「外壁目地にひび割れが入っているけど大丈夫?」
「シーリング材が剥がれてきたけど放置しても問題ない?」
「新築から5年しか経っていないのにもう劣化しているの?」
外壁目地の劣化を発見し、このような不安を抱える方は少なくありません。
外壁目地は建物を雨水や隙間風から守るために欠かせない部材ですが、新築から3年から5年で劣化が始まります。
シーリング材は常に紫外線や温度差の影響を受けているため、耐用年数は長くて10年程度なのです。放置すると雨水が外壁内部に侵入し、柱や土台が腐敗して建物の耐久性が低下する可能性があります。
しかし、劣化症状を正しく理解し適切なタイミングで補修を行えば、建物を長持ちさせることができるでしょう。
この記事では、外壁目地の5つの劣化症状から、原因、補修方法、費用相場まで詳しく解説します。自宅の外壁目地の状態を正しく判断できるようになるはずです。
なお、はじめの外壁塗装で不安を感じている方は、こちらをぜひ参考にしてください。

この記事のポイント
- 外壁目地の5つの劣化症状
- 新築から3年から5年で劣化が始まる
- 打ち替え工法で耐久性を確保できる

トベシンホームは、関東に16店舗を構える地域密着型の外壁・屋根・雨漏りの専門家です。
専属職人による確かな施工や1,000件以上の施工実績からくる技術で、お客様のご要望に応じた施工をお約束します。
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外壁目地とは
外壁目地は、建物を雨水や隙間風から守るために欠かせない部材です。
窯業系サイディングやALCパネルなどの外壁材を採用している住宅に存在します。
外壁材同士のつなぎ目を埋める部分
外壁目地とは、レンガやコンクリート製のブロックを積んだり、タイルや化粧板などを貼り付けたりする際のつなぎ目のことです。
つまり外壁目地とは外壁材との接合部分やつなぎ目を指します。窯業系サイディングやALCパネルなどの外壁パネルを貼り付けていく方法で施工する場合、張り付けられた外壁パネル同士の間に目地と呼ばれるすき間が生じるのです。
シーリング材もしくはコーキング材と呼ばれる柔軟性の高い素材を用いて埋められているのが一般的となります。
シーリング材で防水性と柔軟性を確保
外壁材を隙間なく埋めずに目地を作る目的として、変形部分の調整があります。
外壁の素材によっては温度や湿度で膨張したり、経年劣化が原因で歪みが生じたりするのです。もし1枚の大きなコンクリート板で外壁を作った場合、変形によって建物全体が歪んでしまう危険性がありますが、目地があれば変形にも柔軟に対応することが可能となります。
セメントを主原料とする一般的な窯業系サイディングやALCパネルには、衝撃や歪みよって割れたり欠けたりしやすいという性質があるため目地が必要です。
新築から3年から5年で劣化が始まる
目地で用いられるシーリング材は、新築から3年から5年で劣化が発生します。
主な劣化の原因は外気の温度差や湿度変化が原因で発生する膨張や縮小、地震による揺れ、太陽光などです。シーリング材は常に周囲からの負荷・ダメージにさらされており、剥がれ・ひび割れ・痩せなどの劣化症状で目地の下地が露出するほどにまで劣化が進行すれば、すぐにシーリングの補修を計画したほうが良いでしょう。
劣化を完全に避けることはできず、シーリング材の耐用年数は長くて10年ほどです。
外壁目地の5つの劣化症状
外壁目地には、代表的な5つの劣化症状があります。
これらの症状を早期に発見することで、適切なメンテナンスができるでしょう。
症状①:痩せ・ひび割れ
シーリングが痩せて細かいひびが入った状態です。
初期の劣化に見えますが進行すると隙間が広がり、雨水の侵入リスクが高まります。シーリング材は常に紫外線や温度差の影響を受けているため、年月が経つにつれてひび割れたり剥がれたりしてくるのです。
さらに外壁は日光・紫外線にも常にさらされているため、シーリング材には紫外線による結合力の低下や高温による膨張などの負荷がかかり、これらのダメージによってシーリング材には痩せと呼ばれる劣化症状が見られるようになります。
症状②:剥離
シーリングが外壁から剥がれ、隙間ができている状態です。
この状態を放置すると外壁内部の防水シートや下地を傷めてしまいます。シーリング材が外壁材から剥がれると防水性能が完全ではなくなり、外壁内部にも雨水が徐々に侵入しやすくなるのです。
柱や土台がカビたり腐敗したりしやすい状態になってしまうため、早めの補修が必要となります。剥離が発生した場合は専門業者に診断を依頼しましょう。
症状③:破断
シーリングが真ん中から割れて切れてしまった状態です。
防水機能はほぼ失われ雨漏りの危険性が非常に高い深刻な劣化症状となります。常に振動や変形の負荷を吸収している目地部分のシーリング材は劣化しやすく、年月が経つにつれてひび割れたり剥がれたりしてくるのです。
破断が発生すると雨水が直接外壁内部に侵入するため、すぐに補修を行わなければなりません。放置すると建物の耐久性が著しく低下する危険性があります。
症状④:欠落
シーリング材が完全に取れてしまい、下地が見えている状態です。
雨水や湿気が直接侵入し断熱材や構造材の劣化が急速に進んでしまいます。シーリング材が完全に剥がれ落ちてしまうと、すぐさま外壁内部に雨水が侵入し始めるわけではありませんが、シーリング材の劣化が進行すれば外壁の防水性能は完全ではなくなるのです。
外壁内部にも雨水が徐々に侵入し柱や土台がカビたり腐敗したりしやすい状態になってしまうため、最優先で補修を行う必要があります。
症状⑤:外壁材の浮き
シーリング劣化が進行すると、外壁材そのものが浮いてくることもあります。
隙間から水が入り込みやすくなり外壁の腐食や雨漏りの原因になるのです。シーリングが劣化して雨水が外壁内部に侵入するようになると、侵入した水分でサイディングを打ちつけている釘が錆びてしまい外壁の強度が低下してしまうことも考えられます。
釘が数本錆びたくらいであれば外壁材がすぐに剥がれ落ちてしまうというようなことはありませんが、外壁材が柱から浮いたような状態になってしまい外壁内部の雨水や湿気による損傷がさらに進行するということはあり得ます。
外壁目地が劣化する原因
外壁目地が劣化する主な原因は3つあります。
原因を理解することで、外壁目地の劣化メカニズムを把握できます。
原因①:紫外線による結合力の低下
外壁は日光・紫外線にも常にさらされているため、シーリング材には紫外線による結合力の低下などの負荷がかかります。
これらのダメージによってシーリング材には痩せと呼ばれる劣化症状が見られるようになるのです。シーリング材メーカーは現在も改良を重ねており昔に比べてシーリング材の耐久性は高まっていますが、劣化を完全に避けることはできません。
シーリング材の耐用年数は長くて10年ほどであり日光に長時間当たる、寒暖差が激しいなど条件の悪い場所にある目地であれば5年程度で交換が必要になることもあります。
原因②:温度差や湿度変化による膨張と収縮
家屋全体は常に外気の温度差・湿度の変化による膨張・収縮の影響にさらされています。
シーリング材は温度や湿度の変化による膨張・収縮、地震や近くを通る自動車などによる振動などの影響を長期的に受けるのです。
これらのダメージを吸収して緩和し外壁を良い状態で保つために、ゴムのように柔軟で弾力があり追従性の高い樹脂製のシーリング材を目地に充填する必要があります。
シーリング材はただすき間を埋めるだけでなく、外壁パネルに生じる様々な負荷を吸収する緩衝材という役割も果たしているのです。
原因③:地震や振動によるダメージ
常に振動や変形の負荷を吸収している目地部分のシーリング材は劣化しやすく、年月が経つにつれてひび割れたり剥がれたりしてきます。
地震や近くを通る自動車などによる振動の影響を長期的に受けるため、これらのダメージを吸収して緩和し外壁を良い状態で保つ必要があるのです。
長期間にわたり紫外線にさらされるとひび割れたり剥がれ落ちたりして保護力を失ってしまうため、シーリング材のメンテナンスは定期的に行わなければなりません。
外壁パネル同士の緩衝材の役割も失われ地震などにより大きな揺れが起きた際にはパネルがぶつかり合ってしまい、ひびが入る場合もあります。
外壁目地劣化を放置する3つのリスク
外壁目地の劣化を放置すると、深刻なトラブルにつながります。
これらのリスクを理解することで、早めの対処の重要性を認識できるでしょう。
リスク①:雨水が外壁内部に侵入する
シーリング材の劣化により機能性は段々と失われ、防水シートの劣化が進んでいきます。
外壁内部に雨水が入っていき最終的には壁板や石膏ボード、土台が腐食して白アリが発生しやすい環境となってしまうのです。
外壁材の下地には防水シートが張り巡らされており、外壁材の目地の奥の部分にもハットジョイナーと呼ばれるすき間をふさぐための部品が張り付けられているので、仮に目地のシーリング材が完全に剥がれ落ちてしまうことがあってもすぐさま外壁内部に雨水が侵入し始めるわけではありません。
しかしシーリング材の劣化が進行すれば外壁の防水性能は完全ではなくなり、外壁内部にも雨水が徐々に侵入し柱や土台がカビたり腐敗したりしやすい状態になってしまいます。
リスク②:外壁の強度が低下する
木造住宅の外壁は柱に胴縁が打ちつけられ、その胴縁の上にさらにサイディングが打ちつけられるという構造になっています。
サイディングボードは釘で柱・胴縁にしっかり打ちつけられることによって十分な強度を保つことができるのです。シーリングが劣化して雨水が外壁内部に侵入するようになると、侵入した水分でサイディングを打ちつけている釘が錆びてしまい外壁の強度が低下してしまうことも考えられます。
釘が数本錆びたくらいであれば外壁材がすぐに剥がれ落ちてしまうというようなことはありませんが、外壁材が柱から浮いたような状態になってしまい外壁内部の雨水や湿気による損傷がさらに進行するということはあり得るでしょう。
リスク③:外壁材の浮きや剥がれにつながる
シーリング材の劣化により外壁に水分が浸入し、寒い時期になると傷んだ部分に結露が発生しその水分が凍結膨張を起こします。
そして気温が上がると凍結部分が解けまた水分が発生するのです。このように水分の乾燥や発生・浸入などを繰り返すとそこからはがれが起きやすくなり、建物の耐久性が劣化してしまいます。
外壁パネル同士の緩衝材の役割も失われ地震などにより大きな揺れが起きた際にはパネルがぶつかり合ってしまい、ひびが入る場合もあるため早めの補修が重要です。
外壁目地の補修方法
外壁目地の補修方法には、主に3つの方法があります。
劣化の状態に応じて適切な工法を選ぶことが重要です。
方法①:打ち替え工法で既存のシーリングを完全に除去
打ち替え工法とは既存のシーリングを完全に除去し、新たにシーリングを充填する工法です。
既存のシーリングを根こそぎ除去するため、まずはシーリング材の両端に深く切り込みを入れます。シーリングとサイディングを可能な限り切り離したら、手やラジオペンチなどを使って古いシーリング材を引き剥がすように取り除いていくのです。
古いシーリングが目地に残った状態で新しいシーリング材を充填してもシーリング材は目地にしっかり密着せず、施工後すぐにすき間が生じてしまうことがあるため古いシーリングの除去はかなり丁寧に行わなければなりません。
方法②:増し打ち工法で既存のシーリングの上から補修
増し打ち工法とは既存のシーリングの上から新しいシーリングをかぶせる工法です。
時間がかからず工事価格も安くなる反面、十分な耐用年数を発揮できないためほとんどの場合、外壁目地のシーリング補修工事は打ち替え工法で行われます。増し打ち工法は部分的なシーリング工事などで使用されることもありますが、シーリング工事の専門職人であれば耐用年数が長い打ち替え工法を使用することが多いのです。
既存のシーリングを撤去する手間がかかる打ち替えの方が費用は高くなる傾向にあります。
方法③:二面接着で耐久性を高める
目地内の左右のパネルと奥のハットジョイナーの全てにシーリング材が接着している状態は三面接着という施工不良の一種です。
シーリング材を施工する際は目地奥に接着させず両サイドのみに接着させるという二面接着とする必要があります。三面接着の状態だと両端に加えて建物側の負荷もかかってしまうため、シーリング材は破断・ひび割れなどの破損が生じやすくなってしまうのです。
目地内でシーリング材を二面接着とするためにハットジョイナーの目地の奥側の面にボンドブレーカーと呼ばれるシーリング材を接着させないための絶縁テープを貼ることが重要となります。
外壁目地の補修費用相場
外壁目地の補修費用は、工法によって異なります。
以下は一般的な費用相場となります。
打ち替え工法は700円から900円/m
打ち替え工法の費用は、シーリング材の種類によって異なります。
耐候性に優れた変成シリコン系のシーリング材は700円から900円/m、弾力性を持つウレタン系のシーリング材は500円から600円/mが目安です。撤去費を含む金額となります。
変成シリコン系シーリングは紫外線に強く表面を塗装に守られていなくても十分な耐用年数を期待できますが、目地への密着力はやや低くウレタン系シーリングに比べて剥がれが早い段階で生じてしまうというデメリットがあります。
足場代は15万円から20万円
足場を組む必要があればプラスで15万円から20万円ほどかかります。
施工範囲や工法などによって大きく前後しますが、大体30万円から50万円ほど掛かると想定しておきましょう。
同じ家屋の外壁でも北側は一日を通して日光が当たりにくく、東側は紫外線の影響が少ないのに対し、南側は最も強い日光と紫外線にさらされ、西側は昼の日光の次に紫外線量が多いとされる夕方の日差しにさらされます。
少しの差が何年もの時間の中で大きな差となってシーリング材の劣化として表れるため、南側・西側は北側・東側と比べて劣化しやすい傾向があるのです。
DIYは5万円から7万円だがリスクあり
DIYで目地補修をする場合には、シーリング材・シーリングガン・マスキングテープ・ヘラなどが必要です。
シーリング材1本で約3m分の目地を打てるため補修する目地の長さが180mと仮定すると約60本消費します。
1本500円から2,000円ほどなので、その他の備品も合わせるとDIYの場合は5万円から7万円ほどの費用がかかるでしょう。
業者へ依頼するよりも費用を節約できるのは事実ですが施工に慣れていないと見栄えが悪く、作業中にハシゴから落下するリスクも懸念されます。綺麗かつ機能性の高い仕上がりにするためには、コストがかかっても業者へ依頼するのがおすすめです。
以下は、補修方法別の費用相場をまとめた表です。
| 補修方法 | 費用目安 |
| 打ち替え(変成シリコン系) | 700〜900円/m |
| 打ち替え(ウレタン系) | 500〜600円/m |
| 足場代 | 15万円〜20万円 |
| DIY | 5万円〜7万円 |
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| 項目 | 詳細 |
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トベシンホームは、千葉県・埼玉県・茨城県を中心に外壁目地の補修やメンテナンスを手がける地域密着型の専門店です。
各地域の気候条件や建築様式を熟知した専門スタッフが、お客様の建物に最適な工事プランをご提案しています。
調査から施工、アフターフォローまでを自社スタッフが一貫して担当する体制により、高品質な施工と適正価格を実現しているのが特徴です。
外壁目地の劣化状況を詳しく調査し、本当に必要な工事だけを提案することで、無駄な費用を抑えながら満足度の高いリフォームを実現しています。
外壁目地の劣化が気になる方は、ぜひトベシンホームまでご相談ください。
まとめ
外壁目地は、外壁材同士のつなぎ目を埋める部分で、シーリング材で防水性と柔軟性を確保しています。新築から3年から5年で劣化が始まり、耐用年数は長くて10年ほどです。
外壁目地の主な劣化症状には、痩せ・ひび割れ、剥離、破断、欠落、外壁材の浮きの5つがあります。劣化の主な原因は、紫外線による結合力の低下、温度差や湿度変化による膨張と収縮、地震や振動によるダメージの3つです。
劣化を放置すると雨水が外壁内部に侵入し、外壁の強度が低下し、外壁材の浮きや剥がれにつながります。補修方法として、打ち替え工法で既存のシーリングを完全に除去する、増し打ち工法で既存のシーリングの上から補修する、二面接着で耐久性を高めるの3つがあるのです。
補修費用の相場は、打ち替え工法が700円から900円/m、足場代が15万円から20万円、DIYが5万円から7万円だがリスクありです。適切なタイミングで補修を行い、建物を長持ちさせましょう。

