「信頼できる業者を見つけたいけど、選び方がわからない」
「悪質業者と契約して後悔したくない」
「見積もりの金額が適正なのかどうか判断できない」
屋根カバー工法の業者選びに悩む方は少なくありません。特に初めて工事を検討する場合、どのような基準で業者を選べばよいのか判断に迷うものです。
最近では悪質業者による被害も増加しており、適切な業者選びはますます重要になってきました。実際、強引な営業や不適切な施工による深刻なトラブルも後を絶ちません。
この記事では、信頼できる業者の見分け方から探し方、注意すべき業者の特徴まで、具体例を交えながら詳しく解説していきます。
これらの知識を身につけることで、安心して任せられる業者を見つけられるようになります。
この記事のポイント
- 有資格と自社施工が良い業者の条件
- 複数社からの見積もりが選定の基本
- 強引な営業や極端な値引きは危険

屋根工事45年のプロフェッショナル。日本瓦から最新屋根材まで3万件以上の施工実績を持ち、独自開発した「増山式耐風工法」は台風対策として業界で高評価。文化財修復にも携わりながら、職人育成学校での若手指導や各メーカーの製品開発顧問として、伝統技術の継承と革新に貢献。
屋根カバー工法の業者の種類
屋根カバー工法を依頼できる業者は、主に3種類存在します。それぞれ特徴や得意分野が異なるため、自宅の状況に合わせて適切な業者を選ぶことが重要です。
以下の3つの業者について、メリットや特徴を詳しく解説していきましょう。
それぞれの業者を理解することで、より適切な選択が可能となります。
板金工事会社
屋根カバー工法の専門家として、最も信頼できるのが板金工事会社です。金属屋根材の加工や施工を専門としており、高い技術力と豊富な経験を持っています。
特に、自社の職人による施工が基本のため、品質管理が行き届いているのが特徴です。また、工事に使用する金属材料を直接仕入れ・加工できるため、コストを抑えた施工が可能となっています。
さらに、屋根工事に関する様々な資格を持った職人が在籍しており、技術的な裏付けのある施工を期待できるでしょう。急な補修や不具合への対応も、専門家ならではの迅速さで行ってくれます。
リフォーム会社
リフォーム会社は、屋根工事以外の外壁塗装や内装工事なども含めた、総合的なリフォームを提案できる業者です。
複数の工事を同時に行う場合は、工事の進行管理や足場の共有などでコストを抑えられる利点があります。また、大手企業の場合、充実した保証制度やアフターサービスを提供していることも多いでしょう。
ただし、実際の施工は協力会社に依頼するケースが多く、その分の中間マージンが発生して工事費用が割高になる傾向があります。
工務店
工務店は、新築住宅の施工を主な業務としている会社です。建物全体の構造を熟知しているため、屋根工事と合わせて耐震性の向上や構造補強などの提案も可能です。
特に、家を建てた工務店であれば建物の特徴を把握しているため、適切な工事プランを立てやすい利点があります。また、建築全般の知識が豊富なため、屋根以外の部分への影響も考慮した総合的な提案が期待できるでしょう。
ただし、リフォーム会社同様、実際の施工は協力会社に依頼することが多く、工事費用は専門業者と比べて割高になる傾向があります。
信頼できる屋根カバー工法業者の見分け方
信頼できる業者を選ぶためには、複数の観点からしっかりと見極めることが大切です。
以下の5つのポイントを確認することで、安心して工事を任せられる業者との出会いが可能となるでしょう。
それぞれの項目について詳しく解説していきます。
見分け方1:専門資格の有無
信頼できる業者は、必要な資格を保有しているのが特徴です。屋根工事に関連する主な資格として、建築板金技能士や建設業許可などが挙げられます。
特に建設業許可は、500万円以上の工事を請け負う際に必須の資格となっています。また、高所作業が伴う屋根工事では、足場の組立て等作業主任者の資格も重要です。
これらの資格保有は、業者の技術力と信頼性を客観的に示す指標となるでしょう。資格の有無は、業者のホームページや名刺で確認することができます。
見分け方2:施工実績がHPに掲載されている
施工実績は業者の経験と技術力を判断する重要な基準です。信頼できる業者は、過去の施工事例を写真付きで詳しく紹介しているのが特徴です。
特に、工事前後の状態や施工過程が詳しく掲載されている場合は、その業者の仕事への真摯な姿勢がうかがえます。また、自宅と似た条件の施工事例があれば、より具体的な工事イメージを掴むことができるでしょう。
実績の開示を渋る業者は、技術力や経験に不安がある可能性があります。
見分け方3:口コミ・評判
口コミや評判は、実際の顧客の声を知る貴重な情報源です。特に工事後の対応や不具合への対処方法について書かれた口コミは、業者の誠実さを判断する上で重要となります。
ただし、口コミサイトでは極端に良い評価や悪い評価に偏りがちです。より正確な判断のためには、地域での評判や実際の施工事例を見学させてもらうことをおすすめします。
近隣での施工実績がある業者であれば、その評判を直接確認できる可能性もあるでしょう。
見分け方4:見積書の透明性
見積書の透明性は、業者の誠実さを示す重要な指標です。信頼できる業者は、工事内容や使用する材料、工賃などの内訳を明確に示してくれます。
特に注目すべきは、材料費や工賃、諸経費などの項目別の金額が明記されているかどうかです。「一式」という表記が多用されている見積書は要注意です。
また、足場代や廃材処理費用なども含め、追加費用が発生する可能性がある項目についても、事前に明確な説明があるかどうかを確認しましょう。
見分け方5:自社施工かどうか
自社施工かどうかは、工事の品質に大きく影響する要素です。自社の職人による施工であれば、品質管理が行き届き、不具合への対応も迅速です。
一方、工事を外注する場合は、中間マージンが発生して費用が割高になるだけでなく、施工品質の管理も難しくなる傾向があります。また、工事後の不具合発生時の対応も遅れがちです。
信頼できる業者選びのポイントとして、自社の職人による施工を基本としているかどうかは、重要な判断基準となるでしょう。
屋根カバー工法の基本的な知識や費用相場、事前に知っておくべきポイントについて、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

優良な屋根工事業者の探し方
適切な業者を見つけるためには、体系的な探し方と選定の手順を把握することが重要です。以下の5つのステップに沿って業者を探すことで、信頼できる業者との出会いが可能となるでしょう。
順を追って詳しく解説していきます。
探し方1:事前に情報収集する
まずは幅広い情報収集から始めることが大切です。インターネットでの検索はもちろん、地域の情報誌や工事実績のある近隣住民からの口コミなど、多角的な情報源を活用しましょう。
特に注目したいのは、施工実績の写真や具体的な工事内容の説明です。これらが詳しく掲載されている業者は、自信を持って仕事に取り組んでいる証といえるでしょう。
ただし、ホームページの情報だけを鵜呑みにせず、実際の評判や口コミも参考にすることが重要です。
探し方2:複数社から相見積もりをとる
信頼できる業者を選ぶためには、最低でも3社程度から見積もりを取得することをおすすめします。単純な価格の比較だけでなく、提案内容や対応の質も含めて総合的に判断することが大切です。
特に重要なのは、各業者がどのような工事プランを提案するかです。同じカバー工法でも、使用する材料や施工方法によって費用は大きく変わってきます。
比較することで、適切な価格帯や一般的な工事内容が把握できるでしょう。
屋根カバー工法の見積もりで見るべきポイントをについて、詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

探し方3:見積書を比較する
見積書の比較では、単なる金額の違いだけでなく、内容の詳細さや明確さにも注目します。信頼できる業者の見積書には、以下の項目が明確に記載されているはずです。
- 使用する材料の具体的な仕様
- 工事範囲と作業内容
- 材料費・工賃・諸経費の内訳
- 追加費用が発生する可能性がある項目
特に「一式」という曖昧な表記が多用されている見積書は、後々のトラブルの原因となる可能性があります。
探し方4:現地調査の内容を確認する
現地調査は、屋根の状態を専門家の目で確認し、最適な工事方法を提案してもらう重要な機会です。信頼できる業者は、以下のような対応をしてくれるはずです。
屋根全体を細かく点検し、写真を使って現状と必要な工事内容を分かりやすく説明してくれます。また、複数の工事方法を提案し、それぞれのメリット・デメリットを説明することも重要です。
調査時の約束時間を守らない、安全対策が不十分、説明が雑な業者は避けるべきでしょう。
探し方5:保証内容をしっかり確認する
工事後の保証内容は、業者によって大きく異なります。一般的なカバー工法の保証期間は10〜15年ですが、その保証範囲や条件は様々です。
特に確認すべき項目は以下の通りです。
- 保証期間の長さ
- 保証対象となる不具合の範囲
- 修理や点検にかかる費用の負担
- 定期点検の有無とその頻度
- 緊急時の連絡体制
保証内容が不明確な業者や、保証書の発行を渋る業者は避けるべきでしょう。
契約してはいけない悪徳業者の特徴
残念ながら、屋根工事業界には悪徳業者が存在します。トラブルを避けるために、以下の3つの特徴を持つ業者には注意が必要です。
以下で詳しく解説していきます。
特徴1:強引な訪問営業をする
「近所で工事をしていて、お宅の屋根に不具合が見つかった」と突然訪問し、その場での契約を迫る業者には要注意です。特に、無料点検と称して屋根に上がり、「このままでは危険」と不安を煽る手法は、典型的な悪質業者の特徴といえるでしょう。
信頼できる業者は強引な営業手法は取らず、顧客の要望をしっかりと確認した上で、具体的な説明と見積もりを提示します。突然の訪問営業には、きっぱりと断ることが賢明です。
特徴2:極端な値引きを提示する
「今日中の契約なら大幅割引」「特別価格」などと、極端な値引きを提示する業者には注意が必要です。このような場合、安価な材料の使用や施工品質の低下が懸念されます。さらに、工事後の追加請求や保証の不履行などのトラブルにつながる可能性も高いでしょう。
適切な品質を確保した工事には、それに見合った適正な費用が必要です。極端に安い価格を提示する業者は、何らかの問題を抱えている可能性が高いと考えるべきです。
屋根カバー工法の費用相場について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

特徴3:見積内容が曖昧である
見積書に「工事一式」とだけ記載し、具体的な工事内容や使用する材料の説明がない業者は避けるべきです。このような曖昧な見積書は、後々の追加請求や施工品質の問題につながる可能性が高いでしょう。
信頼できる業者は、工事内容や使用材料、費用の内訳を明確に示し、追加費用が発生する可能性がある項目についても事前に説明してくれるはずです。保証内容についても、必ず書面での提示を求めましょう。
知っておくべき屋根カバー工法の注意点
カバー工法を検討する際は、いくつかの重要な注意点があります。以下の3つのポイントについて、詳しく解説していきます。
注意点1:建物への重量負荷について
カバー工法では新しい屋根材を重ねるため、建物への負荷が増加します。一般的な金属屋根材を使用した場合、1㎡あたり約3〜5kg程度の重量が追加されます。築年数が古い建物や耐震性に不安がある場合は特に注意が必要です。
積雪地域では冬季の積雪荷重も考慮に入れる必要があるため、事前に建物の構造強度を確認し、必要に応じて補強工事を検討することが重要です。
注意点2:下地の状態確認
既存の屋根をそのまま活かす工法であるため、下地の状態確認が極めて重要です。腐食や劣化が進んでいる場合、新しい屋根材を施工しても本質的な解決にはなりません。
野地板や垂木の腐食状態、防水シートの状態、通気・換気の状況など、専門家による詳細な点検が必要です。下地の状態によっては、カバー工法ではなく葺き替え工事を選択するべき場合もあるでしょう。
注意点3:雨漏りのリスク
既存の屋根に雨漏りの形跡がある場合、その原因を特定し適切な補修を行わないまま新しい屋根材を重ねると、問題が深刻化する可能性があります。屋根材の継ぎ目の劣化や防水シートの破損、貫通部分の劣化、谷部分の排水不良など、様々な原因が考えられます。
カバー工法を選択する前に、必ず専門家による詳細な点検と診断を受け、適切な工法を選択することが重要です。
屋根カバー工法ならトベシンホームにお任せください

出典元:トベシンホーム
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まとめ
屋根カバー工法は、既存の屋根を活かしながら新しい屋根に生まれ変わらせることができる、経済的で効率的な工事方法です。ただし、その成功の鍵は、信頼できる業者選びにあります。
業者選びでは、板金工事の専門資格の有無や施工実績、見積もりの透明性、自社施工体制などをしっかりと確認することが重要です。
また、強引な営業や極端な値引きを提示する業者との契約は避け、建物の状態や工事内容を十分に理解した上で判断を行うべきでしょう。
適切な業者を選び、建物の状態を正しく把握することで、安心で満足度の高い屋根カバー工法が実現できます。