「屋根の瓦がズレているように見えました」
「無料で点検だけでもどうですか?」
そんな訪問を受けた経験はありませんか?
特に屋根は自分で状態を確認しにくく、不安になって話を聞いてしまう方も多いものです。
点検商法のなかでも屋根に関する被害は特に多く、高額契約や工事トラブル、心理的なストレスなど、深刻な問題につながるケースが多数報告されています。しかも、台風や大雨などの災害後は、こうした訪問が急増する傾向があるため、注意が必要です。
この記事では、屋根が点検商法の標的にされやすい理由や具体的な手口、実際の被害事例、そして効果的な対策までを徹底解説します。
なお、点検商法の全体像や代表的な手口について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

この記事のポイント
- 屋根が点検商法の標的にされやすい具体的な理由と心理的な背景
- 実際に使われている手口や被害事例を知ることで、訪問時の対応イメージ
- 屋根点検商法を防ぐための具体策と、被害後に取れる対応方法

トベシンホームは、関東に16店舗を構える地域密着型の外壁・屋根・雨漏りの専門家です。
専属職人による確かな施工や1,000件以上の施工実績からくる技術で、お客様のご要望に応じた施工をお約束します。
まずはお気軽にお問い合わせください。
屋根が点検商法で狙われやすい理由
点検商法は住宅のさまざまな部分を口実に近づいてきますが、その中でも屋根は特に狙われやすいポイントです。理由は単純で、見えにくく、判断が難しく、工事費用も高額になりやすいという、業者にとって都合のいい条件がそろっているからです。
また、台風や大雨の後など、住まいへの不安が高まる時期を狙ってくる傾向があり、緊急性を盾に契約を迫る手口も目立ちます。
ここでは、屋根が狙われやすい3つの具体的な理由を整理します。自宅がターゲットにされやすいかどうかを見極める判断軸としてお役立てください。
点検商法で狙われやすいと感じたら、事前にトベシンホームの無料相談をご利用してください。

自分で確認できない構造
屋根は、住宅の中でも特に自分で状態を確認しにくい場所です。地上から見上げただけでは細かい傷やズレには気づけず、点検用のはしごやドローンを持っていない限り、実態を把握することが困難です。
そのため、訪問業者に
「瓦がズレています」
「今にも雨漏りします」
と言われると、事実かどうかを自分で判断できず、不安を感じてしまいます。この見えないことによる依存が、業者にとって都合の良い状況を生み出します。
自信を持って断るには、あらかじめ屋根は自分では見えないものと認識し、信頼できる業者を自分で選ぶという意識が重要です。
災害後の不安につけ込まれる
台風や大雨などの自然災害があった後は、屋根の状態が気になるという人が急増します。
この心理状態を利用し、近所で工事をしていて、お宅の屋根が心配になりましてという訪問が増えるのが点検商法の典型的なパターンです。
災害後は実際に屋根が傷んでいる可能性もあるため、業者の話がもっともらしく聞こえてしまいがちです。しかし、その不安に乗じて、必要以上の工事を提案されたり、高額契約を迫られるケースが多発しています。
災害時こそ冷静に、本当に必要か、誰に頼むかを落ち着いて判断する視点が欠かせません。
高額工事につながりやすい
屋根工事は、足場の設置や部材の種類、施工面積によって費用が大きく変動します。
悪質な業者はこの価格の幅を利用して、最低限の補修で済むはずだったのに、全面交換を勧められて100万円以上になったというような高額契約へと誘導してきます。
さらに、屋根一式、防水対策を含めてパッケージでといった曖昧な見積書を提示されるケースも多く、内訳が不透明なまま契約してしまうこともあります。
価格の相場感を知らないまま契約すると、あとから後悔することになりかねません。事前に相見積もりを取る、信頼できる業者を選ぶといった対応が、高額被害を防ぐカギとなります。
屋根点検商法の典型的な手口
屋根点検商法は、ほとんどの場合、似たような流れで進行します。
突然の訪問から始まり、
無料で見ます
屋根に異常があります
と不安を煽り、最終的には高額な契約を迫るという、非常にパターン化された手口です。
一見すると親切そうに見える言動の中に、注意すべきサインがいくつも潜んでいます。ここでは、実際に多くの被害者が経験した典型的な3つのステップを紹介します。
無料点検を装って訪問
「近所で工事をしていて、お宅の屋根が気になりまして」
「無料で点検しています」
このような声かけが、点検商法の入り口です。費用がかからないことを強調することで、相手の警戒心を下げ、話を聞かせようとします。ここで点検に応じてしまうと、その後の写真提示や不安を煽るトークにつながっていきます。
無料だからと安易に受け入れず、事前に依頼していない点検はきっぱり断るのが基本です。
屋根に勝手に上がる
点検に応じると、多くの業者はちょっと確認しますと言って、了承も曖昧なまま屋根に上がることがあります。この時点でプロが上がったという安心感と、もう後には引けないという心理が働き始めます。
さらに悪質なケースでは、屋根に上がった業者がわざと瓦をずらしたり、写真を加工したりして不具合を捏造する例もあります。屋根に上がらせること自体がリスクとなるため、信頼できる業者以外は絶対に許可しないことが大切です。
不安を煽り契約を迫る
点検後に行われるのが、
このままだと雨漏りします
台風が来たら崩れるかもしれません
といった不安を煽るトークです。
専門用語や写真を使い、一般の人には判断できない内容を並べて、心理的に追い込んできます。
そこに
「今日中なら安くできます」
「足場代はサービスします」
と即決を迫る条件が加わると、つい契約してしまう流れが完成します。このような営業トークに冷静さを保てるかが、被害を防げるかどうかの分かれ道になります。
実際にあった屋根点検商法の被害
屋根をめぐる点検商法は、相談件数も被害金額も非常に多く、消費生活センターでもたびたび注意喚起されています。とくに
「実際に契約したけれど、内容がおかしい」
「屋根に上がらせたら被害が始まった」
という声が多く寄せられています。
ここでは、全国で実際に報告されている被害のなかでも、特に多い3つのパターンをご紹介します。
相場以上の高額契約
最も多いのが、実際の工事内容に対して、あまりにも高額な請求をされるパターンです。
たとえば、瓦の一部補修と説明されていた工事が、見積書では屋根一式100万円と記載されていたケースがあります。
しかも、今決めれば安くなると即決を迫られた結果、内容の確認も十分にできないまま契約に至ってしまうのです。工事後に冷静になって他社と比較してみると、半額以下で済む内容だったということも珍しくありません。
故意に屋根を破損された
屋根に上がらせたあと、
「瓦が割れていました」
「下地が腐っています」
と言われたが、後日他の業者に確認すると、被害がなかった、または業者自身が破損させていた可能性があるという深刻な事例もあります。
とくに、点検中の様子を見られない屋根は、悪質業者にとって都合の良い場所です。写真を見せられても、それが本当に自宅の屋根か、いつ撮られたものかを証明するのは困難です。
追加工事を繰り返し迫られる
最初は、数万円の補修だけと説明されていたのに、工事が始まってから新たな劣化が見つかりましたと言われ、次々と追加工事を提案されるパターンも報告されています。
1回の工事では済まず、最終的に複数の契約を結ばされ、合計で100万円以上支払っていたという例もあります。工事内容が曖昧なまま進むと、断るタイミングを失い、次々と要求されるままになってしまうのです。
屋根点検商法を防ぐための対策
屋根を対象とした点検商法は、被害に気づきにくいだけでなく、気づいたときにはすでに契約済みというケースが非常に多くあります。だからこそ、トラブルを未然に防ぐための意識と行動を、日頃から習慣化しておくことが重要です。
ここでは、点検商法の入口となりやすい屋根点検に対して、実際に効果のある3つの防止策を紹介します。どれも簡単に始められることばかりなので、今日から実践してみてください。
業者を屋根に上げない
まず最も基本的で効果的な防止策が、見知らぬ業者を屋根に上げないことです。
一度でも上がらせてしまうと、もう任せたという心理が働き、断りにくくなる傾向があります。
また、屋根に上がった業者が、写真や動画を使って不安を煽ったり、場合によっては意図的に破損させるといった被害も報告されています。
『屋根に上がる=契約が近づく』と考え、信頼できる業者以外には絶対に許可しないようにしましょう。
相見積もりを取る
契約を検討する場合は、必ず複数の業者から相見積もりを取りましょう。屋根工事は内容によって金額差が大きく出やすいため、1社だけの提示では判断が難しいのが実情です。
相見積もりを通じて、金額だけでなく対応の丁寧さや説明のわかりやすさなど、業者の信頼性も見えてきます。相見積もりを取りますと伝えるだけで、悪質な業者は自然と引いていくこともあります。
相見積もりを取る際には、トベシンの無料相談をご活用ください。

実績ある業者に依頼する
訪問してきた業者ではなく、自分の意思で調べて選んだ実績のある業者に依頼することが、最も確実な対策です。施工実績、口コミ、登録番号、会社情報の明示などを確認し、安心できる会社かどうかを見極めましょう。
信頼できる業者は、急がせず、内容も明確に説明してくれます。依頼先を自分で決めるという意識を持つだけで、点検商法に巻き込まれるリスクは大幅に下がるでしょう。
被害に遭ってしまったときの対応策
どれだけ気をつけていても、点検商法の巧みな話術や圧力に押されて、契約してしまうことはあります。大切なのは、被害に気づいた後に何もしないことではなく、正しい手順を踏んで対応することです。
ここでは、契約してしまった直後や、工事後に違和感を覚えたときに取るべき基本的な対応策を3つご紹介します。焦らず、冷静に一つひとつ行動に移すことが被害の最小化につながります。
契約書や証拠を確認する
まずは、手元にある契約書や領収書を確認し、契約内容や金額、工事内容、日付などの記載が明確かどうかをチェックしましょう。写真や録音、LINEのやりとりなどもすべて証拠として残しておくことが重要です。
業者の社名・住所・連絡先が契約書に明記されているかどうかも確認してください。情報が曖昧な場合、悪質な業者である可能性が高く、後の対応に影響します。
クーリングオフ制度を利用する
訪問販売などで契約した場合、契約書を受け取った日を含めて8日以内であれば、クーリングオフ制度により無条件で解約できます。書面やハガキ1枚で通知でき、理由を伝える必要もありません。
通知は内容証明郵便で送るのが確実です。控えは必ず保管しておきましょう。なお、契約書にクーリングオフに関する説明がない場合、8日を過ぎていても適用されることがあります。
公的機関に相談する
被害に遭ったかもしれないと感じたら、一人で抱え込まずにすぐに相談しましょう。まずは「消費者ホットライン(188)」に電話をかけることで、最寄りの消費生活センターに繋がります。
状況に応じて、適切なアドバイスや業者との交渉方法、法的支援についての案内を受けられます。相談は無料で、匿名でも可能です。行動が早いほど、救済の可能性は高まります。
外壁・屋根・雨漏りの相談ならトベシンホームにお任せください

項目 | 詳細 |
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会社名 | FCR株式会社(トベシンホーム) |
本社所在地 | 〒271-0064 千葉県松戸市上本郷2868-8 Googleマップ |
電話番号 | 0120-685-126 |
営業時間 | 8:00〜20:00 年中無休 |
屋根や外壁の点検は、自分では確認が難しいからこそ、信頼できる業者に相談することが重要です。点検商法による被害が後を絶たない今、最も確実な対策は『自分で業者を選ぶこと』に尽きます。
トベシンホームは、関東一円で5500件以上の施工実績を持ち、屋根・外壁・雨漏りといった被害リスクが高い分野に特化したリフォーム会社です。見積書の明確さ、対応の丁寧さ、無理な営業をしないスタンスが、多くのお客様に評価されています。
「この業者で大丈夫?」
と迷ったとき、まず相談だけしてみるという選択肢を持つことで、被害を未然に防ぐことができます。点検や見積もりだけでも、ぜひお気軽にご相談ください。

点検商法についてよくある質問
- 無料点検は全部危険なの?
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すべてが危険というわけではありませんが、突然訪問される無料点検は警戒すべきです。
信頼できる業者は、事前説明や依頼者の了承を大切にしています。 - 屋根の状態は自分で確認できる?
-
地上からでは難しいですが、双眼鏡やスマホズームで瓦のズレや色ムラを見られる場合もあります。
ただし、正確な診断は専門業者に依頼するのが安心です。 - 台風後の訪問業者は信じていい?
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災害後は不安につけ込む業者が急増します。
本当に必要な修理なら、相見積もりを取って比較し、自分で業者を選ぶのが基本です。 - 屋根修理の適正価格はどのくらい?
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工事内容や面積によりますが、屋根塗装なら20万〜40万円前後、葺き替えやカバー工法では80万円以上が相場です。
『一式◯◯万円』といった曖昧な見積もりには注意が必要です。
まとめ
屋根は、自分では確認できない構造であり、工事費用も高額になりやすいため、点検商法の格好のターゲットになりがちです。特に台風や大雨の後など、不安が高まるタイミングを狙った訪問には注意が必要です。
しかし、あらかじめ手口や被害例を知っておき、
- 屋根に勝手に上がらせない
- 相見積もりを取る
- 信頼できる業者に依頼する
といった基本を徹底すれば、被害は確実に防げます。
屋根リフォームは、見えないからこそ安心できる人に頼むことが大前提です。少しでも不安を感じたら、自分で業者を選ぶという姿勢を大切にしましょう。