「天井にシミが…」
「なんとなく湿ってる気がする」
でも、どこから雨が入ってきたのかわからない。そんな“雨漏りの原因不明”に直面し、不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
実はこの「原因がわからない雨漏り」、決して珍しいことではありません。建物の構造や雨水の流れはとても複雑で、プロの業者でも一度で特定できないケースは多々あります。それだけに、放置すべきか修理すべきかの判断が難しく、悩ましいところです。
本記事では、なぜ雨漏りの原因が特定しづらいのか、自分でできるチェック方法、調査を依頼する際の基準や費用感までを丁寧に解説します。
「何から始めればいいかわからない」
と感じている方こそ、この記事を読むことで段階的に正しい対応が見えてくるはずです。
なお雨漏り修正については次の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

この記事のポイント
- 雨漏りの原因がすぐに特定できないのは建物構造や経路の複雑さが理由
- 自分でできる室内・屋外のチェック方法を知ることで判断材料が得られる
- プロ調査の種類や費用感を知ることで、業者依頼の判断がしやすくなる

トベシンホームは、関東に16店舗を構える地域密着型の外壁・屋根・雨漏りの専門家です。
専属職人による確かな施工や1,000件以上の施工実績からくる技術で、お客様のご要望に応じた施工をお約束します。
まずはお気軽にお問い合わせください。
雨漏りの原因が『わからない』ことは珍しくない
雨漏りと聞くと、
「屋根に穴が開いているのでは?」
と思われがちですが、実際には原因がすぐに特定できないケースが非常に多いのが現実です。特に、室内にシミができていても、そこが雨水の侵入口であるとは限らず、屋根から壁内を伝って、全く別の場所に現れることもあるのです。
このような原因不明の雨漏りは、建物の構造や材質、築年数、過去のリフォーム履歴など、さまざまな要素が絡んでいるため、プロの業者でも調査に時間を要する場合があります。一度修理したはずなのに再発してしまった、という経験がある方も少なくないのではないでしょうか。
雨漏りは見た目だけでは判断できません。だからこそ、焦らず段階的に確認していくことが大切なのです。
雨漏りの原因として考えられる主なケース
「屋根が古くなったから雨漏りしているのでは?」
と考える方は多いものの、実際には屋根以外が原因となっているケースも少なくありません。さらに、雨水の侵入経路は非常に複雑で、『シミが出ている場所=浸入口』とは限らないのが雨漏りの厄介なところです。
ここでは、専門業者でも見逃しやすい、屋根以外の浸入口や、雨水の流れと見た目のギャップについて詳しく解説します。
屋根以外の浸入口(外壁・ベランダ・窓)
雨漏りの原因は屋根だけではありません。実は、外壁やベランダ、窓まわりなどの開口部からの浸水が原因であるケースも非常に多いのです。
例えば、外壁のひび割れ(クラック)や、シーリングの劣化、塗装の剥がれなどは、雨が染み込むきっかけになります。また、ベランダの排水口が詰まっていたり、防水層が劣化していたりすると、雨が滞留し、目に見えない隙間から内部に水が侵入するリスクが生まれます。
さらに、サッシまわりのコーキングが切れていたり、窓の枠にゆがみがある場合にも、吹き込み雨が入り込み、室内に被害をもたらすことがあります。
「屋根は問題ないはず」
と思っていても、こうした外部の劣化が原因となっている場合もあるため、幅広い視点で点検することが重要です。
雨水の経路と見た目とのギャップ
もうひとつ見落とされがちなのが、『雨水の侵入口』と『室内に現れるシミの場所』が一致しないという事実です。
たとえば、2階の屋根から侵入した雨水が、壁の中を伝って1階の天井にシミを作るといったケースは珍しくありません。建物内部の構造には柱や断熱材、空洞などが複雑に入り組んでおり、水はその隙間を縫って想定外の場所に現れるのです。
そのため、
「この部屋の天井にシミがあるから、この真上の屋根が原因だろう」
と安易に考えると、修理しても再発してしまう可能性があります。こうした水の動きは、実際に建物を解体しない限りは見えない部分であるため、的確な判断にはやはり専門的な調査が必要となります。
自分でできる雨漏り原因のチェック方法
「業者に頼む前に、まずは自分で原因を調べてみたい」
そんな方に向けて、自宅で簡単にできる雨漏りのチェック方法をご紹介します。とはいえ、高所に登るなどの危険な作業は避け、安全に行える範囲での確認が前提です。
室内と屋外、それぞれで確認すべきポイントを表にまとめましたので、チェックリストとしても活用してみてください。
室内で確認すべきポイント
室内の異変は、雨漏りのサインかもしれません。下記の項目に当てはまるものがあれば、浸水の可能性があります。
確認項目 | 内容とチェックのポイント |
---|---|
天井のシミ | 色の濃淡や拡がり具合に注目。形が変化していたら進行中の可能性あり。 |
壁紙の浮き・剥がれ | 特に天井付近や角。湿気や水分が壁紙を浮かせることがあります。 |
カビの臭い | 押入れや天井裏、室内にカビ臭がある場合は内部に湿気がこもっているサイン。 |
畳・床の変色 | 染みや反りがある場合、下部に水が回っている可能性も。 |
雨の日の「音」 | 水滴の落ちる音や、水が通るような音が壁内・天井から聞こえることもあります。 |
これらの項目に心当たりがある場合は、スマホで写真を撮って記録しておくと、後の業者相談時にも役立ちます。
屋外で確認すべきポイント
無理なく目視で確認できる範囲に限って、建物の外側の変化にも注意を向けましょう。以下が主な確認ポイントです。
確認場所 | 内容とチェックのポイント |
---|---|
外壁 | ひび割れ(クラック)や塗装の剥がれ、シーリングの劣化など。特に窓まわり。 |
屋根の端(軒先) | 雨樋の詰まりや、屋根材のズレ・割れ。下から見える範囲でチェック。 |
ベランダ・バルコニー | 排水口が詰まっていないか、防水層のひび割れや浮きがないか。 |
サッシまわり | シーリングの切れや、ガラスとのすき間からの浸水痕など。 |
雨どい | 外れていたり、水がオーバーフローしている様子があれば要注意。 |
外壁やベランダの水はけが悪い状態が続くと、内部へじわじわと雨水が侵入するリスクが高まります。異常を見つけたら、可能な範囲で応急処置を行いつつ、専門業者の診断を検討しましょう。
雨漏り原因が特定できないときはどうする?
目視での確認や室内のチェックを行っても、雨漏りの原因がつかめない。そんなケースは少なくありません。
実際、建物の構造や経年劣化の複雑さから、プロであっても原因特定が難航する場合があります。そんなときに有効なのが、専門業者による調査です。ここでは、主な調査方法とその特徴について紹介します。
方法①:目視+散水調査を依頼する
もっとも一般的で、比較的コストを抑えられる調査方法が『目視+散水調査』です。
まずは業者が屋根や外壁、ベランダ、サッシまわりなどを目視で確認し、劣化や浸水の可能性がある箇所を特定。その後、ホースやバケツで水をかけながら室内の反応を見ることで、どのルートから雨が入り込んでいるのかを検証します。
特別な機材を使わずに実施できるため、費用が比較的安価で済み、再発防止の第一歩として活用しやすい手法です。ただし、雨天時は実施できないこともあるため、予約のタイミングや天候に注意が必要です。
方法②:赤外線や発光液を活用する
より精度の高い調査が必要な場合には、赤外線カメラや発光液(蛍光水)を使った調査が行われます。
赤外線カメラは、壁や天井の表面温度の変化を捉えることで、内部の水分の広がりや侵入ルートを可視化する技術です。人の目では見えない壁の中の状態が分かるため、原因の特定精度が格段に上がります。
また、発光液を使った調査では、特殊な液体を外部から流し込み、室内に出てきた場所をブラックライトで確認することで、雨水のルートを明確にできます。
どちらも専用機材が必要なため費用はやや高めですが、繰り返す雨漏りや複雑な構造の住宅には非常に有効です。
方法③:複数手法を組み合わせる
状況によっては、1つの方法だけでは原因が特定できないこともあります。そんなときは、前述の手法を組み合わせた「総合調査」が有効です。
たとえば、まず目視と散水調査で大まかな候補を絞り込み、その後に赤外線カメラで内部の水分を確認するといった流れです。コストと精度のバランスを取りながら段階的に調査を進めることで、確実性の高い対処が可能になります。
調査方法の選定は、雨漏りの頻度や発生箇所、建物の構造などにより最適解が異なります。不明な場合は、最初から複数の調査手法に対応できる業者に相談するのが安心です。
調査の費用相場と業者の選び方
雨漏りの原因特定には、専門的な調査が必要になるケースが多くあります。
とはいえ、
「どれくらいの費用がかかるの?」
「業者はどうやって選べばいい?」
と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、主な調査方法の費用感と、安心して依頼できる業者の選び方について解説します。
調査内容ごとの費用目安
調査にかかる費用は、方法や建物の状況によって異なります。以下は一般的な目安です。
調査方法 | 概要 | 費用相場(目安) |
---|---|---|
目視調査 | 屋根・外壁・ベランダなどの目視確認 | 無料〜2万円程度 |
散水調査 | ホースで水をかけて再現・確認 | 2〜5万円程度 |
赤外線カメラ調査 | 壁・天井内部の水分状態を可視化 | 5〜10万円前後 |
発光液(蛍光水)調査 | 雨水経路の特定精度が高い | 5〜8万円程度 |
総合調査(複数手法) | 難解な雨漏りの原因究明向け | 10万円以上の場合も |
業者によっては、調査費用が修理費に充当されるケースもあるため、見積時に確認するのがおすすめです。
良い業者を見極めるチェックポイント
調査や修理を依頼するにあたって、業者選びは非常に重要です。特に雨漏りは再発しやすい問題のため、一時的な対応だけで終わらせず、根本原因に向き合ってくれる業者かどうかが鍵となります。
以下のようなポイントを参考に、信頼できる業者かどうかを見極めましょう。
- 調査方法や費用の説明が明確であるか
- 写真や図を使って現在の状況を丁寧に説明してくれるか
- 再発防止まで含めた修理提案があるか
- 「すぐに契約を」と急がせないか
- 口コミや施工事例が豊富か
加えて、施工からアフターフォローまで自社で行う「自社施工型」の業者は、中間マージンが発生しづらく、責任感ある対応が期待できるためおすすめです。
雨漏りの原因がわからないときは、トベシンホームにおまかせ

項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | FCR株式会社(トベシンホーム) |
本社所在地 | 〒271-0064 千葉県松戸市上本郷2868-8 Googleマップ |
電話番号 | 0120-685-126 |
営業時間 | 8:00〜20:00 年中無休 |
「どこから雨が入っているのかわからない」
「何度修理しても再発する」
そんなお悩みに、トベシンホームが的確にお応えします。
当社は関東エリアを中心に、5,500件以上の施工実績を誇る雨漏り修理の専門業者です。自社施工にこだわり、調査から修理・アフターケアまで一貫対応。だからこそ、原因が特定しづらい雨漏りにも、高い技術と豊富な経験をもとに柔軟な対応が可能です。
雨漏り調査では、目視・散水調査はもちろん、必要に応じて赤外線カメラなどの機器も導入。建物の構造や過去の施工歴を丁寧に確認し、根本的な原因を見極めたうえで再発防止まで見据えたご提案を行っています。
さらに、火災保険の活用やお見積りの相談も無料。緊急時には即日対応が可能な体制も整えており、万一の際にも安心です。
「雨漏りの原因がわからない」
と感じたら、まずは一度トベシンホームにご相談ください。的確な調査と誠実な対応で、住まいの不安を解消いたします。
雨漏りの原因がわからない際によくある質問
- 雨漏りの原因がわからなくても修理はできる?
-
雨漏りの修理は、原因が特定されて初めて適切に行うことができます。つまり、「なんとなくこの辺りが怪しいから」といった曖昧なまま修理をしても、再発するリスクが高いのです。
特に、複数の要因が絡んでいるケースでは、部分的な対応では根本解決にならないことも。まずは信頼できる業者に調査を依頼し、確実な原因を突き止めることが重要です。
- 調査だけ依頼することは可能?
-
はい、調査のみの依頼も可能です。業者によっては、調査費用だけで完結し、その後の修理を検討する時間を取ることができます。
トベシンホームでは、目視・散水調査はもちろん、赤外線カメラなどを用いた専門調査にも対応。調査後は写真や報告書をもとに、必要な対応の優先順位や選択肢を明確にご提案しますので、納得した上で修理の判断ができます。
- 自分で見つけられない場合はどうすべき?
-
「いろいろ見たけど、結局わからなかった…」という場合こそ、早めに専門業者に相談するのが安心です。
放置してしまうと、構造材の腐食やカビの発生など、見えない場所でダメージが進行してしまう可能性があります。被害が広がる前に、まずは調査から始めてみましょう。
トベシンホームでは、原因が不明な雨漏りにも丁寧なヒアリングと現場対応で寄り添い、段階的な解決をご提案しています。
まとめ
雨漏りは『場所がわからない』『原因が特定できない』ことが少なくありません。しかし、それは珍しいことではなく、建物の構造や経年劣化、水の流れの複雑さによって、誰にでも起こりうるトラブルです。
大切なのは、あわてず段階的に対応していくこと。室内・屋外のチェックでヒントを探り、必要に応じて専門業者に調査を依頼。原因を見極めたうえで、再発しない修理と、日々の予防管理を組み合わせていくことが、安心につながります。
トベシンホームでは、原因不明の雨漏りにも対応可能な調査体制と豊富な実績があります。もし、自分では判断できないと感じたら、まずは無料相談からはじめてみてはいかがでしょうか。

屋根工事45年のプロフェッショナル。日本瓦から最新屋根材まで3万件以上の施工実績を持ち、独自開発した「増山式耐風工法」は台風対策として業界で高評価。文化財修復にも携わりながら、職人育成学校での若手指導や各メーカーの製品開発顧問として、伝統技術の継承と革新に貢献。