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屋根カバー工法で雨漏りを解決!雨漏りの原因と適用範囲を解説

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「屋根からの雨漏りを根本的に解決したい」
「カバー工法は本当に効果があるのだろうか」
「うちの屋根の状態でカバー工法は適用できるのか」

雨漏りに悩まされている方にとって、その原因究明と効果的な修理方法の選択は切実な問題です。放置すれば家の寿命を縮めるだけでなく、住環境にも大きな影響を与えてしまいます。

屋根カバー工法は既存の屋根を残したまま新しい屋根材を重ねる工法で、費用を抑えながら雨漏りを解決できる選択肢の一つです。

しかし、すべての屋根に適用できるわけではなく、状況によっては他の修理方法が適しているケースもあるでしょう。

この記事では、屋根カバー工法による雨漏り解決の適用範囲から屋根材別の対策方法、費用相場まで詳しく解説します。

あなたの屋根状態に最適な雨漏り対策を見つけるための判断材料としてご活用ください。

この記事のポイント

  • 屋根カバー工法は全ての雨漏りに適用できるわけではない
  • 屋根材の特性を理解して施工方法を選ぼう
  • カバー工法が無理な場合は葺き替え工事になることもある
この記事の監修者
増山親方
増山親方

屋根工事45年のプロフェッショナル。日本瓦から最新屋根材まで3万件以上の施工実績を持ち、独自開発した「増山式耐風工法」は台風対策として業界で高評価。文化財修復にも携わりながら、職人育成学校での若手指導や各メーカーの製品開発顧問として、伝統技術の継承と革新に貢献。

目次

雨漏りの原因と屋根カバー工法の適用範囲

雨漏りには様々な原因がありますが、屋根カバー工法が適用できるケースとできないケースがあります。雨漏りの主な原因を理解し、カバー工法の適用範囲を把握することで、効果的な対策が可能になります。

以下の3つの主な原因別に解説します。

屋根カバー工法は全ての雨漏りに適用できるわけではなく、雨漏りの原因や屋根の状態によって判断する必要があります。

経年劣化による雨漏り

経年劣化は最も一般的な雨漏りの原因です。屋根材は長年にわたり太陽光や風雨にさらされることで徐々に劣化していきます。

スレート屋根の場合、一般的な耐用年数は20〜30年と言われています。この期間を過ぎると、屋根材の表面が剥がれたり、ひび割れが生じたりします。防水効果が低下した屋根材からは雨水が徐々に侵入し、雨漏りの原因となるのです。

金属屋根では、塗膜の劣化による錆の発生や、接合部分のシーリング材の劣化が雨漏りにつながります。特にトタン屋根は15〜20年、ガルバリウム鋼板でも20〜30年程度で経年劣化が進行します。

こうした経年劣化による雨漏りは、カバー工法の適用に最も適したケースです。劣化した屋根材の上に新たな屋根材を重ねることで、効率的に防水性能を回復させることができます。

施工不良による雨漏り

施工不良による雨漏りは、屋根工事時の技術的な問題から発生します。具体的には、防水シート(ルーフィング)の重ね方が不十分だったり、屋根材の固定が不適切だったりする場合に起こります。

特に谷部分や棟部分、壁との取り合い部分などの複雑な形状の箇所では、施工不良による雨漏りが発生しやすいです。また、貫通部(煙突や換気口など)の周辺も雨水が侵入しやすい箇所となります。

施工不良による雨漏りでも、被害が局所的で下地までは損傷していない場合には、カバー工法で対応可能なケースがあります。しかし、防水シートの施工不良など根本的な問題がある場合は、既存屋根を撤去して葺き替える必要があることもあります。

正確な原因把握には専門家による調査が欠かせません。雨漏りの状況を詳細に確認した上で、適切な修理方法を選択することが重要です。

自然災害による雨漏り

台風や強風、大雪、地震などの自然災害は、突発的な屋根の損傷を引き起こす要因となります。強風によって屋根材が飛散したり、大雪の重みで屋根が歪んだりすることで雨漏りが発生します。

特に台風による被害では、屋根材が部分的に剥がれたり、飛来物によって屋根が破損したりするケースが多く見られます。こうした突発的な損傷は、放置すれば雨漏りの原因となるだけでなく、より広範囲に被害が拡大するリスクもあります。

自然災害による雨漏りは、被害の範囲と程度によってカバー工法の適用可否が分かれます。部分的な損傷であれば、補修後にカバー工法を適用することも可能です。しかし、構造部分にまで被害が及んでいる場合は、葺き替え工事が必要となることが多いでしょう。

災害後は早急に専門業者による点検を依頼し、適切な対策を講じることが重要です。火災保険の適用可能性もあるため、保険会社への相談も検討すべきでしょう。

屋根のカバー工法の基礎的な知識について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

屋根材別の屋根カバー工法による雨漏り対策

屋根材の種類によって雨漏りの特徴や対策方法は異なります。それぞれの屋根材の特性を理解することで、より効果的な雨漏り対策が可能になるでしょう。

適切な屋根材と工法の選択が、雨漏りの効果的な解決と長期的な防水性能の維持につながります。

屋根材1:スレート屋根の雨漏り対策

スレート屋根は多くの住宅で採用されている一般的な屋根材です。セメントを主原料とした約5mm厚の屋根材で、カラーベストやコロニアルとも呼ばれています。耐用年数は20~30年程度ですが、定期的な塗装メンテナンスが必要です。

経年劣化したスレート屋根は、表面の塗膜が剥がれることで雨水が屋根材に染み込み、ひび割れや欠けの原因となります。これらの劣化症状が雨漏りを引き起こすのです。

スレート屋根の雨漏り対策としてカバー工法は非常に効果的です。特に2004年以前に製造されたスレート屋根にはアスベストが含まれている可能性が高いため、撤去・廃棄に高額な費用がかかります。

カバー工法なら既存屋根を残したまま新しい屋根材をかぶせるため、処分費用を抑えられるという大きなメリットがあります。

カバー工法では主に軽量なガルバリウム鋼板を使用し、防水シート(ルーフィング)と合わせて施工することで高い防水性を実現できます。

スレート屋根カバー工法の費用や注意点について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

屋根材2:金属屋根の雨漏り対策

金属屋根(瓦棒屋根)は、軽量で地震に強いという特徴を持っています。スレート屋根と比較して1/4程度、瓦と比較すると1/9程度の軽さです。主に亜鉛メッキ鋼板(トタン)やガルバリウム鋼板が使用されています。

金属屋根の主な劣化症状は塗膜の剥がれと錆の発生です。特に傷がついた部分から錆が広がり、最悪の場合は穴が開いてしまうことも。トタン屋根の耐用年数は15~20年、ガルバリウム鋼板でも20~30年程度です。

金属屋根の雨漏り対策としても、カバー工法は効果的な選択肢となります。特に重度の錆や穴あきが生じている場合、塗装では対応できないため、新しい金属屋根材でカバーする方法が適しています。

金属屋根へのカバー工法では、既存屋根の上に防水シートを敷いた後、新しいガルバリウム鋼板やSGL(次世代ガルバリウム)を施工します。金属屋根は元々軽量なので、カバー工法による重量増加の影響も比較的小さいというメリットがあります。

ガルバリウムカバー工法の費用やメリットについて、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

屋根材3:アスファルトシングルの雨漏り対策

アスファルトシングルは日本ではあまり一般的ではありませんが、北米では広く普及している屋根材です。アスファルトをガラス繊維(グラスファイバー)の基材に含浸・コーティングし、表面を砂粒で着色した素材です。

シート状の屋根材であるため、複雑な形状の屋根にも対応できるという特徴があります。また、洋風でおしゃれな外観を実現できるデザイン性の高さも魅力です。

アスファルトシングルの主な劣化症状は、接着剤の固定力低下による剥がれです。釘と接着剤で固定されているため、「割れ」や「錆」といった問題は少ないものの、風に煽られて千切れてしまうケースがあります。一般的な耐用年数は10~20年程度とされています。

アスファルトシングルの雨漏り対策としては、新たなアスファルトシングルや金属屋根によるカバー工法が効果的です。特に軽量なアスファルトシングルであれば、カバー工法による重量増加も最小限に抑えられます。

ただし、日本でのシェアが少ないため、施工経験の豊富な業者が限られている点には注意が必要です。

アスファルトシングルカバー工法の特徴や費用について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

屋根カバー工法ができない雨漏りのケース

屋根カバー工法は多くの雨漏り修理に有効ですが、すべての状況に適用できるわけではありません。特定の条件下では、カバー工法が適切な解決策とならないケースがあります。

ここでは、カバー工法が適用できない主な3つのケースについて詳しく解説します。

これらのケースを理解することで、無駄な工事を避け、状況に応じた最適な対策を選択できるようになります。

ケース1:野地板が腐食している場合

野地板は屋根の下地として重要な役割を果たしています。この野地板が腐食している場合、カバー工法は適用できません。

屋根は表面に見える屋根材、雨水の浸入を防ぐ防水紙(ルーフィング)、そしてそれらを支える野地板の3重構造となっています。長期間の雨漏りによって野地板が湿気を含み続けると、木材が腐食してしまいます。

腐食した野地板の上にカバー工法を施しても、土台となる部分が脆弱なため、新しい屋根材の固定が不十分になります。その結果、風で屋根材が剥がれる危険性や、再び雨漏りが発生するリスクが高まるのです。

野地板の腐食が確認された場合は、屋根材と防水紙を撤去し、野地板から交換する葺き替え工事が必要となります。費用は高くなりますが、建物の寿命を延ばすためには不可欠な対策と言えるでしょう。

ケース2:瓦屋根の雨漏り状況

和風な建物によく使用される瓦屋根は、カバー工法が適用できない代表的な例です。瓦屋根の雨漏り修理には、基本的に葺き替えか部分的な補修が必要となります。

瓦屋根が適さない主な理由は、その形状と重量にあります。瓦は厚みがあり、波型や凹凸のある形状をしているため、平らな金属屋根材を上から被せるカバー工法との相性が悪いのです。

また、瓦屋根はもともと重量があるため、カバー工法によってさらに屋根の重量が増すと、建物への負担が大きくなります。これは耐震性や構造強度の面で悪影響を与える可能性があります。

瓦屋根の雨漏り対策としては、瓦の部分的な交換や補修、あるいは全面的な葺き替えが一般的です。特に地震対策として、葺き替える際に軽量な屋根材に変更するケースも増えています。

ケース3:構造的な問題による雨漏り

屋根の基本構造に問題がある場合も、カバー工法では根本的な解決にならないことがあります。例えば、屋根の勾配が不足していて水はけが悪い場合や、谷部分の設計に問題がある場合などです。

構造的な問題による雨漏りの具体例としては、屋根の谷部分に水が溜まりやすい設計になっている、排水路が適切に設置されていない、壁との取り合い部分の処理が不適切などが挙げられます。

これらの問題は、単に新しい屋根材を重ねるだけでは解決できません。むしろ、既存の問題を隠してしまい、後々より深刻な雨漏りにつながる可能性があります。

構造的な問題による雨漏りに対しては、屋根の形状を修正する改築工事や、適切な排水システムの設置など、根本的な対策が必要です。専門家による詳細な調査と、問題点に対応した適切な設計・施工が求められるでしょう。

雨漏り修理における屋根カバー工法のメリット

屋根カバー工法には、雨漏り修理における多くのメリットがあります。ここでは屋根カバー工法の主な3つのメリットについて詳しく解説します。

これらのメリットを総合的に考慮することで、費用対効果の高い雨漏り対策が可能になります。

メリット1:解体・廃棄費用の削減効果

屋根カバー工法の最大のメリットは、既存屋根の撤去・廃棄費用を削減できる点です。従来の葺き替え工事では、古い屋根材をすべて撤去し処分する必要がありますが、カバー工法ではその工程が不要となります。

特に2004年以前に製造されたスレート屋根には、アスベスト(石綿)が含まれている可能性が高いです。アスベスト含有材の処分には特別な手続きが必要で、処分費用が高額になることがあります。スレート屋根の撤去・処分費用だけで数十万円、場合によっては100万円を超えるケースもあるのです。

カバー工法であれば、これらの費用を大幅に削減できます。一般的な30坪程度の建物の場合、葺き替え工事では150~200万円が相場となりますが、カバー工法では90~190万円程度と費用を抑えることが可能です。

また、廃材が発生しないためエコロジーな工法とも言えるでしょう。処分場への負担軽減にもつながります。

メリット2:工期の短縮と生活への影響

カバー工法は既存屋根の撤去作業が不要なため、従来の葺き替え工事と比較して工期が大幅に短縮されます。通常、葺き替え工事では14~30日程度かかるところを、カバー工法では5~14日程度で完了するケースが多いです。

短い工期は住宅所有者にとって大きなメリットとなります。工事期間中の騒音や振動、ほこりなどの発生期間が短くなり、日常生活への影響を最小限に抑えられるのです。

特に隣家との距離が近い住宅密集地では、近隣トラブルのリスクも低減できます。

また、工事中に急な雨が降っても既存の屋根が残っているため、雨漏りのリスクが少ないという安心感もあります。葺き替え工事では屋根を撤去した状態で雨が降ると、急な養生が必要になったり、最悪の場合は室内に雨水が入り込んだりする可能性があります。

工期の短縮は、足場の設置期間短縮にもつながり、全体的なコスト削減にも貢献します。

屋根カバー工法の期間や工期が伸びる要因などについて、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

メリット3:断熱性・遮音性の向上

屋根カバー工法を施工すると、屋根が二重構造になることで断熱性と遮音性が向上します。これは住環境の快適さに直結するメリットといえるでしょう。

断熱性の向上により、夏は室内への熱の侵入を抑え、冬は室内の暖かさを逃がしにくくなります。その結果、冷暖房効率が向上し、電気代の節約にもつながる可能性があります。

特に断熱材一体型の金属屋根材を使用することで、さらに高い断熱効果が期待できます。

また、二重屋根構造になることで雨音も軽減されます。特に金属屋根の雨音が気になる方にとって、これは大きなメリットとなるでしょう。プライバシーや静かな住環境を重視する家庭では、こうした遮音効果も重要な選択基準となります。

さらに、屋根材のベースとなる野地板は湿気による結露に弱いですが、二重屋根になることで温度変化が緩やかになり、結露の発生を抑制する効果も期待できます。

これにより、野地板の寿命を延ばし、建物全体の耐久性向上にも貢献するのです。

雨漏り修理における屋根カバー工法のデメリット

屋根カバー工法にはメリットがある一方で、いくつかの注意すべきデメリットも存在します。

ここでは屋根カバー工法の主な3つのデメリットについて詳しく解説します。

これらのデメリットを理解した上で、自宅の状況に最適な工法を選択することが大切です。

デメリット1:屋根重量の増加による影響

カバー工法では既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねるため、屋根の総重量が増加します。この重量増加は建物全体への負担となる可能性があるのです。

例えば、スレート屋根に金属屋根材をカバーする場合、1㎡あたり約18kgの重量が増加します。100㎡(約30坪)の屋根であれば、約1,800kgもの重量が追加されることになります。ただし、金属屋根材は比較的軽量であり、瓦屋根と比べるとまだ軽い状態と言えるでしょう。

重量増加の影響は、建物の構造や築年数によって異なります。特に古い木造住宅や耐震性に不安がある建物では、屋根重量の増加が構造強度に影響を与える可能性があります。

また、野地板を増し張りしてからカバー工法を行う場合には、さらに重量が増すため注意が必要です。

適切な施工業者は、建物の構造を確認した上でカバー工法の適用可否を判断します。建物の強度に不安がある場合は、軽量な屋根材による葺き替え工事を検討すべきでしょう。

デメリット2:将来の屋根修理への影響

カバー工法で施工した屋根の耐用年数は約20~30年ですが、次回の屋根修理時には選択肢が限られるというデメリットがあります。

カバー工法を一度行った屋根に対して、再度カバー工法を適用することはできません。屋根が3重構造になると重量負担が大きすぎるためです。そのため、次回の修理時には必ず葺き替え工事が必要となります。

その際、二重の屋根材をすべて撤去・処分する必要があるため、処分費用が通常より高額になる可能性があります。アスベスト含有材の処分費用は年々高騰しており、将来的なコスト増加も考慮する必要があるでしょう。

また、下地の状態を確認しづらいという問題もあります。カバー工法では既存屋根の上から新しい屋根材を重ねるため、下地や野地板の状態を完全に把握することが難しくなります。

経年後に下地の劣化が進行していた場合、予想外の追加工事が必要になることもあり得るのです。

長期的な視点でのメンテナンス計画を立てる際には、こうした将来的な影響も考慮すべきでしょう。

デメリット3:火災保険適用の制限

雨漏りの原因が台風や強風などの自然災害によるものであれば、火災保険の適用が検討できますが、カバー工法を選択する場合は保険適用に制限がある場合があります。

火災保険では原則として「現状復帰」が補償の基本となっています。つまり、被害前と同じ状態に戻すことが前提です。カバー工法は既存屋根の上に新しい屋根材を重ねる工法であるため、厳密には「現状復帰」とは言えず、保険適用外となるケースがあるのです。

例えば、スレート屋根が台風で一部損傷した場合、同じスレート材での部分修理や葺き替えであれば保険適用の可能性がありますが、カバー工法での修理を希望すると保険金が支払われないこともあります。

保険適用を検討している場合は、事前に保険会社に相談し、どのような修理方法なら補償対象となるのかを確認することが重要です。

場合によっては、保険金を受け取った後に自己負担分を追加してカバー工法を選択するという方法も検討できるでしょう。適用条件は保険会社や契約内容によって異なるため、個別に確認が必要です。

屋根カバー工法の費用相場

屋根カバー工法の費用相場は、一般的な30坪の戸建て住宅で80〜100万円程度です。葺き替え工事(150〜200万円)と比較すると、30〜40%ほど費用を抑えられます。

既存屋根を撤去しないため解体・処分費用が不要となり、総費用が抑えられるのが特徴です。

主な費用内訳は以下の通りとなります。

工事項目費用
屋根材・施工費8,000~10,000円/㎡
足場工事15~20万円
防水シート500~1,500円/㎡
諸経費工事費用の5~10%

費用は屋根の形状や面積、使用する屋根材の種類、既存屋根の状態によって変動します。寄棟屋根は切妻屋根より費用が高くなる傾向があり、断熱材一体型の屋根材を選ぶと標準的な屋根材より高くなります。

注意すべきは2004年以前のスレート屋根で、アスベストが含まれている可能性があります。

葺き替え工事では特殊処理費用が30〜50万円上乗せされますが、カバー工法ではこの費用を回避できるため、古いスレート屋根ではコスト面での大きなメリットがあります。

適切な予算計画のためには、複数の業者から見積もりを取得し、内容や価格を比較検討することが重要です。

屋根カバー工法の費用相場について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

屋根カバー工法で雨漏り修理を成功させる3つのコツ

屋根カバー工法による雨漏り修理を成功させるためには、いくつかの重要なポイントがあります。適切な業者選びから施工後の保証まで、以下の3つのコツを押さえることで、長期間安心して過ごせる屋根工事を実現することができるでしょう。

これらのポイントを意識することで、費用対効果の高い雨漏り対策が可能になります。

コツ1:複数の業者から見積もりを取り比較する

カバー工法による雨漏り修理を検討する際は、最低でも3社以上から見積もりを取ることが重要です。同じ工事内容でも、業者によって見積金額が大きく異なることがあります。

見積書を比較する際には、単に価格だけでなく、使用する屋根材の品質や仕様、工事範囲、足場代や諸経費などの内訳も細かく確認しましょう。特に、追加費用の可能性について明確に説明してくれる業者は信頼できる傾向にあります。

また、見積もり時の対応も業者選びの重要な判断材料です。屋根の状態を詳しく調査し、わかりやすく説明してくれる業者は、工事の際も丁寧な施工が期待できるでしょう。急かされるようなプレッシャーをかける業者には注意が必要です。

相見積もりを取ることで適正価格の把握だけでなく、各業者の提案内容や対応の違いも比較でき、より良い選択につながります。

屋根カバー工法の見積もりで見るべきポイントについて、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

コツ2:経験・知識が豊富な業者に依頼する

屋根カバー工法による雨漏り修理を成功させるためには、経験と専門知識を持った業者を選ぶことが極めて重要です。屋根工事は家全体を守る重要な工事であり、施工品質によって耐久性や防水性能が大きく左右されます。

信頼できる業者を見極めるポイントとしては、まず施工実績が豊富かどうかを確認しましょう。特にカバー工法の施工例を多く持つ業者は、様々な状況に対応できる技術を持っています。施工事例や施工前後の写真を見せてもらうことで、技術力の高さを確認できます。

また、建築業許可を取得しているか、国家資格を持った職人がいるかも重要なチェックポイントです。地元で長年営業している業者や、リフォームパートナー協議会(RECACO)などの業界団体に加盟している業者は信頼性が高いと考えられます。

さらに、下請けではなく自社職人による施工を行う業者を選ぶことで、責任所在が明確になり、アフターフォローも期待できるでしょう。

信頼できる屋根カバー工法業者の見分け方と探し方について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

コツ3:施工後の保証内容を確認する

カバー工法による雨漏り修理を依頼する際は、施工後の保証内容を必ず確認しましょう。長期間の安心を得るためには、十分な保証期間と明確な保証内容が重要です。

一般的な屋根工事の保証期間は5〜10年程度ですが、業者によって大きく異なります。雨漏りに対する保証は特に重要で、保証書に明記されているかどうかを確認すべきでしょう。また、保証の範囲や条件、免責事項についても詳しく説明を受けることが大切です。

信頼できる業者は、工事完了後も定期的な点検サービスを提供していることが多いです。こうしたアフターフォロー体制が整っているかどうかも重要な判断基準となります。

さらに、業者が倒産した場合の保証継続についても確認しておくと安心です。第三者機関による保証制度を利用している業者であれば、万が一の場合でも保証が継続される可能性が高くなります。

施工品質だけでなく、施工後のサポート体制も含めて業者を選ぶことで、長期間にわたって安心できる屋根を手に入れることができるでしょう。

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屋根カバー工法による雨漏り修理はトベシンホームにお任せください

FCRトベシンホームの画像
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項目詳細
会社名FCR株式会社(トベシンホーム)
本社所在地〒271-0064
千葉県松戸市上本郷2868-8
Googleマップ
電話番号0120-685-126
営業時間8:00〜20:00 年中無休

トベシンホームは千葉・埼玉・茨城を拠点とする外装リフォーム専門店で、屋根カバー工法による雨漏り修理において豊富な実績があります。地域の気候特性を熟知した技術者が、屋根の状態を詳細に診断し、雨漏りの根本的な解決策をご提案します。

当社の強みは、調査から施工、アフターフォローまでを自社スタッフが一貫して担当する体制です。使用する屋根材にもこだわり、耐久性と防水性に優れた素材を建物や環境に合わせて選定しています。

補助金や火災保険の活用についても申請から手続きまでサポートし、費用面での負担軽減も可能です。新しい屋根材の選定や施工方法でお悩みの際は、まずは無料点検にお越しください。

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まとめ

屋根カバー工法は既存屋根を残したまま新しい屋根材を重ねる工法で、適切な条件下では費用対効果の高い雨漏り対策となります。スレート屋根、金属屋根、アスファルトシングルに適用可能ですが、野地板腐食や瓦屋根には不向きです。

メリットは解体・廃棄費用の削減、工期短縮、断熱性向上ですが、重量増加や将来の修理制限などの課題もあります。費用相場は30坪で80〜100万円程度と、葺き替えより30〜40%抑えられます。

成功の鍵は複数業者からの見積比較、経験豊富な業者選び、保証内容の確認です。屋根は住まいを守る重要部分であり、状況に合った工法と信頼できる業者選択が長期的な安心につながります。

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