屋根カバー工法のデメリットとは?適用できないケースまで解説

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「カバー工法は費用を抑えられると聞いたけど、本当に大丈夫なのかな」
「業者からカバー工法をすすめられたけど、デメリットが気になる」
「将来的な修繕のことを考えると、選択を迷ってしまう」

屋根のリフォームでカバー工法を検討する中で、このような不安を抱える方は少なくないでしょう。

確かに、工事費用を抑えられる点は魅力的です。しかし、建物の状態や条件によっては適さないケースもあり、慎重な判断が必要となります。

実は、カバー工法には重要な制限事項があり、すべての建物に適用できるわけではありません。むしろ、建物の状態や築年数によっては、葺き替え工事など他の選択肢を検討したほうが良い場合もあります。

この記事では、カバー工法の具体的なデメリットから工事ができない条件、失敗しないための重要なポイントまで詳しく解説していきます。正しい知識を得ることで、あなたの家に本当にカバー工法が適しているのか、適切な判断が可能となるはずです。

また屋根カバー工法の全容については、こちらの記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。

この記事のポイント

  • 重量増加が建物に負担をかける
  • 瓦屋根や雨漏りには適用できない
  • 費用削減と工期短縮が大きな利点
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目次

屋根カバー工法とは?

屋根カバー工法は、既存の屋根材を撤去せずに、その上から新しい屋根材を被せる工事方法です。「重ね葺き」とも呼ばれ、従来の葺き替え工事と比べて工期が短く、費用を抑えられる工法として注目を集めています。

一般的な工事の流れは、まず既存の屋根を高圧洗浄で清掃し、その上に防水シート(ルーフィング)を張ります。その後、新しい屋根材を設置して完成となります。

標準的な戸建て住宅(30坪程度)の場合、工期は以下のような期間で完了するでしょう。

作業内容所要日数
足場の組み立て1日
防水シートの施工1日
板金部材の取り付け2日
屋根材の設置3日
棟板金の取り付け1日
足場の解体1日

特に築20年前後のスレート屋根(コロニアル屋根)に採用されることが多く、工事費用は葺き替え工事と比べて30〜40%ほど抑えられることが特徴です。

ただし、建物の状態や既存の屋根材によって施工できない場合もあり、事前の入念な調査と適切な判断が必要となります。

屋根カバー工法における5つのデメリット

屋根カバー工法のデメリット

カバー工法には重要なデメリットがあります。工事を検討する際には、これらの事項をしっかりと理解しておくことが大切です。

それぞれのデメリットについて詳しく見ていきましょう。

デメリット1:屋根の重量が増加し、耐震性に影響を与える可能性がある

1981年以前に建てられた建物や一度被災した建物、劣化した建物の場合などは、屋根が重くなることで耐震性に影響が出る可能性があります。

カバー工法では、既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねるため、建物への負担が増加します。一般的な金属屋根材(ガルバリウム鋼板) を使用した場合、1㎡あたり約5kg程度の重量が追加されます。

耐震性は屋根の重さだけではなく建物の状態が大切です。建物が古い場合や劣化している場合などは、事前に専門業者へ相談しましょう。

また、豪雪地域では積雪による重量も考慮しなければなりません。新耐震基準を満たした比較的新しい建物の場合には、そこまで心配する必要はありません。

デメリット2:下地の劣化を見落とすリスクがある

下地とは、屋根材を支える構造部分のことです。屋根の表面上は新しく見えても、内部の下地では腐食や劣化が進行している場合があります。

カバー工法は、屋根材を撤去せずに上から新しい屋根材を重ねることから、下地が見えないまま施工する恐れがあります。築年数が古かったり雨漏りがする場合は下地に懸念があるため、必ず専門業者に見てもらうようにしましょう。

下地に問題があるままカバー工法を実施すると、屋根材が剥がれ落ちたり雨漏りしたり、様々なトラブルに遭うリスクがあります。また、工事後に下地の異常が見つかった場合は修理により大きな費用がかかります。

そのため、カバー工法を実施する前には下地のチェックがかかせません。また、二重構造となることで通気性が低下し、結露の発生リスクが高まる可能性もあります。

デメリット3:屋根の部分的な修理が難しくなる

カバー工法で使用される金属屋根材は、部分的な修理や交換が難しい構造となっています。特にかん合式と呼ばれる張り付け方をした場合、1枚の破損や不具合が見つかっても、上下左右の屋根材も含めて広範囲の交換が必要になることがあります。

このため、将来的な修繕費用が葺き替え工事と比べて高額になる可能性が高く、長期的な維持管理コストを考慮する必要があるでしょう。

デメリット4:火災保険が適用されないケースが多い

屋根の修理で火災保険が適用されるのは、火災や風水害などの自然災害により屋根が損傷した場合です。経年劣化による屋根の修理に火災保険は適用されません。

保険適用はあくまで「損傷した部分を元に戻すための」保険です。カバー工法では、屋根の損傷した部分だけでなく屋根全体に対して工事をするため、全額保険金が支払われることは難しいです。

もし自然災害で屋根が損傷したときにカバー工法を実施する場合は、必ず事前に保険会社と施工業者に確認するようにしましょう。

デメリット5:将来リフォームや解体をする際、費用が高額になる

カバー工法を行うと屋根が二重構造になるため、将来的に建物を解体したり、再度屋根を葺き替えたりする際、撤去処分費用が通常よりも高額になります。

これは「古い屋根材」と「カバー工法で新しく載せた屋根材」の2層分をすべて職人の手で剥がさなければならず、解体にかかる手間(人件費)が2倍近くに膨らんでしまうためです。さらに、廃棄するゴミの総重量や体積も2倍に増えるため、処理施設へ支払う廃材の処分費用も大きく跳ね上がります。

目先のメンテナンス費用を抑えられる点では非常に優秀な工法ですが、将来的に家を壊して建て替える予定がある場合などは、最終的なトータルコストが高くなるリスクがあるため注意が必要です。

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屋根カバー工法における4つのメリット

屋根カバー工法における4つのメリット

一方で、カバー工法には大きな利点もあります。下記では主な4つのメリットについて解説していきます。

それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

メリット1:工事費用を削減できる

カバー工法は、既存の屋根材を撤去する必要がないため、大幅なコスト削減が可能です。特にアスベストを含む古いスレート屋根の場合、撤去・処分費用が不要となるため、葺き替え工事と比べて30〜40%ほど費用を抑えられます。

また、廃材処理費用も最小限に抑えられるため、予算を効率的に活用することができるでしょう。

メリット2:工事期間が短い

カバー工法の標準的な工期は7~12日程度で、葺き替え工事の半分ほどの期間で完了します。既存屋根の撤去作業が不要なため、工事による生活への影響を最小限に抑えることができます。

また、粉塵の発生も少なく、近隣への配慮も行いやすい工法といえるでしょう。

メリット3:住宅性能の向上

カバー工法により屋根が二重構造となることで、断熱性や遮音性が向上します。特に金属屋根材の裏面に断熱材が施されている場合、夏場の小屋裏の温度上昇を抑制し、冬場の熱損失も軽減できます。

また、二重構造による遮音効果は、雨音の軽減にも貢献するため、生活環境の改善にもつながるでしょう。

メリット4:工事中近隣への影響が少ない

カバー工法は、既存の屋根材を剥がす撤去作業がないため、工事中に発生する激しい騒音や、古い屋根材の破片・粉塵が周囲に舞い散るリスクを大幅に抑えられます。そのため、葺き替え工事と比較すると近隣住民への負担が非常に少なく、住宅密集地でもトラブルを避けやすいのが大きな利点です。

ただし、職人の安全を守るための足場を組み立てる音や、施工前に屋根の汚れを落とす高圧洗浄の水しぶき・モーター音などを完全にゼロにすることはできません。

近隣への影響を最小限に抑えられる工法ではありますが、工事が始まる前には、必ず近隣の方々へ工期や注意点を丁寧に伝えておくなど、事前の挨拶をしっかりと行っておくのが安心です。

屋根カバー工法が適用できない4つのケース

屋根カバー工法が適用できない4つのケース

カバー工法はすべての屋根に適用できるわけではありません。ここでは、カバー工法が適用できない4つの主なケースについて解説します。

これらのケースに該当する場合は、葺き替え工事など他の工法を検討する必要があります。

ケース1:屋根材に瓦屋根などの凹凸がある

和瓦や洋瓦などの陶器製屋根材は、表面に大きな凹凸があるため、カバー工法での施工が困難です。

このような屋根材の上から新しい屋根材を均一に施工することは技術的に難しく、雨漏りのリスクが高まります。

また、重量のある瓦屋根の上にさらに屋根材を重ねることは、建物への負担が大きすぎるため避けるべきでしょう。

ケース2:雨漏りによって下地まで腐食している

雨漏りが発生している屋根では、野地板や木材の腐食が進行している可能性が高く、カバー工法は適していません。新しい屋根材を固定する下地の強度が不足し、はがれや破損のリスクが高まるためです。

ただし、雨漏りの原因が防水シートによるもので下地がしっかりしている場合は、カバー工法によって直すことができます。

雨漏りしている場合、まずはその原因を特定すると良いでしょう。下地に異常がある場合は、下地から補修する必要があります。

ケース3:過去にカバー工法を実施している

一度カバー工法を実施した屋根への再施工は不可能です。既に二重構造となっている屋根にさらに重ねることは、重量面での制約や施工技術的な観点から適切ではありません。

このケースでは葺き替え工事を選択し、既存の屋根材を全て撤去して新しく施工し直す必要があるでしょう。

ケース4:屋根材の強度が限界で崩れている

屋根材が劣化するなどで強度が不安定になった場合、カバー工法ができない可能性があります。

特にアスファルトシングル材の屋根の場合は劣化が激しくなると表面が一部崩れてしまい、新しい屋根をしっかり固定させることが難しくなってしまいます。

屋根の表面が劣化している場合は、事前にカバー工法ができるか専門業者に確認しておくと良いでしょう。

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屋根カバー工法で後悔しないためのポイント

カバー工法を成功させるためには、いくつかの重要なポイントがあります。以下では、失敗しないための3つの重要なチェックポイントについて解説します。

これらのポイントを押さえることで、満足度の高い工事が実現できます。

ポイント1:屋根裏から下地調査をしてくれる実績のある専門家に相談する

カバー工法で後悔しないための最大のポイントは、契約前に屋根裏(小屋裏)まで入って下地の状態を徹底的に調査してくれる、実績豊富な専門業者を選ぶことです。

カバー工法は、既存の屋根の上から新しい屋根材を被せるため、外側の見た目だけで判断されがちです。しかし、本当に大切なのは内側の「野地板」が傷んでいないかという点です。

もし下地が雨漏りなどで腐食しているのを見落としたまま上から覆ってしまうと、内部で腐食がさらに進行し、最悪の場合は屋根が崩落する危険性もあります。

こうしたリスクを未然に防ぐためにも、表面的な点検だけでなく、屋根裏から見えない劣化もしっかり見極めてくれる業者に相談しましょう。

ポイント2:複数の業者から相見積もりをとる

カバー工法の見積もりは、業者によって金額や工事内容に大きな差が出ることがあります。最低でも3社以上から見積もりを取得し、工事内容や使用する材料、保証内容などを細かく比較することが重要です。

また、見積書には追加工事の可能性や保証範囲についても明記してもらい、後々のトラブルを防ぐことが大切でしょう。

ポイント3:工事保証内容を事前に確認する

カバー工法の保証内容は業者によって大きく異なります。一般的な保証期間は10~15年ですが、その保証範囲や条件は様々です。

カバー工法の保証は法的に義務付けられているものではありません。口約束などにならないよう、施工業者としっかり書面で確認しましょう。

特に雨漏りへの保証や、メンテナンス体制の有無は重要なポイントとなります。保証書の内容をしっかりと確認し、長期的な安心感が得られる業者を選択することが賢明でしょう。

屋根カバー工法のご相談ならトベシンホームにおまかせください

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項目詳細
会社名FCR株式会社(トベシンホーム)
本社所在地〒271-0064
千葉県松戸市上本郷2868-8
Googleマップ
電話番号0120-685-126
営業時間8:00〜20:00 年中無休

トベシンホームは、千葉県・埼玉県・茨城県を中心に、カバー工法を含む多様な屋根工事を手がける外装リフォーム専門店です。各地域の建築事情や気象条件に精通したベテラン職人たちが、お客様の大切な住まいに最適な工事プランをご提案いたします。

当社では、事前の現地調査から工事の施工、その後のメンテナンスまで、すべての工程を熟練の自社スタッフが担当。これにより、確かな品質と適正価格の両立を実現してきました。

屋根工事には、補助金の活用や火災保険の申請など、費用面でのサポートも重要です。当社ではこれらの手続きもトータルでサポートしており、お客様の負担を最小限に抑えた工事の実施が可能です。

屋根の状態やカバー工法の適用可否について、お気軽にご相談ください。

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トベシンホームのカバー工法の事例3選

今回はトベシンホームが手がけた施工事例3選を紹介します。確実な防水対策で住まいが生まれ変わる様子を見ていきましょう。

事例1:[中野区 M様邸]

トベシンホームの施工事例

こちらは部屋から雨漏りがあり、早急かつなるべく安い費用で対応したいとの依頼があったお宅です。まずは雨漏りの原因となりやすい屋根頂部の棟板金と、経年劣化で固定力が弱まった下地材の貫板を慎重に取り外しました。

その後、二次防水の要となる新しいルーフィングを屋根全体に隙間なく張り、屋根の端部には防水性と安定性を高める唐草板金を取り付けます。

最後に新しい屋根材本体をズレや浮きがないよう丁寧に葺き上げることで、耐久性と防水性に優れた強固な屋根へと生まれ変わりました。

事例2:[戸塚区 O様邸]

トベシンホームの施工事例

こちらは棟板金が落ちていたため点検し、カバー工法を提案いたしました。施工前の屋根は、色あせや汚れ、塗膜の剥がれ、ひび割れ、反りなどが目立ち、放置すれば雨漏りにつながる恐れがある状態でした。

そのため、今回の工事ではまず、経年劣化により釘の緩みや一部腐食が見られた既存の棟板金と下地の貫板を慎重に撤去。その後、屋根の端部からの雨水の浸入を防ぐ唐草板金を新しく取り付け、屋根全体にルーフィングを隙間なく敷き詰めて雨水が浸水しない下地をつくりました。

最後に、端部分の風雨による浸水を防ぐケラバ板金を取り付け、屋根全体の防水性能と耐久性を高めました。

事例3:[取手市 T様邸]

トベシンホームの施工事例

こちらは築30年で一度も施工していないお宅で、屋根の状態を気にされていました。まずは、経年劣化で釘の浮きやサビが見られた既存の棟板金を慎重に撤去しました。

その後、雨水の浸入を防ぐための新しいルーフィングを隙間なく張り込み、続けて屋根の端部を保護するケラバ板金と、積雪の滑落を防ぐ雪止め金具を取り付けました。

さらに、屋根材をズレや浮きがないよう確実に取り付けた後、最後に棟板金をしっかりと固定するための下地として、防腐処理済みの貫板を取り付けました。

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まとめ

カバー工法は、既存の屋根材を活かしながら新しい屋根に生まれ変わらせることができる、効率的な工事方法です。工期が短く、費用も抑えられることから、多くの方に選ばれている工法といえるでしょう。

しかし、建物の状態やすでに発生している不具合によっては、カバー工法が適さないケースもあります。特に瓦屋根や雨漏りが発生している場合、過去にカバー工法を実施している場合は、他の工法を検討する必要があるのです。

成功の鍵は、事前の入念な調査と信頼できる業者選びにあります。実績のある専門家に相談し、複数の見積もりを比較検討することで、適切な判断が可能となります。建物の状態や予算を考慮しながら、長期的な視点で最適な工法を選択することが重要です。

この記事の監修者
増山親方
増山親方

屋根工事45年のプロフェッショナル。日本瓦から最新屋根材まで3万件以上の施工実績を持ち、独自開発した「増山式耐風工法」は台風対策として業界で高評価。文化財修復にも携わりながら、職人育成学校での若手指導や各メーカーの製品開発顧問として、伝統技術の継承と革新に貢献。

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