「30坪の家って、外壁塗装にいくらかかるの?」
そう感じたとき、ネットで検索しても60万円から120万円まで幅があると言われて、逆に不安になる方も多いのではないでしょうか。
実際、外壁塗装の費用は塗料の種類や施工範囲、建物の構造、地域などによって大きく変わります。高すぎたり安すぎると感じた見積もりにも、それぞれ理由があるとされており、内容を正しく理解することが納得につながる第一歩です。
この記事では、延床30坪前後の住宅に特化して、相場の目安や価格に差が出る理由、内訳の基本構成や高い・安いと感じた時の見極め方などをわかりやすく解説します。価格だけでなく、その金額の根拠に納得して選びたい方に、役立つ情報をお届けします。
なお、外壁塗装の価格については、こちらで網羅的に解説しているので、ぜひ参考にしてください。

この記事のポイント
- 延床30坪の住宅における外壁塗装の相場価格と内訳
- 塗料や建物形状、補修の有無などで価格が変動する理由
- 適正価格に近づけるための行動

トベシンホームは、関東に16店舗を構える地域密着型の外壁・屋根・雨漏りの専門家です。
専属職人による確かな施工や1,000件以上の施工実績からくる技術で、お客様のご要望に応じた施工をお約束します。
まずはお気軽にお問い合わせください。
外壁塗装30坪の価格相場を把握しよう
「この金額、高いのか安いのか分からない」
30坪前後の住宅で外壁塗装を検討していると、そんな不安に直面することもあるかもしれません。見積もり金額には大きな幅があり、60万円台もあれば120万円を超えるケースもあります。
ただし、この価格差は決して偶然ではなく、塗料のグレードや建物の構造、付帯工事の有無など、さまざまな条件によって生まれているとされています。
ここでは、30坪住宅で一般的に見られる価格帯と、その前提となる費用の考え方を整理します。さらに、見積書によく出てくる坪単価と㎡単価の違いについても触れ、見誤りを防ぐ視点をお伝えします。
相場価格の目安
30坪(おおよそ延床100㎡)の戸建住宅で外壁塗装を行う場合、全国的な相場は約70万〜120万円程度とされています。この価格帯には、塗料費・足場設置・高圧洗浄・下地補修・養生など、標準的な工程が含まれるのが一般的です。
項目 | 金額目安(30坪前後) | 備考 |
---|---|---|
アクリル塗装 | 約60万〜75万円 | 耐久年数が短く、コスパ重視向け |
シリコン塗装 | 約75万〜95万円 | 標準的な塗料、主流グレード |
フッ素・無機塗装 | 約100万〜120万円 | 高耐久・高価格帯 |
見積もりがこの範囲に収まっていれば、なぜこの金額なのかを見積書の内訳と照らし合わせて確認することで、納得感を得やすくなると考えられます。
坪単価・㎡単価の使い分けに注意
見積もりや比較サイトでよく見かける坪単価や㎡単価という表現。似ているように見えて、実際には計算の基準がまったく異なるため、注意が必要です。
- 坪単価:延床面積(1階+2階の合計面積)を基に算出
- ㎡単価:実際に塗る外壁の面積を基に算出
たとえば、30坪の2階建て住宅は延床100㎡ですが、塗装対象の外壁面積は約150〜180㎡前後になることが多く、㎡単価で見た方が実態に近い数値になると考えられます。
また、坪単価には付帯工事(足場・補修・付帯部塗装)が含まれていないことも多く、見かけの数字だけで判断すると、結果的に誤解を招きやすくなります。
信頼できる見積書では、塗料の単価や塗装面積が明示されており、工程ごとに金額が記載されているのが一般的です。単価の基準をしっかり理解し、比較できる条件で見積もりを見ることが、失敗を避けるポイントと言えるでしょう。
価格に影響を与える要因を理解する
「同じ30坪の家なのに、なぜこんなに見積もりが違うのか」
そう感じたことがある方も多いのではないでしょうか。実際、外壁塗装の価格は塗る面積だけで決まるものではなく、塗料の種類や補修の有無、建物の構造や立地条件など、さまざまな要因によって上下するとされています。
ここでは、見積金額に差が出る主な要因を3つの観点から整理し、なぜその金額なのかが理解できるようサポートします。
塗料グレードによる単価差
塗料は外壁塗装の費用において、最も金額差が出やすい要素のひとつです。同じ30坪でも、選ぶ塗料のグレードによって10万〜30万円以上の差が生まれることもあります。
塗料の種類 | 単価目安(㎡) | 耐用年数 | 特徴 |
---|---|---|---|
アクリル | 約1,000円〜1,500円 | 約5〜7年 | 安価だが耐久性がやや劣る |
シリコン | 約2,000円〜3,000円 | 約10〜13年 | バランスが良く主流の塗料 |
ラジカル | 約2,500円〜3,500円 | 約12〜15年 | 紫外線に強くコスパに優れる |
フッ素 | 約3,500円〜5,000円 | 約15〜20年 | 高耐久、価格も高め |
無機 | 約4,000円〜6,000円 | 約20〜25年 | 最長寿命、汚れにも強い |
初期費用が高くなる塗料でも、再塗装の頻度が減ることで長期的にはコストを抑えられる場合があります。ライフサイクル全体で見て判断する視点が求められます。
付帯工事・補修内容による変動
外壁塗装は、壁を塗るだけで終わる工事ではありません。雨樋や破風板、軒天、ベランダなど、外壁以外の付帯部も塗装対象となることがあり、これらが含まれるかどうかで見積額が大きく変わるケースもあります。
また、下地に劣化やひび割れがある場合は、補修費が加算されることもあります。以下は代表的な追加項目です。
工事項目 | 内容 | 費用の目安 |
---|---|---|
雨樋・破風板塗装 | 外壁と色を合わせることが多い | 2〜5万円前後 |
クラック補修 | 外壁のヒビ割れ補修 | 数千円〜数万円 |
シーリング打ち替え | 外壁継ぎ目や窓まわりの防水処理 | 約800〜1,200円/m |
見積もりの金額だけでなく、何が含まれているのかまで確認することが、納得の比較には欠かせません。
建物形状・構造・階数の違い
外壁塗装の価格は、単純な坪数だけでは判断できません。建物の形状や高さ、凹凸の有無によって、塗装面積や足場の難易度が大きく変わるためです。
たとえば、同じ30坪でも以下のような違いがあります。
条件 | 備考 |
---|---|
平屋 vs 2階建て | 外壁面積が異なり、平屋は塗面が少なめ |
凹凸が多い家 | 足場が複雑になり、工期も長引きやすい |
狭小地・接道が悪い | 資材搬入や足場設置に時間とコストがかかる |
こうした物理的な条件も費用に影響を与えるため、坪数だけでは比較できないことを前提に見積書を見ることが大切です。
外壁塗装30坪の見積内訳と目安金額
「結局、何にどれくらいかかるのかが分からない」
見積書を見て、そう感じた方は少なくないかもしれません。外壁塗装の費用は、塗料だけでなく足場・洗浄・下地処理・保証など、複数の項目によって構成されており、全体を理解することで金額の根拠が見えてきます。
この章では、30坪前後の住宅における標準的な見積項目と、それぞれの目安金額を紹介します。見積書の読み解き方を知ることで、内容に納得しやすくなるはずです。
足場費・養生・洗浄の基礎コスト
外壁塗装の見積もりで最初に記載されることが多いのが、足場設置や高圧洗浄、養生といった準備工程です。これらは塗装の品質や安全性を確保するために不可欠とされています。
項目 | 単価の目安(㎡) | 30坪の概算費用(外壁約180㎡) |
---|---|---|
足場設置 | 約600〜1,000円 | 約10万〜18万円 |
高圧洗浄 | 約150〜300円 | 約3万〜5万円 |
養生・飛散防止 | 約300〜500円 | 約5万〜8万円 |
足場費は建物の高さや形状によって増減しやすく、3階建てや凹凸の多い住宅では高くなる傾向があります。養生は塗料の飛散を防ぐ重要な工程で、施工の丁寧さにも関わる部分です。
塗装作業費
塗装作業費は、実際に塗料を使って外壁を塗る工程の費用です。材料費と職人の人件費が含まれており、選ぶ塗料の種類や必要な塗布回数によって大きく変動するとされています。
塗料グレード | 単価の目安(㎡) | 概算塗装費(外壁180㎡) |
---|---|---|
シリコン系 | 約2,000〜3,000円 | 約36万〜54万円 |
フッ素系 | 約3,500〜5,000円 | 約63万〜90万円 |
無機塗料 | 約4,000〜6,000円 | 約72万〜108万円 |
塗料費のなかでも、使用する製品のグレードや下塗り・中塗り・上塗りといった工程ごとの施工内容によって金額は変わるため、見積もりでは
- 何の塗料を使うのか
- 塗布回数は何回か
まで確認することが重要です。
その他の諸経費・保証料
見積書の最後に記載されることが多いのが、現場管理費や保証料といったその他の費用です。工事の品質保証やアフター対応の体制が整っているかどうかを判断する材料にもなります。
項目 | 内容 | 目安金額 |
---|---|---|
現場管理費 | 職人の手配・日程調整・安全管理など | 約1万〜3万円 |
諸経費 | 車両費・燃料費・駐車場代などの実費補填 | 約1万〜2万円 |
保証料 | 5〜10年保証・定期点検費などが含まれる場合 | 約1万〜5万円 |
金額が小さいように見えても、こうした項目がしっかり明記されている業者は、責任の所在や対応体制が明確である場合が多く、信頼性を測るひとつの指標になります。
「高い?安い?」と感じたときの見極め方
外壁塗装の見積もりを受け取ったとき、
「相場より高い気がする…」
「逆に安すぎて不安」
と感じた経験はありませんか?30坪の住宅では、見積額に20万〜40万円以上の差が出ることも珍しくありません。
大切なのは、金額そのものではなく、その価格に根拠があるかどうかを見極める視点です。この章では、高額・低額の見積もりを見たときに確認したいチェックポイントを整理します。
高額な場合に確認すべきポイント
相場より見積もりが高いと感じたときは、何にお金がかかっているのかを確認することが重要です。内容によっては正当な理由があるケースも少なくありません。
確認ポイント | 見るべき内容 |
---|---|
塗料の種類 | 無機・フッ素など高耐久グレードを採用していないか |
下地補修の有無 | クラック補修やシーリング打ち替えが含まれているか |
付帯部の範囲 | 雨樋・破風板・軒天・ベランダなどを含んでいるか |
保証やアフター体制 | 長期保証・定期点検などが費用に含まれているか |
施工体制 | 自社施工か、下請けを挟んでいないか |
内容が明確で納得できるものであれば、高めの金額でも適正と判断できるケースもあります。見積書には、なぜその金額なのかが説明されているかを必ず確認しましょう。
価格が安すぎるときの注意点
一方で、見積額が相場よりも極端に安い場合には、注意が必要です。費用を抑えること自体は悪いことではありませんが、
- 「必要な工程が省かれていないか」
- 「品質に問題はないか」
といった視点で見直すことが大切です。
注意ポイント | 想定されるリスク |
---|---|
足場費・養生費の未記載 | 安全管理や保護が不十分になるおそれ |
下地処理の省略 | 施工後すぐに不具合が発生する可能性がある |
塗料グレードの不明確さ | 安価で耐久性の低い製品を使っている可能性がある |
保証の内容が曖昧 | トラブル時の対応が受けられないリスク |
工期が極端に短い | 工程を省略して急ぎすぎている可能性がある |
見積書で不明な点があれば、必ず業者に説明を求めるか、別の業者にも見積もりを依頼するのが安心です。価格だけで判断せず、内容と納得感で比較することが後悔を防ぐ近道になります。
適正価格で外壁塗装を依頼するコツ
「損をせず、でも手抜きも避けたい」
外壁塗装を依頼する際、多くの方がそう感じるのではないでしょうか。重要なのは安くすることではなく、納得できる価格で、必要な工事をきちんと受けることです。
この章では、見積もりを適正価格に近づけるためにできる行動を3つに分けて紹介します。いずれも、初めての方でもすぐに実践できる内容です。
相見積もりを取る重要性
複数の業者に見積もりを依頼し、同じ条件で比較することは、価格の適正さを見極めるうえで非常に有効です。1社だけでは相場が見えませんが、2〜3社から同条件の見積もりを取れば、「高い・安い」の理由が見えてきます。
比較項目 | 確認すべきポイント |
---|---|
総額 | 相場範囲に収まっているか |
内訳の明確さ | 塗料費・足場費・補修費などが明示されているか |
塗料の種類 | グレードと耐久年数が具体的に書かれているか |
工程数 | 下地処理や付帯部塗装が含まれているか |
内容がそろっていれば、単なる価格比較だけでなく、どこに費用をかけるべきかの判断にも役立つでしょう。
値引き交渉の成功パターン
「あと少し予算を下げられたら助かる…」
そう思ったときには、無理のない範囲で値引き交渉を行うのも一つの方法です。ただし、価格だけを理由に交渉すると断られることもあるため、タイミングや言い方に工夫が必要です。
成功のコツ | 解説 |
---|---|
閑散期を狙う | 冬場など依頼が少ない時期は柔軟な対応が可能 |
他社見積を参考に伝える | 相場を理解している姿勢を見せると話が通じやすい |
工程の調整を相談する | 塗料グレードや施工時期などを柔軟に検討してみる |
即決しない姿勢を保つ | 考慮時間があることで業者が歩み寄る余地が生まれる |
大幅な値引きを要求するよりも、何か調整可能な点はあるかと相談する姿勢が、結果として満足度の高い契約につながりやすくなります。
助成金・保険制度の活用方法
外壁塗装の費用を軽減する手段として、自治体の助成金や火災保険の活用も検討に値します。条件に該当すれば、工事費用の一部が補助される可能性があります。
制度名 | 活用のポイント |
---|---|
外壁塗装助成金 | 自治体によって実施内容・対象条件が異なる |
火災保険 | 雨漏り・風災による外壁損傷が補償対象になる場合あり |
省エネ補助金 | 遮熱塗料などの使用で対象になるケースもある |
制度によっては申請時期が限定されていることもあるため、早めに地域の窓口や業者に相談するのがおすすめです。業者によっては、申請のサポートを行っているところもあります。
外壁塗装はトベシンホームにおまかせください

項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | FCR株式会社(トベシンホーム) |
本社所在地 | 〒271-0064 千葉県松戸市上本郷2868-8 Googleマップ |
電話番号 | 0120-685-126 |
営業時間 | 8:00〜20:00 年中無休 |
「見積もりに不安がある」
「金額の根拠がよく分からない」
そんなときは、信頼できる専門業者に相談することが安心への第一歩になります。
トベシンホームは、FCR株式会社が運営する戸建住宅専門の外壁塗装・屋根工事会社です。2017年の創業以来、千葉・東京・埼玉・神奈川・茨城を中心に累計5,500件以上の施工実績を重ねてきました。
外壁塗装では、自社施工による一貫対応と、塗料グレード別に明示された価格体系により、見積もり内容への納得感を重視した提案を行っています。工事前の説明や施工中の報告も丁寧で、初めての方でも安心して相談できると高い評価を得ています。
「見積もりが妥当か知りたい」
「塗料選びで迷っている」
そんなときは、まずはトベシンホームの無料相談をご利用ください。専門スタッフが丁寧にご対応いたします。
よくある質問
外壁塗装について調べ始めると、費用のことだけでなく、住宅の広さや屋根との関係、DIYの可否など、さまざまな疑問が浮かんでくるものです。
この章では、検討初期の方が抱きやすい代表的な質問に対して、できるだけ具体的かつ中立的な視点でお答えします。
- 「30坪」ってどんな家の広さ?
-
延床30坪(約100㎡)は、一般的な3LDK〜4LDKの戸建て住宅に相当します。たとえば、1階15坪・2階15坪の2階建て構成が標準的です。
家族4人程度が暮らす住宅の広さとして多く採用されており、全国的にも最も多い坪数帯と言われています。LDK+和室や2階に子ども部屋が2〜3室あるような構成が一般的です。
外壁塗装の相場や仕様も、この30坪を基準に提示されていることが多く、情報が充実している分、比較・検討もしやすい坪数帯と言えるでしょう。
- 屋根塗装もやると総額はいくら?
-
外壁塗装と同時に屋根塗装を行う場合、相場は全体で100万〜150万円前後になることが多いとされています。もちろん、使用する塗料や建物の形状によって増減はあります。
項目 費用の目安(30坪) 外壁塗装 約70万〜120万円 屋根塗装 約20万〜30万円(シリコン系) 合計 約90万〜150万円 屋根と外壁を同時に施工することで、足場を共有できるため、それぞれを別々に依頼するよりも総費用を抑えられる場合があります。
耐用年数や塗料の色を揃えたい場合にも、同時施工は検討する価値がある選択肢です。
- 小さな工事ならDIYできる?
-
小規模な補修であればDIYが可能な場合もありますが、外壁全体の塗装をDIYで行うのは、現実的には難しいとされています。理由としては以下のような点が挙げられます。
課題 内容 安全面 高所作業に足場が必要、事故リスクが高い 工程の複雑さ 下地処理・養生・塗布など、専門知識が必要 材料・道具の準備 プロ用機材や塗料の確保が困難 品質の再現性 ムラや剥がれ、塗膜不良のリスクが高い 一時的な補修や雨どいの清掃などであれば対応できる場合もありますが、外壁全体の塗装はプロに依頼した方が安心とされています。見た目だけでなく、耐久性や防水性にも影響するためです。
まとめ
延床30坪の住宅で外壁塗装を行う場合、費用は70万〜120万円前後が相場とされています。ただし、使用する塗料や下地の状態、付帯部の施工内容、建物の構造によって価格は大きく変わるため、金額だけを見て判断することはおすすめできません。
この記事では、価格の内訳や単価の考え方、金額に差が出る具体的な理由、見積もりの読み解き方、そして適正価格に近づけるための行動までを整理しました。
価格の妥当性に不安がある場合は、相見積もりの取得や、信頼できる業者によるセカンドオピニオンを活用するのが効果的です。
まずは、ご自宅の条件に合った相場診断から始めてみてはいかがでしょうか。

屋根工事45年のプロフェッショナル。日本瓦から最新屋根材まで3万件以上の施工実績を持ち、独自開発した「増山式耐風工法」は台風対策として業界で高評価。文化財修復にも携わりながら、職人育成学校での若手指導や各メーカーの製品開発顧問として、伝統技術の継承と革新に貢献。