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屋根材のスレートとは?世代別の特徴からリフォーム費用まで徹底解説

屋根材スレートのアイキャッチ画像

「スレート屋根って何年もつの?」
「リフォームが必要と言われたけど、本当に今なの?」
「この屋根材のメリットとデメリットが知りたい」

スレート屋根を所有する多くの方が、このような疑問を抱えているのではないでしょうか。とりわけ築年数が15年を超えると、屋根の状態や最適なメンテナンス方法について悩むことが増えてくるものです。

実はスレート屋根は製造された時期によって耐久性が大きく異なります。また、状態に応じた適切なリフォーム方法も変わってくるため、正しい知識を持つことが重要だと言えるでしょう。

この記事では、スレート屋根の基本知識から世代別の特徴、メリット・デメリット、そして最適なリフォーム方法と費用まで徹底解説します。

これを読めば、業者の言葉を鵜呑みにせず、あなたの屋根に最適な判断ができるようになるはずです。

この記事のポイント

  • スレート屋根は製造時期で特性が異なる
  • 第二世代は耐久性に問題あり要注意
  • ガルバリウム鋼板への葺き替えが増加
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目次

スレート屋根材とは?

スレート屋根材は、日本の戸建て住宅で広く使用されている屋根材です。セメントを主成分とした薄い板状の屋根材で、施工のしやすさと比較的安価な価格から高い普及率を誇っています。

これらの基礎知識を押さえることで、自宅の屋根についての理解が深まり、適切なメンテナンス計画を立てられるようになるでしょう。

スレート屋根の特徴

スレート屋根は厚さ約5mmの薄い板状の屋根材で、サイズは一般的に幅910mm×高さ414mmが主流です。セメントと繊維質材料を混合して製造されており、軽量でありながら一定の耐久性を備えています。

この屋根材は1㎡あたり約20kgと軽く、瓦屋根の約1/3の重量であるため、建物への負荷が少なく耐震性に優れているのが特徴です。

また、標準的な工法が確立されているため、施工期間が短く、比較的低コストで設置できることから、日本全国の住宅で広く採用されています。特に都市部や郊外の戸建て住宅では、最も一般的な屋根材のひとつとなっているでしょう。

スレート屋根の種類

スレート屋根には大きく分けて3種類あり、それぞれ用途や特性が異なります。住宅で最も多く見られるのは「平板スレート」で、一般的に「カラーベスト」や「コロニアル」という名称でも知られています。

2つ目は「厚形スレート」で、厚みのあるセメント瓦です。瓦に似た形状を持ち、1990年代に人気を博した「セキスイかわらU」などがこれに該当します。

3つ目は「波形スレート」で、波状の形をした大判のスレートです。工場や倉庫、体育館などの大型建築物に主に使用されています。

住宅用としては平板スレートが最も一般的ですが、現在では軽量で耐久性の高い金属屋根材へと市場のシェアが移り変わりつつあるのが現状です。

化粧スレートと天然スレートの違い

「スレート」という言葉の本来の意味は、粘板岩という石材を指します。この天然石材を薄くスライスしたものが「天然スレート」ですが、日本の住宅ではほとんど見かけることはありません。

これに対し、日本で一般的に「スレート屋根」と呼ばれるものは、正確には「化粧スレート」と呼ばれる工業製品です。セメントと繊維を混ぜて成形した人工材料で、天然スレートの見た目を模しています。

天然スレートは東京駅の屋根などに使用されている高級素材で、色あせせず高い耐久性を持ちますが、非常に高価です。一方の化粧スレートは手頃な価格で施工しやすいという利点があり、一般住宅向けの屋根材として広く普及しました。

スレート屋根の世代別特徴

スレート屋根は製造された時期によって大きく3つの世代に分けられます。それぞれ使用材料や耐久性、特性が異なるため、自宅の屋根がどの世代に該当するかを知ることが重要です。

ご自宅のスレート屋根がどの世代に該当するかを確認することで、適切なメンテナンス計画や将来的なリフォーム時期を判断する目安となるでしょう。

第一世代スレート

第一世代のスレート屋根は、1990年代中頃以前に製造されたもので、アスベスト(石綿)を含有していることが特徴です。成分の約85%がセメント、15%がアスベストで構成されており、このアスベストが材料に強度と耐久性を与えていました。

耐用年数は30~40年と比較的長く、強度があるため割れや欠けに強いという利点があります。「ニューコロニアル」や「アーバニー」(旧クボタ)、「フルベスト」(旧松下電工)などがこの世代の代表的な商品です。

一方で、アスベストが健康被害を引き起こす可能性があるため、2004年以降はその使用が禁止されました。葺き替え工事の際には特殊な処理が必要となり、処分費用が20~25万円ほど加算される点には注意が必要です。

第二世代スレート

第二世代のスレート屋根は、1990年代後半から2000年代中頃に製造された、アスベストを含まないノンアスベスト製品です。健康への配慮から開発されましたが、アスベストの代替となる素材の性能が十分でなかったため、耐用年数は15~25年と第一世代より大幅に短くなっています。

この世代の大きな特徴は脆さと割れやすさで、築後15年前後で屋根材の反りや欠け、割れといった症状が表れることがあります。強風時に屋根材がはがれ落ちる事例も少なくありません。

代表的な商品としては「コロニアルNEO」(旧クボタ)や「パミール」(ニチハ)などが挙げられます。現在最も多くの住宅所有者が悩みを抱えているのが、この第二世代のスレート屋根です。

第三世代スレート

第三世代のスレート屋根は、2000年代後半以降に製造された改良型のノンアスベスト製品です。第二世代の問題点を改良し、アスベストを含まない安全な材料でありながら、製造技術の向上により耐久性を大幅に向上させました。

耐用年数は約30年と言われており、第一世代に近い耐久性を実現しています。代表的な商品には「コロニアルクァッド」や「コロニアルグラッサ」(ケイミュー)などがあります。

従来の問題であった割れや欠けに対する耐性が向上し、デザイン性や色彩のバリエーションも豊富になりました。

ただし、製造から比較的日が浅いため、実際の耐用年数については理論値に基づいた推定となっている点には留意すべきでしょう。

スレート屋根の耐用年数

スレート屋根の耐用年数は、製造時期や世代によって大きく異なります。一般的には20~30年が標準的な寿命とされていますが、メンテナンスの状況や環境条件によって変動します。

第一世代のアスベスト含有スレートは30~40年と最も耐久性が高く、第二世代のノンアスベストは15~25年と短め、第三世代の改良型ノンアスベストは約30年と言われています。

地域環境も寿命に影響を与える重要な要素です。海岸部では塩害による劣化が早まり、寒冷地では凍結融解による「凍害」でひび割れが生じやすくなります。また、日照量の多い地域では紫外線によって塗装の劣化が加速する傾向にあるでしょう。

適切なメンテナンスを行うことで耐用年数を延ばすことは可能です。特に定期的な塗装は防水性を維持するために重要で、約10年周期での実施が推奨されています。

スレート屋根の耐用年数について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

スレート屋根のリフォーム費用

スレート屋根のリフォームには、状態や予算に応じて選べる複数の方法があります。それぞれ費用や特徴が異なるため、適切な選択が重要です。

長期的な視点でリフォーム方法を選ぶことで、将来的な維持費用を抑えることが可能になります。

葺き替え工事の費用相場

葺き替え工事は、既存の屋根材をすべて撤去し、下地から新しく施工し直す工法です。スレート屋根の葺き替え費用は、屋根の面積や選択する新しい屋根材によって変動します。

30坪程度の一般的な住宅での費用相場は以下の通りです。

新しい屋根材費用相場工期目安
スレート屋根130~170万円10~14日
ガルバリウム鋼板100~160万円7~12日
アスファルトシングル90~180万円7~12日
軽量瓦100~200万円10~14日

なお、1990年代前半以前に施工されたスレート屋根にはアスベストが含まれている可能性が高く、その場合は処分費用として20~25万円ほどの追加費用が発生することもあるため注意が必要です。

スレート屋根葺き替えの費用相場について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

カバー工法の費用相場

カバー工法は既存のスレート屋根を撤去せず、その上から新しい屋根材を重ねる工法です。葺き替えに比べて工事費用が抑えられるのが大きな魅力となっています。

30坪程度の住宅でのカバー工法の費用相場は次の通りです。

新しい屋根材費用相場工期目安
スレート屋根100~150万円5~10日
エスジーエル鋼板(断熱一体型)130~180万円5~10日
アスファルトシングル90~140万円5~10日

この工法の最大のメリットは、アスベスト処理が不要な点です。特に第一世代のスレート屋根がある場合、処分費用を回避できるため、30~40%ほど費用を抑えられることがあります。

また、工期が短く、既存屋根を撤去しないため粉塵や騒音も最小限に抑えられる利点もあるでしょう。

スレート屋根カバー工法の費用相場について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

屋根形状による費用変動要因

屋根の形状や複雑さは、リフォーム費用に大きく影響します。シンプルな切妻屋根に比べ、複雑な形状の屋根ほど工事費用は高くなる傾向があります。

寄棟屋根は四方に斜面があるため、切妻屋根より10~15%ほど費用が上がることが一般的です。さらに、入り組んだ谷や複数の棟がある場合は、工事の難易度が上がり、追加費用が発生するケースが多いでしょう。

屋根の勾配も重要な要素です。急勾配の屋根は作業効率が落ちるため、通常より20%程度費用が増加することもあります。逆に緩勾配の場合は防水処理に特別な配慮が必要となり、コストが上昇する場合があるのです。

建物の高さや立地条件も考慮すべき点で、3階建てや高台にある住宅では足場設置費用が通常より高くなることがあります。

スレート屋根のメリット

スレート屋根は日本の住宅で広く普及している屋根材で、多くのメリットを備えています。費用面や施工性、耐震性など、様々な観点から選ばれる理由があります。

これらのメリットは住宅の建築やリフォームを検討する際の重要な判断材料となるでしょう。

メリット1:軽量で耐震性に優れる

スレート屋根は1㎡あたり約20kgと非常に軽量です。これは瓦屋根の約1/3、コンクリート瓦の約1/4の重量であり、建物への負担が少ないという大きな利点があります。

軽量であるがゆえに地震の揺れを増幅させにくく、屋根の崩落リスクも低減されるため、地震国である日本の住宅に適した屋根材と言えるでしょう。実際、阪神・淡路大震災や東日本大震災の後にはスレート屋根の需要が高まりました。

また、建物の構造計算でも有利に働き、基礎や柱などの構造部材を軽減できる可能性もあります。軽い屋根材を選ぶことで、建物全体の耐震性が向上し、長期的な安全性に貢献するのです。

メリット2:施工が容易で工期が短い

スレート屋根は規格化された板状の屋根材を重ねていく比較的シンプルな工法で施工できるため、高度な技術がなくても一定の品質を確保しやすい特徴があります。

施工期間も短く、一般的な住宅であれば5〜7日程度で完了することが多いのが特徴です。これは瓦屋根の施工期間の約半分であり、天候に左右されるリスクも低減されます。

さらに、職人の技術によるばらつきが少ないことも大きな利点となっているのです。瓦屋根などは職人の経験や技術が仕上がりに大きく影響しますが、スレート屋根は比較的均一な品質で施工できるため、施工業者を選びやすいという側面もあります。

メリット3:初期コストが比較的安価

スレート屋根の大きな魅力は初期コストの安さです。材料費と施工費を合わせた総費用は、他の屋根材と比べて20〜30%ほど安価になることが一般的です。

一般住宅の新築時のスレート屋根施工費用は、1㎡あたり4,000〜5,000円程度で、これは瓦やガルバリウム鋼板と比較しても経済的な選択と言えるでしょう。

特に予算に制約がある場合や、将来的に住み替えを検討している場合など、初期投資を抑えたい状況では理想的な選択肢となります。ただし、長期的な維持費用も含めたトータルコストでは、必ずしも最も経済的とは限らない点には注意が必要です。

スレート屋根のデメリット

スレート屋根にはメリットがある一方で、いくつかの重要なデメリットも存在します。長期的な視点でこれらの点を理解しておくことが、適切な屋根材選択や維持管理のために重要です。

これらのデメリットを理解することで、より長期的な視点で屋根材を選択し、適切な時期にメンテナンスを行うことができるようになります。

デメリット1:定期的なメンテナンスが必要

スレート屋根は他の屋根材に比べて定期的なメンテナンスが欠かせません。特に塗装によるメンテナンスが7〜10年周期で必要となるため、維持管理に手間とコストがかかるのです。

スレートは元々水を吸いやすい素材でできており、表面の塗装が劣化すると防水機能が低下します。その結果、屋根材内部への水の浸透が始まり、反りや割れといった不具合が発生するリスクが高まります。

塗装にかかる費用は一般的な戸建て住宅(30坪程度)で30〜50万円程度が相場です。この定期的な出費を長期的な維持費として考慮しておく必要があるでしょう。初期コストは安くても、長い目で見ると維持費用が嵩むのがスレート屋根の特徴と言えます。

デメリット2:経年劣化による割れやすさ

スレート屋根は経年劣化によって徐々に脆くなり、割れやすくなるという弱点があります。特に第二世代のノンアスベストスレートは、製造から15〜20年程度で割れや欠けが発生することが少なくありません。

強風や落雪、樹木の枝の接触などの外的要因によって、スレート材が破損するリスクも高いのが現実です。一度割れると雨水が侵入する経路となり、建物内部に深刻な被害をもたらす可能性があります。

さらに、スレート屋根の反りや浮きは、強風時に屋根材が飛散する危険性も高めます。これは隣家の壁や車などに損害を与える可能性もあり、安全面での懸念材料となっているのです。経年劣化に応じた適切な時期での対策が重要となるでしょう。

デメリット3:アスベスト処理問題

1990年代前半以前に製造されたスレート屋根には、アスベスト(石綿)が含まれていることがほとんどです。このアスベストは健康被害のリスクがあるため、葺き替え時には特別な処理が必要となります。

アスベスト含有スレートの処分費用は20〜25万円と高額で、一般的な廃材処理よりも大幅にコストが増加します。これは一般的な葺き替え工事費用の10〜15%に相当する金額であり、予想外の出費となることが少なくありません。

処理には専門的な知識と技術を持つ業者が必要となるため、葺き替え工事を検討する際には、まず屋根材のアスベスト含有の有無を確認することが重要です。適切な処理を行わない場合、法令違反となる可能性もあるため、信頼できる業者への依頼が不可欠といえます。

スレート屋根の劣化サイン

スレート屋根の劣化は、いくつかの特徴的なサインとして現れます。これらを早期に発見することで、適切なタイミングでのメンテナンスが可能となり、大規模な修繕を未然に防ぐことができます。

これらのサインを定期的に確認し、早めの対応を心がけることで、屋根の寿命を延ばすことができるでしょう。

色あせと変色

色あせや変色は、スレート屋根の劣化において最も早く現れるサインです。紫外線や風雨の影響により、表面の塗装が徐々に劣化している証拠と言えるでしょう。

新築時に鮮やかだった色が徐々に薄くなり、灰色や白っぽく変化していく様子が観察できます。この現象は、屋根材の表面を保護していた塗膜が薄くなり、防水機能が低下し始めていることを示しています。

色あせが進行すると、スレート材自体が水分を吸収するようになり、内部からの劣化が始まるのです。特に色むらやパッチ状の変色が見られる場合は、部分的に劣化が進行している可能性が高いため注意が必要です。

この段階で適切な塗装メンテナンスを行えば、比較的安価に屋根の寿命を延ばすことが可能となります。

ひび割れと欠け

スレート屋根のひび割れや欠けは、劣化が相当進行している証拠であり、早急な対応が必要なサインです。これらの損傷は、強風や落下物による物理的な衝撃、あるいは凍結融解の繰り返しによって引き起こされることが多いのです。

特に注意が必要なのは、スレート瓦の端部や角にできるひび割れで、これらの部分は応力が集中しやすく、一度ひびが入ると徐々に拡大していく傾向があります。また、屋根の棟部分や谷部分など、水が集まりやすい場所のひび割れは雨漏りのリスクが高いため、特に注意が必要でしょう。

ひび割れや欠けを放置すると、そこから雨水が侵入し、野地板や防水シートの劣化を引き起こすことがあります。部分的な修理で対応できる場合もありますが、広範囲に及ぶ場合は屋根全体の葺き替えを検討する時期かもしれません。

反りと浮き上がり

スレート屋根の反りや浮き上がりは、劣化が非常に進行した状態を示すサインです。この症状は、スレート材自体の経年変化や固定釘の緩み、下地の変形など複数の要因によって引き起こされます。

特に注意すべきなのは、屋根全体がうねるように反っている場合で、これは下地の野地板に問題が生じている可能性が高くなります。一方、個々のスレート瓦が部分的に浮き上がっている場合は、固定釘の劣化や突出が原因であることが多いでしょう。

これらの症状が見られる屋根は、強風時に瓦が飛散するリスクが高まるだけでなく、雨水の侵入経路となり雨漏りを引き起こす危険性があるのです。反りや浮き上がりは目視でも確認できることが多いですが、安全のため専門業者による詳細な点検を依頼することが賢明と言えます。

コケや藻の発生

スレート屋根にコケや藻が発生している場合、水分が屋根材に長時間留まっている証拠であり、劣化が進行している可能性があります。これらの微生物は湿潤な環境を好むため、屋根の排水機能が低下していることを示すサインとも言えるでしょう。

特に北向きの屋根面や日陰になる部分には、緑色や黒色のコケが発生しやすい傾向があります。これらは見た目の問題だけでなく、実際に屋根材を痛める原因となることも少なくありません。コケは根を張ることでスレート瓦に微細なひび割れを引き起こし、水分侵入の経路を作ってしまうのです。

さらに、カビの発生は塗膜の劣化を示すことが多く、表面の防水性が失われつつあると考えられます。湿気の多い環境では、カビの繁殖によって塗膜の劣化がさらに加速するという悪循環が生じることもあるため、早めの対処が望ましいでしょう。

屋根劣化チェックリスト
外観からわかる症状
室内で気づく症状
注意: 上記項目が3つ以上当てはまる場合は、専門業者による点検をおすすめします。

屋根の劣化症状について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

スレート屋根のリフォーム事例

実際のスレート屋根のリフォーム事例を紹介します。これらの事例から、スレート屋根の劣化状況に応じた最適な工事方法や、リフォーム後の効果を具体的に理解できるでしょう。

これらの実例を参考に、あなたのお住まいの屋根リフォームについて、より具体的なイメージを持っていただけるはずです。

事例1:スレート屋根の葺き替え工事

川口市の戸建て住宅で実施されたスレート屋根からの葺き替え工事事例です。雨漏りの懸念から、古くなった屋根材の全面交換を決断されました。

工事では既存の棟板金と屋根材を丁寧に撤去した後、新しい野地板(コンパネ)を設置し、防水シート(ルーフィング)を施工しました。その上から耐久性の高いガルバリウム鋼板を丁寧に施工していきます。

お客様からは「職人さんが丁寧に作業してくださり、担当の方の説明も分かりやすく、安心してお任せできました。

仕上がりも綺麗で、やってよかったと心から思います」との声をいただきました。雨漏りの心配がなくなり、安心して暮らせる屋根に生まれ変わったことを喜ばれています。

項目内容
施工内容屋根葺き替え工事
使用商材スーパーガルテクト(IG工業)
工期8日間
費用150~200万円

スレート屋根へのカバー工法施工

流山市の戸建て住宅で実施されたスレート屋根のカバー工法事例です。築15年が経過し、屋根の色あせやひび割れが目立ってきたことから、長期的な安心を求めてリフォームが決断されました。

工事では既存のスレート屋根(コロニアル)を撤去せず、その上に防水シート(ルーフィング)を丁寧に敷き詰め、さらに軽量で耐久性の高いガルバリウム鋼板を施工しました。

棟板金や雨押さえ板金、ケラバ板金なども新しく交換し、屋根全体の防水性と耐久性を向上させています。

施工後、お客様からは「耐久性の高い屋根にしていただき、とても安心しています。職人さんたちが丁寧に作業を進めてくださり、一つひとつの工程がしっかりとしていることが伝わりました」との声をいただきました。

新しい屋根により、今後30年程度は安心して暮らせる住まいとなりました。

項目内容
施工内容屋根カバー工法
使用商材スーパーガルテクト(IG工業)
工期6日間
費用100~150万円

トベシンホームでは無料診断と最短即日の現地調査を実施しています。屋根の状態やご予算に合わせた最適なプランをご提案いたします。屋根工事を検討されている方、屋根に関するお悩みをお持ちの方はお気軽にご連絡ください。

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屋根リフォームのビフォーアフターが分かりやすい施工事例について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

スレート屋根と他屋根材の比較

屋根材の選択は家の耐久性や美観、メンテナンス頻度に直結する重要な決断です。

スレート屋根と他の主要な屋根材を比較することで、それぞれの特性や適性を理解し、適切な選択ができるようになります。

それぞれの屋根材には固有のメリットとデメリットがありますので、建物の条件や予算、お住まいの地域環境に応じた最適な選択をしましょう。

ガルバリウム鋼板との違い

ガルバリウム鋼板は近年、新築やリフォームで最も選ばれている屋根材です。スレート屋根と比較すると、まず重量面で大きな違いがあります。ガルバリウム鋼板は1㎡あたり約5kgと、スレート屋根の約1/4という軽さを誇るのです。

耐久性についても、ガルバリウム鋼板は20〜30年とスレート屋根と同等以上の耐用年数を持ち、特に亜鉛とアルミニウム、シリコンによるメッキ処理により、従来の金属屋根の4倍以上の耐久性を実現しています。

初期費用は、ガルバリウム鋼板がスレートに比べて10〜20%ほど高くなる傾向がありますが、メンテナンス頻度が少なく、長期的なコストパフォーマンスではガルバリウム鋼板が優位と言えるでしょう。

断熱材一体型の製品を選べば、夏場の暑さ対策や冬場の暖房効率向上にも効果があります。

ガルバリウム鋼板の費用やメリット・デメリットについて、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

アスファルトシングルとの違い

アスファルトシングルは、ガラス繊維にアスファルトを染み込ませ、表面に石粒を吹き付けた屋根材です。スレートとの大きな違いは見た目と施工方法にあります。

重量面では、アスファルトシングルは1㎡あたり約10kgとスレートの半分程度であり、建物への負担が少ない点が特徴です。耐用年数は15〜30年とスレートとほぼ同等ですが、強風による剥がれのリスクがやや高いという弱点があります。

デザイン面ではアスファルトシングルの方が豊富なバリエーションを持ち、洋風住宅に適した風合いを出せるのが魅力です。

初期コストはスレートとほぼ同等か、やや安価な傾向があるでしょう。防音性にも優れているため、雨音を気にする方にはアスファルトシングルが適しているかもしれません。

アスファルトシングルの種類や特徴について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

瓦屋根との違い

瓦屋根は日本の伝統的な屋根材として長く使われてきましたが、スレート屋根とは多くの点で異なります。最も大きな違いは重量で、瓦屋根は1㎡あたり約60kgとスレート屋根の約3倍の重さがあり、建物への負担が大きいのが特徴です。

耐久性では瓦屋根が優れており、適切なメンテナンスを行えば50年以上の耐用年数を持ちます。これはスレート屋根の約2倍の寿命と言えるでしょう。ただし、地震時には重量があるため損傷リスクが高くなる点に注意が必要です。

初期コストは瓦屋根の方が30〜50%ほど高額になる傾向がありますが、長期的なメンテナンス費用を考慮すると、トータルコストでは瓦屋根が有利になるケースもあります。

また、見た目の重厚感や風格は瓦屋根ならではの魅力であり、和風住宅には特に適していると言えるでしょう。

瓦屋根の特徴やメリット・デメリットについて、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

スレート屋根の工事はトベシンホームにご相談ください

FCRトベシンホームの画像
スクロールできます
項目詳細
会社名FCR株式会社(トベシンホーム)
本社所在地〒271-0064
千葉県松戸市上本郷2868-8
Googleマップ
電話番号0120-685-126
営業時間8:00〜20:00 年中無休

トベシンホームは、千葉・埼玉・茨城を中心とした関東圏で、スレート屋根の診断と施工に特化した外装リフォーム専門店です。

スレート屋根の世代別特性を熟知したプロのスタッフが、適切な診断と最適な工事プランをご提案いたします。

当社の強みは、調査から施工、アフターケアまでを自社スタッフが一貫して担当する体制にあり、これにより高品質な工事と適正価格を両立しています。特に製造時期による耐久性の違いを考慮した適切な提案が、多くのお客様から評価をいただいております。

スレート屋根の状態や最適なリフォーム方法についてお悩みの際は、お気軽にご相談ください。

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まとめ

スレート屋根はセメントを主成分とする屋根材で、軽量性や施工のしやすさから多くの住宅で使用されてきました。

製造時期によって第一世代から第三世代まで分類され、耐久性や性質が大きく異なります。経年劣化サインとして色あせや変色、ひび割れ、反り、コケの発生などが見られたら早めの対応が必要です。

リフォーム方法は塗装、カバー工法、葺き替えと状態に応じて選択できますが、特に近年では軽量で耐久性の高いガルバリウム鋼板への変更が人気となっています。

適切な診断と計画的なメンテナンスで、安心して暮らせる住まいを維持していきましょう。

この記事の監修者
増山親方
増山親方

屋根工事45年のプロフェッショナル。日本瓦から最新屋根材まで3万件以上の施工実績を持ち、独自開発した「増山式耐風工法」は台風対策として業界で高評価。文化財修復にも携わりながら、職人育成学校での若手指導や各メーカーの製品開発顧問として、伝統技術の継承と革新に貢献。

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