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スレート屋根の葺き替え費用は約150万円!おすすめな理由と注意点まで

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「スレート屋根の葺き替えって、どのくらいが相場なの?」
「葺き替えのタイミングはいつ頃がいいんだろう」
「同じ屋根材がいいのか、他の材料に変えた方がいいのか迷うな」

スレート屋根の葺き替えを検討する際、このような不安や疑問を抱える方は多いのではないでしょうか。

屋根の葺き替えは100万円以上かかる大規模な工事です。適切な判断基準がないまま工事を始めてしまうと、予想以上の出費を強いられる可能性があります。しかし、スレート屋根には他の屋根材にない独自のメリットがあり、状況によっては最適な選択肢となるでしょう。

この記事では、スレート屋根の葺き替え費用の相場から、工事がおすすめな理由、注意すべきポイントまで詳しく解説します。

工事を検討されている方に、的確な判断材料を提供できる内容となっています。これらの情報をもとに、ご自身の状況に合った最適な選択ができるはずです。

この記事のポイント

  • スレート屋根の葺き替えは約150万円
  • 他の屋根材より安価で施工が容易
  • 定期的なメンテナンスが必要
この記事の監修者
増山親方
増山親方

屋根工事45年のプロフェッショナル。日本瓦から最新屋根材まで3万件以上の施工実績を持ち、独自開発した「増山式耐風工法」は台風対策として業界で高評価。文化財修復にも携わりながら、職人育成学校での若手指導や各メーカーの製品開発顧問として、伝統技術の継承と革新に貢献。

目次

スレート屋根葺き替えの費用相場

スレート屋根の葺き替え工事では、選択する屋根材や建物の状態によって費用が大きく変動します。一般的な30坪の住宅の場合、工事費用の目安を解説していきます。

適切な屋根材を選択することで、長期的な維持費用の削減が可能となるでしょう。

スレート屋根から他の屋根材に変える場合

スレート屋根から他の屋根材への葺き替えは、耐久性や耐震性の向上を目的に検討されることが多いものです。建物の状態や予算に応じて、最適な屋根材を選びましょう。

屋根材の種類費用相場工期目安
ガルバリウム鋼板100~160万円7〜12日
アスファルトシングル90~180万円7〜12日
軽量瓦100~200万円10~14日
屋根材別の費用相場(30坪の場合)

なお、2004年以前に施工されたスレート屋根の場合、アスベスト処理費用として20~85万円の追加費用が必要となります。環境への配慮から、専門業者による適切な処理が求められるでしょう。

他の屋根材からスレート屋根に変える場合

既存の屋根材からスレート屋根への葺き替えは、工事費用を抑えたい場合の選択肢となります。ただし、新築時以外での施工はメーカー保証が受けられないケースが多いことに注意が必要です。

元の屋根材費用相場工期目安
瓦屋根130~170万円10~14日
トタン屋根120~160万円7〜12日
アスファルトシングル130~160万円7〜12日
元の屋根材別の費用相場(30坪の場合)

工事費用には、既存屋根材の撤去費用、廃材処理費用、下地補修費用、新規屋根材の施工費用、足場代などが含まれています。

建物の形状や立地条件によって追加費用が発生する可能性もあるため、事前に業者と十分な打ち合わせを行うことが大切です。

屋根葺き替え工事の種類別費用相場や業者の選び方について、詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

スレート屋根が葺き替えにおすすめな3つの理由

スレート屋根は、他の屋根材と比較して独自のメリットがあります。建物の条件や予算に応じて、最適な選択肢となる可能性が高い屋根材です。以下の3つの理由から、葺き替えにおすすめとされています。

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

理由1:施工費用が他の屋根材より安価

スレート屋根は、材料費と施工費の両面で経済的な選択肢となっています。1平方メートルあたりの材料費は4,000〜5,000円程度で、瓦やガルバリウム鋼板と比べて2〜3割ほど安価です。

施工費も、標準的な工法が確立されているため、費用を抑えることが可能です。30坪の住宅の場合、葺き替え工事全体で130〜170万円程度となり、他の屋根材と比較して20〜30%ほどの費用削減が見込めます。

さらに、工期が短いことで足場代や諸経費を抑えられる点も、総工事費用の削減につながっているのです。

屋根の葺き替え工事の基礎的な知識や費用相場について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

理由2:職人を選ばず施工がしやすい

スレート屋根の施工は、比較的シンプルな工法で行うことができます。板状の屋根材を重ねながら固定していく作業は、熟練の職人でなくても一定の品質を確保しやすい特徴があるでしょう。

このため、多くの工事業者が対応可能で、業者選びの幅が広がります。特に地方や郊外では、職人不足が深刻な瓦屋根などと比べて、工事業者を見つけやすい利点があります。

また、工事手順が標準化されているため、工期の見積もりも正確に行えます。天候による工期の延長リスクも、他の屋根材と比べて小さいのです。

理由3:緊急時の補修や部分交換が容易

スレート屋根は、規格化された板状の屋根材を使用しているため、部分的な補修や交換が容易に行えます。台風や突発的な事故で一部が破損した場合でも、その箇所だけを取り替えることが可能です。

補修用の材料も一般的な規格品を使用できるため、在庫の確保が容易で、緊急時の対応もスムーズに行えるでしょう。これは、特注品が必要になることも多い瓦屋根などと比べて、大きなメリットとなります。

さらに、部分補修が可能なことで、小規模な修理で済ませられるケースも多く、維持管理のコストを抑える効果も期待できるのです。

屋根葺き替え工事のメリットについて、詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

スレート屋根の葺き替えが必要な症状

スレート屋根は経年劣化により、様々な症状が現れます。早期発見と適切な対応が、建物を長持ちさせるポイントとなります。以下の3つの症状が見られる場合、葺き替えを検討する必要があるでしょう。

これらの症状を放置すると、建物全体に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

症状1:屋根材の経年劣化

スレート屋根の経年劣化は、表面の変化として現れます。最も顕著な症状は、屋根材の表面に発生するヒビ割れや欠け、反りです。特に複数箇所でこれらの症状が見られる場合は要注意です。

また、屋根材の色褪せも重要な劣化サインとなります。紫外線の影響で表面が白っぽく変色したり、苔やコケが発生したりする現象は、防水性能の低下を示す兆候でしょう。

さらに、屋根材が水を含んでスポンジ状になっている場合は、すでに耐久性が著しく低下しています。この状態では、カバー工法による補修も難しく、葺き替えを検討する必要があるのです。

症状2:雨漏りの兆候が見られる

雨漏りの兆候は、室内の天井部分に現れることが多いものです。天井のシミや変色、壁紙の膨らみなどが代表的な症状となります。特に雨天時に濡れた跡が広がるようであれば、早急な対応が必要でしょう。

屋根裏を確認すると、垂木や野地板が湿っていたり、断熱材が変色していたりすることもあります。この状態を放置すると、建物の構造材が腐食し、大規模な修繕が必要になる可能性が高いのです。

雨漏りが発生している場合、部分的な補修では根本的な解決にならないことも多く、葺き替え工事を検討する必要があります。

症状3:棟板金や漆喰の劣化が進行している

棟板金や漆喰の劣化は、屋根全体の耐久性に大きく影響します。棟板金のサビや浮き、固定釘の緩みは、雨水の侵入経路となる危険性が高いでしょう。

特に棟板金の継ぎ目部分の劣化は、雨漏りの原因となりやすい箇所です。また、漆喰の剥離や亀裂が進行している場合、屋根材の固定強度が低下し、台風などの強風で屋根材が飛散するリスクも高まります。

これらの部材は屋根の重要な防水ポイントであり、大規模な劣化が見られる場合は、葺き替え工事と合わせた改修を検討する必要があるのです。

屋根葺き替え工事のタイミングや屋根材別の耐用年数について、詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

スレート屋根に葺き替える場合の注意点

スレート屋根への葺き替えを検討する際は、いくつかの重要な注意点があります。適切な判断を行うために、以下の3つのポイントを確認しましょう。

これらの点を事前に確認することで、将来的なトラブルを防ぐことができます。

注意点1:建物築年数と構造強度の確認が必須

建物の築年数や構造強度は、スレート屋根への葺き替えを検討する際の重要な判断材料です。特に築30年以上の建物では、躯体の劣化状況を専門家に確認してもらう必要があるでしょう。

屋根の歪みや不陸がある場合、スレート材が割れやすくなる可能性があります。このような状態では、下地の補強や不陸調整が必要となり、追加の工事費用が発生することも考えられます。

また、建物の構造計算上の制限により、スレート屋根が適さないケースもあります。事前に建築士による構造チェックを受けることで、安全な施工が可能となるのです。

注意点2:メーカー保証が受けられない場合がある

スレート屋根材の主要メーカーでは、リフォーム時の製品保証を限定的にしか提供していません。特に雨漏りに関する保証は、新築時の施工でのみ適用されるケースが多いです。

例えば、ケイミュー社の製品では、改修時の保証は色あせのみに限定され、防水性能などの基本性能は保証対象外となることがあります。このため、施工後の不具合は工事業者の保証に頼ることになります。

保証内容は業者によって大きく異なるため、契約前に詳細な確認が必要です。特に長期保証を重視する場合は、他の屋根材も検討に入れることをおすすめします。

注意点3:定期的なメンテナンスが必要

スレート屋根は、定期的なメンテナンスが欠かせません。特に塗装による表面保護は、7〜10年周期で必要となるでしょう。放置すると防水性能が低下し、早期の劣化を招く可能性があります。

メンテナンス費用は、30坪の住宅で1回あたり30〜50万円程度必要です。この費用は長期的な維持費用として考慮しておく必要があります。また、塗装工事の際は足場の設置も必要となり、その分の費用も発生します。

定期点検も重要で、年1回程度の専門家による点検を行うことで、小さな不具合を早期に発見し、大規模な修繕を防ぐことができるのです。

スレート屋根葺き替え工事ならトベシンホームにご相談ください

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項目詳細
会社名FCR株式会社(トベシンホーム)
本社所在地〒271-0064
千葉県松戸市上本郷2868-8
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電話番号0120-685-126
営業時間8:00〜20:00 年中無休

トベシンホームは、千葉・埼玉・茨城の各地域で豊富な屋根工事実績を持つ、地域密着型の外装リフォーム専門店です。スレート屋根の葺き替えには高度な技術と経験が必要ですが、当社の熟練職人が地域特性を考慮した最適な工事プランをご提案します。

お客様の建物状態を詳しく調査し、必要な工事範囲を見極めることで、過剰な工事を防ぎ、適正価格での施工を実現しています。また、補助金申請のサポートから、保険の活用まで、費用面でのご相談も承っております。

新しい屋根材の選定や施工方法などでお悩みの際は、お気軽にお問い合わせください。

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まとめ

スレート屋根の葺き替え工事は、建物の価値と耐久性を高める重要な投資となります。30坪の住宅で150万円前後の費用が必要となりますが、建物の状態や選択する屋根材によって変動するでしょう。

工事の必要性は、屋根材の経年劣化や雨漏りの兆候、棟板金の劣化状態など、複数の観点から判断することが重要です。スレート屋根は施工のしやすさや費用面でメリットがありますが、メーカー保証や定期的なメンテナンスなど、注意すべき点もあります。

適切な判断基準を持ち、信頼できる業者を選ぶことで、満足度の高い工事を実現できます。早めの点検と適切な対応で、大切な住まいを長く守っていきましょう。

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