「屋根の葺き替えって、結局いくらかかるの?」
「30坪の家だと費用はどのくらい見ておけばいい?」
「カバー工法と葺き替え、どちらが安く済むんだろう」
このような疑問を抱えている方は少なくありません。屋根葺き替えは100万円を超える大きな工事だからこそ、事前に費用の全体像を把握しておくことが重要です。
しかし、屋根材の種類や坪数、建物の状態によって費用は大きく変わるため、相場だけでは「自分の家がいくらかかるか」が分かりにくいのが実情でしょう。
この記事では、坪数別の費用早見表から内訳・屋根材別の比較・費用を抑える方法まで詳しく解説します。屋根葺き替え工事を検討されている方はぜひ参考にしてください。
また、屋根工事の種類別費用相場について詳しくはこちらで解説しているので、ぜひ参考にしてください。

この記事のポイント
- 屋根葺き替えの費用は坪数・屋根材によって大きく異なる
- 30坪の費用目安は95〜250万円程度
- 費用の内訳は材料費・工賃・足場代・廃材処理費の3つ
- カバー工法は葺き替えより安いが対応できない状態もある
- 火災保険や同時施工で費用を抑えられるケースがある
- まずは無料点検で自宅の屋根の状態を確認することが重要

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屋根の葺き替えの費用相場【坪数別早見表】

屋根葺き替えの費用は、坪数と屋根材の組み合わせによって大きく変わります。まずは自分の家の坪数から、おおよその費用感を確認しておきましょう。
| 坪数 | スレート | ガルバリウム鋼板 | アスファルトシングル | 和瓦・洋瓦 |
|---|---|---|---|---|
| 20坪 | 70〜130万円 | 100〜180万円 | 60〜120万円 | 130〜200万円 |
| 30坪 | 110〜180万円 | 140〜220万円 | 90〜160万円 | 180〜250万円 |
| 40坪 | 150〜220万円 | 180〜260万円 | 120〜200万円 | 220〜280万円 |
| 50坪〜 | 180〜260万円 | 220〜300万円 | 150〜240万円 | 260万円〜 |
上記の費用には、足場代(約15〜25万円)が含まれています。ただし、既存屋根の状態や施工条件によっては追加費用が発生する場合があることに注意が必要です。
坪数が大きくなるほど費用は上がる傾向にあります。しかし足場代など固定費の割合は下がるため、1平米あたりの単価は割安になりやすいです。
各坪数の詳細な費用と特徴は、下記でそれぞれ解説します。
20坪の葺き替え費用
20坪の屋根葺き替え費用の相場は、70万円から200万円です。20坪は平屋や小さめの2階建て住宅に多いサイズとなります。屋根面積はおよそ50〜70平米です。
屋根材別に見ると、アスファルトシングルなら60〜120万円で最も安く抑えられます。標準的なスレートは70〜130万円が目安です。ガルバリウム鋼板は100〜180万円、和瓦・洋瓦は130〜200万円ほどかかります。
小規模な屋根でも、足場代(15〜20万円)は必ず発生する費用です。そのため極端に金額が下がることはありません。むしろコンパクトな屋根では、屋根材本体の費用より足場代や諸経費の比率が高くなる傾向があります。
| 屋根材 | 費用の目安 |
|---|---|
| スレート | 70〜130万円 |
| ガルバリウム鋼板 | 100〜180万円 |
| アスファルトシングル | 60〜120万円 |
| 和瓦・洋瓦 | 130〜200万円 |
30坪の葺き替え費用
30坪の屋根葺き替え費用の相場は、90万円から250万円が目安です。30坪は、日本の一般的な戸建て住宅で最も多いサイズにあたります。屋根面積はおよそ80〜100平米です。
屋根材別の内訳は、スレートは110〜180万円、ガルバリウム鋼板は140〜220万円が中心的な価格帯です。アスファルトシングルなら90〜160万円で施工できます。和瓦・洋瓦への葺き替えは180〜250万円と高額です。
近年は耐震性を重視して、ガルバリウム鋼板を選ぶケースが急増しています。30坪クラスでは最も選ばれている屋根材といえるでしょう。和瓦は高額ですが、耐用年数が50年以上と長いのが特徴です。
| 屋根材 | 費用の目安 |
|---|---|
| スレート | 110〜180万円 |
| ガルバリウム鋼板 | 140〜220万円 |
| アスファルトシングル | 90〜160万円 |
| 和瓦・洋瓦 | 180〜250万円 |
40坪の葺き替え費用
40坪の屋根葺き替え費用の相場は、120万円から280万円です。40坪は大きめの戸建てや2世帯住宅に多い屋根サイズにあたります。屋根面積はおよそ100〜130平米になります。
屋根材別だとスレートで150〜220万円、ガルバリウム鋼板で180〜260万円が一般的な価格帯です。アスファルトシングルなら120〜200万円で施工できます。
屋根が大きくなるほど、材料費と工賃は比例して増える仕組みです。しかし、足場代は坪数が増えても大きく変わりません。そのため1平米あたりの単価では若干割安になる傾向があります。
40坪以上では、寄棟屋根や入母屋屋根など形状が複雑なケースが多く見られます。加工手間が増える点にも注意しましょう。
| 屋根材 | 費用の目安 |
|---|---|
| スレート | 150〜220万円 |
| ガルバリウム鋼板 | 180〜260万円 |
| アスファルトシングル | 120〜200万円 |
| 和瓦・洋瓦 | 220〜280万円 |
50坪以上の葺き替え費用
50坪以上の屋根葺き替え費用の相場は、150万円から300万円以上です。屋根面積が130平米を超えると、屋根材費用と工賃が大幅に増えるためです。
屋根材別の価格帯は、スレートで180〜260万円、ガルバリウム鋼板で220〜300万円です。和瓦・洋瓦への葺き替えは260万円以上かかることもあります。
大規模住宅の場合、屋根形状が複雑なケースが多く見られます。寄棟や入母屋、招き屋根などでは、役物の加工や納まりの手間が費用に上乗せされる仕組みです。
さらに、屋根に上る導線や資材の搬入路にも配慮が必要となります。諸経費が増える傾向がある点に注意しましょう。50坪を超える大きな屋根では、複数の業者から見積もりを取ることが特に重要です。
| 屋根材 | 費用の目安 |
|---|---|
| スレート | 180〜260万円 |
| ガルバリウム鋼板 | 220〜300万円 |
| アスファルトシングル | 150〜240万円 |
| 和瓦・洋瓦 | 260万円〜 |
20坪〜60坪まで、大きく費用が変動するため、屋根葺き替え工事を検討している方は以下の記事もぜひご参考ください。





屋根の葺き替え費用の内訳は?

屋根葺き替え費用の内訳を理解しましょう。ここでは下記の5つの項目について、それぞれの相場と特徴を解説します。
内訳を知っておくと、業者からの見積もりが適正かどうか判断しやすくなります。
材料費(屋根材・防水シート・役物)材料費
材料費は屋根葺き替え費用の中で、最も大きな割合を占める項目です。全体のおよそ40〜50%を占めます。
材料費の中身は、大きく3つに分かれます。新しく葺く屋根材本体と、屋根の下に敷く防水シートです。そして屋根の棟や谷、軒先などに使う部材が含まれます。
屋根材の1平米あたりの単価を見てみましょう。スレートは4,000〜8,000円が目安です。ガルバリウム鋼板は5,000〜10,000円、和瓦・洋瓦は6,000〜16,000円ほどになります。
アスファルトシングルなら4,000〜7,000円で済むケースが多いです。
防水シートは1平米あたり1,500〜3,000円が主流です。耐用年数を左右する重要な部材となります。安価な業者は品質の低い防水シートを使うことがある点に注意しましょう。
| 項目 | 単価の目安 |
|---|---|
| スレート | 4,000〜8,000円/㎡ |
| ガルバリウム鋼板 | 5,000〜10,000円/㎡ |
| 和瓦・洋瓦 | 6,000〜16,000円/㎡ |
| アスファルトシングル | 4,000〜7,000円/㎡ |
| 防水シート | 1,500〜3,000円/㎡ |
工賃(職人の人件費・施工費)
工賃は屋根葺き替え費用の中で、材料費に次いで大きな項目です。全体のおよそ25〜30%を占めます。工賃には、屋根を撤去して新しい屋根材を施工する職人の人件費が含まれます。1平米あたりの相場は4,000〜7,000円です。
屋根材の種類によって、施工の難しさは変わってきます。和瓦の葺き替えは技術が必要なため、工賃が高くなる傾向です。反対にアスファルトシングルは施工しやすく、工賃が抑えられる場合が多くなります。
工賃には下地の調整や屋根材の割付、棟や谷などの納まり施工が含まれています。細部の防水処理も工賃の一部です。極端に安い工賃を提示する業者には注意しましょう。
下地処理を省略したり、施工の質を下げたりする場合があります。
足場代(15〜25万円が相場)
足場代は屋根葺き替え工事で必ず発生する費用です。30坪の一般的な住宅で15〜25万円が相場となります。
足場代の内訳は主に3つです。足場本体の設置費(1平米あたり700〜1,000円)と、周囲を覆うシートの設置費が含まれます。さらに運搬・解体費もかかります。
足場代は屋根の面積に比例しません。建物の外周(外壁面積)に応じて決まる仕組みです。そのため屋根が大きくなっても、足場代が急激に増えることはありません。
この特性を活かすと、費用を大きく抑えられます。外壁塗装と同時に施工すれば、足場代を1回分に集約できるからです。
足場を組む期間は3〜5日程度が目安となります。屋根の高さや設置面積、隣家との距離によっても金額は変動する仕組みです。
既存屋根の撤去費・廃材処理費廃材処理費
葺き替え工事では、既存の屋根材をすべて撤去する必要があります。そのため、撤去費と廃材処理費が発生する仕組みです。相場は1平米あたり3,000〜5,000円となります。
30坪(屋根面積80〜100平米)の住宅なら、撤去・処理費で30〜50万円が目安です。カバー工法(既存屋根の上に新しい屋根材を重ねる方法)と比べると、この費用が余分にかかります。
特に注意が必要なのが、アスベスト(石綿)を含む屋根材の場合です。2006年以前に製造されたスレートには、アスベストが含まれている可能性があります。アスベスト処理には20〜40万円の追加費用が発生する仕組みです。
処理には専門の業者による特別な作業が必要となります。建物の築年数が20年以上ある場合は、業者にアスベスト含有の有無を必ず確認しておきましょう。
諸経費(運搬・養生・現場管理費)
諸経費は屋根葺き替え費用のうち、およそ5〜10%を占める項目です。工事を円滑に進めるための間接的な費用となります。
諸経費に含まれる主な項目は、屋根材や資材の現場搬入、廃材の運搬にかかる費用が入ります。近隣への配慮として、シートの設置や車両・庭木を覆う費用も諸経費です。
さらに、現場監督の人件費や工事管理費も含まれます。工事中の事故に備える施工業者の損害保険料も、諸経費の一部です。
見積もりで諸経費の内訳が不明瞭な場合は、業者に詳細を確認しましょう。中には諸経費に業者の利益を上乗せしているケースもあります。
一般的には、諸経費が工事総額の5〜10%以内に収まっているのが適正価格の目安です。この項目が異常に高い見積もりには注意しましょう。
【屋根材別】屋根葺き替え費用の比較
葺き替え費用は、新たに選ぶ屋根材によっても大きく変わります。それぞれの特徴と費用を確認したうえで、自宅に合った屋根材を選びましょう。
耐用年数やメンテナンス頻度も含めてトータルコストで比較することが、屋根材選びのポイントです。
スレート屋根への葺き替え費用

スレート屋根への葺き替え費用は、30坪の住宅で110〜180万円が相場です。屋根材の中でも標準的な選択肢として、多くの住宅で選ばれています。
スレートが選ばれる理由は、コストと品質のバランスにあります。屋根材の単価が1平米あたり4,000〜8,000円と比較的安価です。施工実績も豊富で、対応できる業者も多くなっています。
具体的なメリットは3つあります。デザインや色の種類が豊富なため、住宅の外観に合わせて選びやすい点です。重量が瓦の3分の1程度と軽く、耐震性にも優れています。そして施工期間が短く、費用も抑えられます。
一方で、スレートは10年ごとを目安に塗装による手入れが必要です。表面の塗膜が劣化すると防水性が下がるためです。耐用年数は20〜30年が目安となります。

ガルバリウム鋼板への葺き替え費用

ガルバリウム鋼板への葺き替え費用は、30坪の住宅で140〜220万円が相場です。近年最も選ばれている屋根材となります。
ガルバリウム鋼板が人気を集める理由は、軽さと耐久性にあります。1平米あたりの重量は約5kgで、瓦の9分の1程度の軽さです。地震に強い屋根材として注目されています。
具体的なメリットは、耐用年数の長さです。30〜40年と長寿命で、塗装による手入れの頻度も少なく済みます。近年は断熱材が一体になった製品も増えているため、金属屋根の弱点だった断熱性の低さも改善されました。
ただし、海岸から2km以内の塩害地域では、サビが発生しやすくなります。メーカーの保証対象外になる場合もあるため、立地を確認して選びましょう。長期的な費用対効果を重視する方に向いています。

アスファルトシングルへの葺き替え費用

アスファルトシングルへの葺き替え費用は、30坪の住宅で90〜160万円が相場です。屋根材の中で最も費用を抑えやすい選択肢となります。
費用が安い理由は、材料が軽量で施工しやすいことにあります。1平米あたりの重量は約10kgで、瓦の4〜5分の1程度です。屋根の下地への負担も小さくなります。
具体的なメリットは3つあります。シート状で柔らかいため、複雑な形の屋根にも対応可能です。表面の石粒が音や熱を和らげる働きをします。そして北米で広く使われている実績もあります。
デメリットは、強い風で剥がれやすい点です。台風の多い地域では、飛散のおそれがあります。日本ではまだ普及率が高くないため、施工できる業者が限られる点にも注意しましょう。
耐用年数は20〜30年が目安です。

和瓦・洋瓦への葺き替え費用

和瓦・洋瓦への葺き替え費用は、30坪の住宅で180〜250万円が相場です。屋根材の中で最も高額な選択肢となります。
高額な理由は、材料の単価と工賃が高い点にあります。1平米あたりの材料費は6,000〜16,000円と高価です。施工にも専門的な技術が求められるため、工賃も上がる仕組みになっています。
具体的なメリットは、耐用年数の長さです。粘土瓦なら50年以上、適切に手入れをすれば100年近く持つとされています。塗装による塗り替えも基本的に不要です。断熱性や遮音性にも優れています。
デメリットは重量の重さです。1平米あたり45〜60kgと、屋根材の中で最も重くなります。建物の耐震性への影響を確認する必要があります。長く住み続ける方には、長期的な費用対効果が高い選択肢となるでしょう。
屋根の葺き替え費用が高くなる5つのケース

屋根葺き替えの見積もりが相場より高くなる場合があります。ここでは高額になる代表的な5つの原因を紹介しましょう。
- 野地板の腐食がある場合(+10〜30万円)
- アスベスト含有屋根材の場合(+20〜40万円)
- 屋根勾配が急な場合(+5〜15万円)
- 屋根形状が複雑な場合(+10〜25万円)
- 雪止め・天窓・太陽光パネルの対応が必要な場合(+5〜20万円)
事前に把握しておくことで、追加費用への備えができます。
野地板の腐食がある場合(+10〜30万円)
野地板が腐食していると、屋根葺き替え費用は10〜30万円ほど高くなります。野地板とは、屋根材の下に張られている木の板のことです。屋根を支える土台の役割を果たしています。
腐食が進む原因は、雨水の浸入と湿気です。屋根材の隙間から雨水が入り込むと、野地板が水分を吸って腐り始めます。防水シートの劣化によっても、腐食は進行する仕組みです。
具体的な追加工事は、腐食した野地板の交換または補強です。範囲が小さい場合は部分的に張り替えます。全体に腐食が広がっている場合は、全面張り替えが必要となります。
腐食は既存の屋根材を撤去してから発覚するケースがほとんどです。事前の見積もりには反映されにくい費用となります。築20年以上の住宅では、追加費用の可能性を業者に確認しておきましょう。
アスベスト含有屋根材の場合(+20〜40万円)
既存の屋根材にアスベスト(石綿)が含まれていると、20〜40万円の追加費用が発生します。撤去や処分に、法律で定められた特別な作業が必要となるためです。
アスベストが含まれている可能性が高いのは、2006年以前に製造されたスレート屋根です。この年以前は、屋根材にアスベストを含めることが認められていました。
具体的な追加作業は、撤去時の飛散防止対策と、専門業者による処理が必要です。処分場でも通常より高い処理費用がかかります。
アスベスト含有の有無は、業者の事前調査で判明する場合があります。しかし、解体して初めて分かるケースも少なくありません。
築20年以上の住宅で葺き替えを検討する場合は、必ず業者に確認しておきましょう。
屋根勾配が急な場合(+5〜15万円)
屋根の勾配が急な住宅では、5〜15万円の追加費用が発生します。作業時の危険性が高まり、特別な安全対策が必要となるためです。
勾配とは、屋根の傾斜のことを指します。傾斜が急なほど、職人が屋根の上で作業しにくくなる仕組みです。一般的に6寸勾配(30度以上)を超えると、追加費用が発生する傾向があります。
具体的な追加対策は、屋根の上に足場を組む「屋根足場」の設置費用です。落下防止用のロープや安全帯を追加で使用します。作業効率が下がるため、工賃も上がる仕組みです。
急勾配の屋根は見た目にも判断しやすくなっています。三角屋根が高く尖っている住宅や、洋風のデザイン住宅に多く見られます。事前に業者へ勾配を伝えて、正確な見積もりを取りましょう。
屋根形状が複雑な場合(+10〜25万円)
屋根の形状が複雑な住宅では、10〜25万円の追加費用が発生します。加工手間が増え、部材のロスも多くなるためです。
シンプルな形状の代表は、切妻屋根です。屋根面が2枚のみで、施工しやすい仕組みになっています。一方で寄棟屋根や入母屋屋根は、屋根面が4枚以上あり、加工に手間がかかります。
屋根材のカット作業が増えるため、廃材が多く出ます。棟や谷などのつなぎ目部分に、特殊な部材が必要です。職人の作業時間も長くなる仕組みです。
屋根の途中に段差やドーマー窓がある住宅も、加工手間が増えます。伝統的な日本家屋に多く見られる形状です。
雪止め・天窓・太陽光パネルの対応が必要な場合(+5〜20万円)
屋根に雪止めや天窓、太陽光パネルなどが設置されていると、5〜20万円の追加費用がかかります。取り外しと再設置の作業が必要になるためです。
追加費用が発生する理由は、それぞれの部材ごとに専門的な作業が必要な点にあります。太陽光パネルは電気工事士による取り外しと再設置が必要です。天窓周辺は防水処理を丁寧に行う必要があります。
具体的な追加費用の目安は、雪止めの再設置は5〜10万円です。天窓周辺の防水処理は、1カ所あたり5〜15万円かかります。太陽光パネルの脱着は、業者への依頼で10〜20万円が相場となります。
これらの設備がある場合は、必ず見積もりに含めてもらいましょう。工事後に追加費用として請求されるケースもあります。事前に業者と確認しておくことが大切です。
屋根葺き替え vs カバー工法【費用比較】

屋根のリフォームには、葺き替え以外にカバー工法という選択肢もあります。ここでは下記の5つの視点から、両者の違いを比較しましょう。
自宅の状況や予算に合わせて、最適な工法を選ぶ参考にしてください。
屋根葺き替えとカバー工法の費用比較表
屋根葺き替えとカバー工法の違いを、下記の表で比較してみましょう。
| 項目 | 屋根葺き替え | カバー工法 |
|---|---|---|
| 費用(30坪) | 120〜220万円 | 70〜150万円 |
| 工期 | 2〜3週間 | 1〜2週間 |
| 既存屋根の撤去 | あり | なし |
| 廃材処理費 | 30〜50万円 | 不要 |
| 下地の確認 | 可能 | 不可 |
| 耐用年数 | 20〜40年 | 20〜30年 |
| 対応できる屋根材 | すべて可能 | スレート・アスファルトシングルのみ |
カバー工法は、既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねる方法です。撤去と処分の費用が発生しないため、葺き替えより費用を抑えられます。
一方で葺き替えは、下地から新しく施工するため長期的な安心感があります。
工事費用で見る違い
工事費用の面では、カバー工法の方が葺き替えより安く済みます。30坪の住宅で比較すると、その差は50〜70万円ほどです。
費用差が生じる理由は、カバー工法では既存屋根の撤去費(30〜50万円)が発生しないことです。廃材処理費もかからず、工事期間も短いことからその分の工賃も抑えられます。
具体的な費用の内訳は、カバー工法は30坪で70〜150万円が相場です。葺き替えは120〜220万円が目安となります。差額の50〜70万円は、廃材の処理費用と撤去工賃が主な原因です。
ただし、費用が安いからといって、必ずしもカバー工法が適しているとは限りません。既存屋根の状態や下地の劣化具合を確認して、最適な方法を選ぶことが大切です。
30年トータルコストで見る違い
30年の長期で見ると、葺き替えとカバー工法の総費用は近くなります。むしろ葺き替えの方が有利になるケースも少なくありません。
理由は、屋根材の耐用年数と手入れの回数にあります。カバー工法は既存屋根の劣化が進むと、結局は葺き替えが必要になる場合があります。屋根の重量が増えるため、耐震性への影響も出やすい仕組みです。
具体的な30年トータルコストは、カバー工法で初期費用100万円と、20年後の葺き替え180万円で合計280万円になります。葺き替え(ガルバリウム鋼板)は初期費用180万円と、30年間で塗装30万円のみで合計210万円です。
つまり、長期で住み続ける予定なら、初期費用が高くても葺き替えの方がお得になるケースがあります。予算だけでなく、住まい続ける年数も考えて選びましょう。
カバー工法の方が安く済む3つのケース
カバー工法が向いているケースは、大きく分けて3つあります。下記に該当する住宅では、費用を抑えつつ屋根の性能を回復できるでしょう。
- 既存屋根の劣化がまだ軽微なケース
- 下地(野地板や防水シート)が健全なケース
- 費用を最優先で抑えたいケース
屋根材の表面に色あせや軽いひび割れが見られる程度なら、カバー工法で十分対応できます。下地までは劣化が進んでいない状態が条件です。
また、屋根の内部から雨漏りしていない状態であれば、下地は良好と判断できます。この場合は撤去せずに新しい屋根材を重ねられます。
他にも、予算が限られている場合や、近い将来に住み替えを検討している場合はカバー工法が適しています。これらの条件を満たす住宅では、カバー工法で費用を大きく抑えられるでしょう。
葺き替えが結果的に安くなる3つのケース
葺き替えが結果的に安く済むケースも、大きく分けて3つあります。下記に当てはまる住宅では、初期費用は高くても葺き替えを選ぶ方が総費用を抑えられます。
- 雨漏りが発生している
- 屋根材にアスベストが含まれるケース
- 長く住み続ける予定
雨漏りがあるということは、下地まで劣化している可能性が高い状況となります。カバー工法では根本的な解決にならず、後日再工事が必要になるおそれがあります。
また、カバー工法でアスベスト屋根を残しても、将来的には必ず処分が必要となります。今のうちに撤去して葺き替えた方が、追加費用を避けられる仕組みです。
他にも、今後30年以上住む予定なら、初期費用を投じて葺き替えた方が長期的にお得になります。特に耐用年数の長いガルバリウム鋼板や瓦への葺き替えが有効です。
これらのケースでは、費用対効果を長期で見ることが大切です。
屋根の葺き替えの費用を抑える7つの方法

屋根葺き替えの費用を抑える具体的な方法を紹介します。ここでは次の7つの方法を解説しましょう。
- 火災保険を活用する
- 補助金・助成金制度を使う
- 外壁塗装との同時施工で足場代を節約する
- 相見積もりで適正価格を確認する
- 中間マージンのない地域業者を選ぶ
- 閑散期(5〜6月・11〜12月)に依頼する
- 不要な工事を削る(オプション工事の見極め)
複数の方法を組み合わせることで、大きな費用削減につながります。
火災保険を活用する
自然災害による屋根の破損なら、火災保険で費用を抑えられます。台風や大雪、雹による被害が対象となります。
火災保険が使える理由は、多くの契約に「風災補償」や「雪災補償」が含まれているためです。被害額が20万円以上で、災害発生から3年以内であれば申請できます。
屋根葺き替えの費用の一部、または全額が補償される場合もあります。
具体的な申請の流れは、まず被害の発生日と原因を保険会社に連絡します。次に工事業者から見積書と被害箇所の写真を用意しましょう。書類を保険会社へ提出すると審査が行われます。
ただし、経年劣化による損傷は対象外です。「保険金で無料で修理できる」と勧誘してくる業者には注意しましょう。
補助金・助成金制度を使う
国や自治体の補助金・助成金を使えば、屋根葺き替え費用の一部を抑えられます。制度によって数十万円の補助が受けられる場合もあります。
補助金の対象となる主な工事は、下記の3つです。
- 省エネ性能を高めるリフォーム
- 耐震性を高めるリフォーム
- 断熱性能を高める
代表的な国の制度を見てみましょう。「長期優良住宅化リフォーム推進事業」では、最大210万円(若者・子育て世帯は最大260万円)の補助が受けられます。「子育てグリーン住宅支援事業」も、屋根の断熱リフォームに使える制度です。
自治体独自の制度もあります。千葉県・埼玉県・茨城県・東京都の各市町村にも、屋根リフォーム向けの補助金が用意されている場合があります。
事前に自治体の窓口や公式サイトで確認しましょう。申請は工事契約前に行う必要がある点にご注意ください。
外壁塗装との同時施工で足場代を節約する
外壁塗装と屋根葺き替えを同時に行うと、足場代を大きく節約できます。1回分の足場代(15〜25万円)を丸ごと削減できる仕組みです。
同時施工がお得になる理由は、足場が両方の工事で共有できるためです。別々に工事をすると、足場代を2回支払うことになります。同時に行えば、足場代を1回に集約できます。
屋根葺き替えと外壁塗装を別々に行うと、それぞれ足場代15〜25万円がかかります。合計で30〜50万円です。同時施工なら15〜25万円で済むため、15〜25万円の節約になります。
さらに工期の短縮や、施工業者の割引プランが適用される場合もあります。屋根と外壁の劣化時期は近いことが多いため、まとめて実施を検討してみましょう。
相見積もりで適正価格を確認する
相見積もりを取ることで、屋根葺き替えの適正価格を確認できます。3社以上から見積もりを取るのが基本です。
相見積もりが有効な理由は、業者によって価格差が大きい点にあります。同じ工事内容でも、業者によって20〜30%も金額が変わるケースがあります。相場を知ることで、極端に高い業者や安い業者を見分けやすくなります。
具体的な比較のポイントは、工事の総額だけでなく、材料費と工賃の内訳を確認しましょう。使用する屋根材のメーカーと商品名も比較します。保証内容とアフターサービスの範囲も重要な判断材料です。
ただし、価格の安さだけで業者を選ぶのは危険です。極端に安い業者は、下地処理を省略したり、品質の低い材料を使ったりする場合があります。
総合的に判断して、信頼できる業者を選びましょう。
中間マージンのない地域業者を選ぶ
中間マージンのない地域業者を選ぶと、屋根葺き替え費用を大きく抑えられます。同じ工事内容でも、20〜30%ほど安くなる場合があります。
費用が安くなる理由は、業者の仕組みにあります。大手のリフォーム会社は、実際の工事を下請け業者に依頼するケースが多いです。そのため下請けに支払う費用に、大手の利益が上乗せされます。
大手のリフォーム会社に依頼すると、200万円の見積もりが提示されるケースがあります。同じ工事を地域の専門業者に直接依頼すると、150万円で済むケースも珍しくありません。
地域業者を選ぶメリットは、費用面以外にもあります。地域の気候特性を熟知した施工が期待できます。工事後のアフターサービスも受けやすい仕組みです。
信頼できる地域業者を見分ける方法は、施工実績と口コミの確認です。地域での評判や、実際に工事した現場の紹介を確認しましょう。
閑散期(5〜6月・11〜12月)に依頼する
屋根葺き替えを閑散期に依頼すると、費用を抑えやすくなります。業者の値引き交渉にも応じてもらいやすい時期です。
閑散期に安くなる理由は、業者側の事情にあります。屋根工事の繁忙期は3〜4月と9〜10月が中心です。この時期は依頼が集中するため、値引きに応じる余裕がありません。
反対に閑散期は依頼が少なく、業者側も仕事を確保したい時期となります。
具体的な閑散期は、5〜6月と11〜12月です。5〜6月は梅雨入り前、11〜12月は年末の繁忙期を過ぎた時期になります。この時期に依頼すると、5〜10%程度の値引き交渉に応じてもらいやすいです。
ただし、梅雨の時期や真冬は、天候による工期の延長リスクがあります。工期に余裕を持って計画しましょう。急ぎでなければ、閑散期を狙って業者に相談してみるのがおすすめです。
不要な工事を削る(オプション工事の見極め)
見積もりの中に本当に必要ない工事が含まれていないか、内容を確認しましょう。不要な工事を削るだけで、10〜30万円の節約につながる場合があります。
不要な工事が含まれる理由は、業者が売上を上げるために追加項目を勧めるケースがあるためです。すべての追加工事が悪いわけではありません。しかし、本当に必要かどうかは、依頼者側で判断する必要があります。
見直しの対象になりやすい工事の例は3つあります。1つ目は、まだ使える雨樋の全交換です。部分補修で済むケースも少なくありません。
2つ目は、必要以上に高価な屋根材への変更提案です。3つ目は、まだ機能している棟板金の全交換です。
判断に迷う場合は、複数の業者に同じ屋根の状態を確認してもらいましょう。業者によって提案内容が違えば、その工事が本当に必要かどうかを判断する材料になります。
屋根葺き替えはトベシンホームへご相談ください

| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 屋号 | トベシンホーム |
| 会社名 | FCR株式会社 |
| 本社所在地 | 〒271-0064 千葉県松戸市上本郷2868-8 Googleマップ |
| 電話番号 | 0120-685-126 |
| 営業時間 | 8:00〜20:00 (年中無休) |
「費用の目安は分かったけれど、自分の家に本当に葺き替えが必要かどうか判断できない」という方は、まずは無料点検からご相談ください。
トベシンホームでは、屋根の状態を写真・動画でご確認いただける無料現地調査を実施しています。
最短即日での対応も可能です。調査後に工事が必要と判断された場合も、複数のプランをご提示したうえでお客様に合った最適な工事内容をご提案します。
トベシンホームが手がけた葺き替えの施工事例
【外壁塗装×屋根葺き替え】埼玉県川越市

こちらはキッチンからの雨漏りを解消するため、屋根の葺き替え工事をご依頼いただきました。足場設置のタイミングに合わせ、外壁塗装も同時に施工しています。
施工は高圧洗浄による丁寧な下地づくりからスタート。屋根は既存材の撤去後、コンパネ設置・ルーフィング(防水シート)施工を経て、スーパーガルテクトで葺き替えました。外壁は下塗り・中塗り・上塗りの3工程で仕上げています。
雨漏りの不安が解消され、防水性・耐久性ともに高まった安心の住まいへと生まれ変わりました。価格帯は350万円〜500万円です。
屋根の葺き替え費用に関するよくある質問(FAQ)

屋根葺き替え費用について、よく寄せられる質問をまとめました。ここでは下記の9つの質問に回答します。
- 屋根葺き替え費用はローン・分割払いできる?
- 屋根葺き替えの値引き交渉はどこまで可能?
- 屋根葺き替え費用の支払いタイミングは?
- 屋根葺き替え費用に消費税はかかる?
- 屋根葺き替え費用は確定申告で還付される?
- 平屋と2階建てで屋根葺き替え費用は変わる?
- 屋根葺き替え費用の見積もりは無料?
- 屋根葺き替え費用は今後値上がりする?
- 補助金と火災保険は併用できる?
依頼前の不安や疑問の解消にお役立てください。
屋根葺き替え費用はローン・分割払いできる?
屋根葺き替え費用は、ローンや分割払いで支払えます。多くの業者や金融機関で対応可能です。
支払い方法には、大きく3種類あります。1つ目は、リフォーム専用のローンです。金融機関や信販会社が扱っており、金利は年1.5〜4.5%程度が目安となります。2つ目は、住宅ローンの追加借入で、金利が最も低くなるのが特徴です。
3つ目は、業者独自の分割払い制度です。金利手数料が業者負担になるケースもあります。ただし業者によって条件は異なるため、事前に確認しましょう。
利用する際の注意点は、返済期間と総支払額のバランスです。返済期間を長くすると月々の負担は減りますが、総支払額は増えます。無理のない返済計画を立てることが大切です。
屋根葺き替えの値引き交渉はどこまで可能?
屋根葺き替えの値引き交渉は、最大で5〜10%程度が現実的な範囲です。それ以上の大幅な値引きには注意が必要となります。
値引きの上限に理由があるのは、工事の原価構成に理由があります。屋根葺き替え費用の内訳は、材料費と工賃、諸経費が中心です。これらは業者側で削減しにくい費用となります。値引きできる範囲は、業者の利益部分に限られます。
具体的な交渉のコツは3つあります。1つ目は、相見積もりの結果を伝えることです。他社の見積もりを参考にしてもらいましょう。2つ目は、閑散期を選ぶことで、業者側も値引きに応じやすくなります。3つ目は、外壁塗装との同時施工を提案する方法です。
「半額にできます」「大幅値引き可能」などの営業には注意しましょう。品質の低い材料や、手抜き工事につながるおそれがあります。
屋根葺き替え費用の支払いタイミングは?
屋根葺き替え費用の支払いは、契約時と工事完了後の2回に分けるのが一般的です。全額前払いを求める業者には注意しましょう。
一般的な支払いの流れは3段階です。契約時に総額の30〜50%を着手金として支払います。工事完了時に残額を支払うのが基本の流れとなります。業者によっては、中間払いを設けているケースもあります。
支払い方法は、銀行振込か現金が主流です。近年はクレジットカード払いに対応する業者も増えています。
注意点は、全額の前払いを要求する業者を避けることです。工事前に全額を受け取ると、業者側の責任感が薄れる場合があります。手抜き工事や工期の遅れにつながるおそれがあるため、分割払いに応じてくれる業者を選びましょう。
屋根葺き替え費用に消費税はかかる?
屋根葺き替え費用にも、通常の消費税10%がかかります。見積書に消費税が含まれているかを確認しましょう。
見積書の表記には2種類あります。「税込表示」は、金額の中にすでに消費税が含まれている表記です。「税抜表示」は、金額に別途消費税が加算される表記となります。同じ工事内容でも、表記によって最終的な支払額が変わる仕組みです。
具体的な違いを見てみましょう。工事費用が200万円と表記されている場合、税込なら支払額は200万円のままです。税抜表示なら、20万円の消費税が加わって220万円になります。
業者によっては、大きな金額を目立たせるために税抜表示にしているケースがあります。契約前に必ず「税込ですか、税抜ですか」と確認しましょう。他社との比較も、税込金額で揃えると正確な判断ができます。
屋根葺き替え費用は確定申告で還付される?
屋根葺き替え費用は、条件を満たせば確定申告で税金の控除を受けられます。ただし対象となる工事の内容が限られる点に注意しましょう。
控除の対象となる工事は、大きく3種類です。省エネ性能を高めるリフォーム、耐震性を高めるリフォーム、バリアフリー工事が該当します。屋根葺き替えは、これらのいずれかに該当する場合があります。
具体的な控除制度は、「住宅特定改修特別税額控除」です。省エネ性能を高める屋根葺き替えなら、対象工事費の10%が所得税から控除されます。控除額の上限は年間62.5万円です。
申告の手続きには、業者の証明書類や工事の内容を示す書類が必要となります。事前に業者へ確認しておきましょう。詳細は税務署や税理士に相談することをおすすめします。
平屋と2階建てで屋根葺き替え費用は変わる?
平屋と2階建てでは、同じ屋根面積でも葺き替え費用が変わります。一般的に2階建ての方が高くなる仕組みです。
費用差が生じる理由は、足場代と工賃にあります。2階建ての方が屋根が高い位置にあるため、足場を高く組む必要があります。作業の危険性も高まるため、工賃も上がる傾向です。
具体的な費用差は、同じ屋根面積で10〜30万円ほどです。平屋の30坪と2階建ての30坪では、費用が変わる仕組みとなります。ただし平屋の方が屋根の面積は大きくなりやすいため、総額では2階建てより高くなるケースもあります。
自宅の場合はどうなるか、業者に確認するのが確実です。建物の高さや形状、周辺環境によっても費用は変動します。
屋根葺き替え費用の見積もりは無料?
屋根葺き替え費用の見積もりは、多くの業者で無料です。見積もりだけで料金を請求する業者はほとんどありません。
無料で対応できる理由は、業者側の営業活動の一環だからです。見積もりを提示することで契約につなげたい、という業者側の意図があります。
具体的に無料で受けられる内容を見てみましょう。屋根の現地調査と、必要な工事内容の確認が含まれます。写真撮影による劣化状況の説明も無料で行うのが一般的です。詳細な見積書の作成まで、料金はかかりません。
ただし調査の内容によっては、有料になるケースもあります。ドローンを使った撮影や、赤外線調査などの専門的な検査は有料の場合が多いです。事前に無料の範囲を確認しておきましょう。
屋根葺き替え費用は今後値上がりする?
屋根葺き替え費用は、今後も値上がりする可能性が高い状況です。過去数年間の資材価格の上昇が続いています。
値上がりの理由は、大きく3つあります。1つ目は、原材料費の高騰です。ガルバリウム鋼板の主原料であるアルミや亜鉛の価格が上昇しています。2つ目は、職人の人件費の上昇です。建設業界の人手不足が影響しています。
3つ目は、円安の影響です。輸入材料の価格が上がると、屋根材の値上げにつながる仕組みです。
国土交通省の建設物価指数によると、2020年から2024年にかけて建設資材の価格は15〜25%ほど上昇しました。屋根葺き替え費用にも同様の傾向が反映されています。
葺き替えを検討している方は、早めに計画を立てることをおすすめします。時期を先延ばしにすると、費用が高くなる可能性があるためです。
補助金と火災保険は併用できる?
補助金と火災保険は、条件を満たせば併用できます。同じ工事に対して、両方の制度を使えるケースがあります。
併用できる理由は、それぞれの制度の対象が異なるためです。火災保険は自然災害による被害の修復が対象となります。補助金は、省エネや耐震などの性能向上が目的です。同じ工事でも、目的が異なれば併用可能となります。
具体的な併用の例を見てみましょう。台風で屋根が破損した際に、火災保険で修復費用を賄いつつ、より断熱性の高い屋根材への変更で補助金を受けることができます。この場合、費用負担を大きく減らせます。
ただし補助金の中には、他の助成制度との併用を制限しているものもあります。事前に自治体や補助金の窓口へ確認しましょう。申請の順序や必要書類も確認しておくと安心です。
まとめ
屋根葺き替えの費用は、坪数・屋根材・建物の状態によって大きく異なります。30坪の一般的な住宅では95〜250万円程度が目安です。
費用を正確に把握するには、坪数別の早見表を参考にしつつ、内訳や追加費用の可能性も含めて確認することが重要です。火災保険の活用や外壁塗装との同時施工など、費用を抑える方法も事前に検討しておきましょう。
信頼できる業者選びもまた、工事の成功を左右する重要な要素です。施工実績や地域密着度、アフターフォローの充実度などを総合的に判断し、慎重に選定することをおすすめします。
屋根工事45年のプロフェッショナル。日本瓦から最新屋根材まで3万件以上の施工実績を持ち、独自開発した「増山式耐風工法」は台風対策として業界で高評価。文化財修復にも携わりながら、職人育成学校での若手指導や各メーカーの製品開発顧問として、伝統技術の継承と革新に貢献。

