています。建物の外観イメージに合わせた選択が重要です。

瓦屋根の種類と特徴について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

アスファルトシングルの屋根工事はトベシンホームまで

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項目詳細
会社名FCR株式会社(トベシンホーム)
本社所在地〒271-0064
千葉県松戸市上本郷2868-8
Googleマップ
電話番号0120-685-126
営業時間8:00〜20:00 年中無休

トベシンホームは、千葉・埼玉・茨城エリアを中心に活動するアスファルトシングル屋根工事の専門店です。北米スタイルの屋根材に精通したプロの職人が、洋風住宅に最適な施工をご提案しています。

当社の強みは、アスファルトシングルの国産品と輸入品の特性を熟知し、日本の気候条件に合わせた適切な製品選定と施工技術にあります。事前の現地調査から施工、その後のアフターケアまで一貫して自社スタッフが担当するため、高品質かつ適正価格での工事が実現可能です。

アスファルトシングルの選定から工法、メンテナンス方法までお悩みの際は、まずは無料点検をご利用ください。最短即日での現地調査も可能ですので、お気軽にご相談ください。

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まとめ

アスファルトシングルは軽量性・防水性・デザイン性に優れた屋根材で、北欧風やアメリカンスタイルの住宅に最適です。

一般的な耐用年数は20〜30年で、ガルバリウム鋼板や瓦屋根と比べるとやや短いものの、初期コストの安さと施工の柔軟性が大きな魅力となっています。

国産品と輸入品では接着方法や耐風性に違いがあるため、立地条件に応じた選択が重要です。リフォーム方法としては葺き替え工事とカバー工法があり、建物の状態や予算に合わせて選ぶことが大切です。

アスファルトシングルは軽量で耐震性に優れ、特に洋風デザインの住宅や複雑な形状の屋根に適しています。寿命や断熱性などの弱点はありますが、適切な製品選びと定期的なメンテナンスで長く快適に使用することができます。

この記事の監修者
増山親方
増山親方

屋根工事45年のプロフェッショナル。日本瓦から最新屋根材まで3万件以上の施工実績を持ち、独自開発した「増山式耐風工法」は台風対策として業界で高評価。文化財修復にも携わりながら、職人育成学校での若手指導や各メーカーの製品開発顧問として、伝統技術の継承と革新に貢献。

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