『雨漏り=屋根の問題』
と思っていませんか? 実は、外壁の劣化や施工不良が原因で雨漏りが起こるケースも少なくありません。とくに、ひび割れやコーキングの隙間、サイディングの浮きなどは、日常生活では見逃されがち。
雨が降るたびに不安になるけれど、
「どこに相談すればいいのか分からない」
と悩んでいる方も多いはずです。
この記事では、外壁が原因の雨漏りがなぜ起こるのか、その仕組みやチェックポイント、再発防止の考え方までを丁寧に解説します。DIYでの確認方法や、プロに相談すべきタイミングの見極め方まで網羅しているので、
「うちの壁、大丈夫かな?」
と感じた方は、ぜひ最後までご覧ください。
なお雨漏り修正については次の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

この記事のポイント
- 雨漏りは屋根だけでなく、外壁が原因となるケースも多い
- サイディングやモルタル壁のひび割れ・シーリングの劣化が浸水リスクにつながる
- DIYで確認できる範囲とプロに相談すべきタイミングの線引きがわかる
雨漏りの原因は外壁にもある
雨漏りというと、
「屋根に問題があるのでは?」
と考える方が多いかもしれません。しかし実際には、外壁が原因で雨漏りが発生しているケースも少なくありません。特にサイディング外壁やモルタル壁では、目に見えないわずかなひび割れや、接合部の隙間から水が侵入することがあります。
屋根の修理だけを行い、
「これで安心」
と思っていたのに、しばらくしてまた雨漏りが…というトラブルは、外壁側の見落としによって起こる再発事例の典型です。外壁の劣化は一見分かりづらいため、住んでいる人自身も気づかないまま時間が経ってしまうことがあります。
つまり外壁も含めた総合的な確認が欠かせないということです。次章では、その外壁がどのような仕組みで雨漏りを引き起こすのか、そのメカニズムを解説します。
外壁からの雨漏りが起きるメカニズム
建物の外壁は、風雨や紫外線にさらされながら日々ダメージを受けています。そんな中で見えないところから進行するのが、外壁由来の雨漏りです。外壁からの浸水は、屋根のような明確な破損ではなく、経年劣化や施工時の不備といった要素が絡み合って発生します。
ここでは、外壁が原因となる雨漏りの代表的なメカニズムを3つご紹介します。
壁材の劣化によるクラック
モルタルやALCなどの外壁材は、乾燥や地震による振動などによって、表面にひび(クラック)が入ることがあります。このひび割れが深くなると、そこから雨水がじわじわと内部に浸入し、壁の内側を濡らしてしまうのです。
特に、0.3mm以上の幅があるクラックは『構造クラック』と呼ばれ、雨水が通る経路として非常にリスクが高いとされています。一方で、髪の毛ほどの細い『ヘアークラック』であっても、数が増えたり、縦方向に連なっていたりすると注意が必要です。
ひび割れの深さや広がりを判断するのは難しいため、表面に小さな亀裂を見つけた段階で専門家に相談するのが望ましいでしょう。
シーリング材の劣化
サイディング外壁などの継ぎ目には、シーリング(コーキング)と呼ばれるゴム状の素材が使われています。これは建材同士の隙間を埋め、雨水の侵入を防ぐ重要な役割を担っています。
しかし、シーリング材は紫外線や熱の影響で徐々に硬化し、やがて剥がれたり、ひびが入ったりして隙間が生じます。このわずかな隙間から水が入り込み、内部の防水層に達してしまうと、雨漏りにつながってしまいます。
また、建物が動いた際にシーリングの追従性が失われていると、微細な隙間が常に動き続けることで被害が進行しやすくなります。耐用年数はおおむね10年程度とされているため、定期的な点検と打ち替えが必要です。
サッシまわりや取り合い部の不備
窓枠(サッシ)まわりや、外壁とバルコニー・庇などとの『取り合い』と呼ばれる接合部も、雨漏りの発生しやすい場所です。これらの部分は、構造的に隙間ができやすく、防水処理が甘いと雨水が入り込んでしまいます。
新築やリフォーム時の施工不良が原因で、わずかな隙間ができてしまっていることもあります。特に、横殴りの雨や台風など、通常とは異なる雨の当たり方をしたときに漏れるケースは、取り合い部分の防水不備が疑われるポイントです。
これらの部位は、外見上大きな異常がなくても、水の通り道となっていることがあるため、プロによる詳しい点検が有効です。
自分でできる外壁雨漏りチェック方法
「外壁が原因で雨漏りしているかもしれない」
そんな不安を感じたら、まずは自分でできる範囲で状態を確認してみましょう。もちろん高所に登るなどの危険な作業は避け、安全な範囲での点検にとどめることが大前提です。
ここでは、日常の中でも比較的簡単に行えるチェックポイントを3つご紹介します。
クラックや剥がれを目視する
外壁全体を見渡し、ひび割れ(クラック)や塗装の剥がれがないかを確認します。とくにモルタル壁では乾燥や地震の影響でクラックが発生しやすく、サイディング壁では表面の浮きや継ぎ目のズレが見られることもあります。
注意すべきは、幅が0.3mm以上あるクラックや、塗装の下地が見えるほどの剥がれです。これらは水の侵入口となる可能性が高いため、見つけたらスマートフォンで写真を撮っておき、後日業者に相談する際の資料に使うとよいでしょう。
シーリングの状態をチェックする
外壁の目地や窓の周囲などにあるシーリング材(コーキング)も、雨漏りの初期サインを見つけやすい部分です。隙間ができていたり、触って硬くなっていたり、色が黒ずんでいる場合は劣化が進んでいる証拠です。
また、部分的に剥がれていたり、端が浮いているような状態も注意が必要です。風雨が強いときに、こうした小さな隙間から水が押し込まれてしまうことがあります。
目視で確認できる劣化サインを見つけた場合も、補修の可否を判断するために専門業者への相談を検討しましょう。
雨のあとに外壁を触ってみる
雨が降った翌日や、天気が回復したタイミングで外壁を触ってみると、意外な気づきがあることもあります。通常、外壁は雨が止めば乾いていきますが、一部だけ湿っていたり、変色している部分がある場合は、水が内部に滞留している可能性があります。
サイディング外壁であれば、板の継ぎ目や裏側に雨水が入り込み、乾きにくくなることがあります。モルタル壁では、表面にジワっと濡れた跡が残ることもあるため、手のひらでなでてみると微妙な湿りを感じることがあります。
日常的なちょっとした習慣として、雨上がりのチェックを取り入れることで、外壁劣化の早期発見につながります。
外壁の雨漏りを放置するリスク
外壁のわずかなひびや隙間だからといって、つい後回しにしてしまう方も多いかもしれません。しかし、雨漏りは見えないところで確実に進行します。初期段階で対応すれば軽度の補修で済んだものも、放置したことで大規模な修繕が必要になるケースは珍しくありません。
ここでは、外壁からの雨水侵入を放置することで起こり得る二次被害についてご説明します。
雨水の侵入が壁内で拡がる
外壁から入り込んだ雨水は、壁の内側にある防水紙や断熱材、柱などに徐々に染み込んでいきます。これが長期間続くと、木材が腐食したり、金属部分が錆びたりといった深刻な構造ダメージへと発展します。
とくに怖いのは、表面上は乾いて見えていても、内部でゆっくりと被害が進行しているケースです。目に見えるシミや膨れといったサインが出たときには、すでに壁内の被害が広がっている可能性もあるため、早期対応が重要です。
カビやクロスの劣化につながる
壁の内部に水分が入り続けると、やがて湿気がこもり、カビの発生を招きます。カビは見た目の問題だけでなく、健康への悪影響も懸念されるため、小さなお子さんや高齢者がいるご家庭では特に注意が必要です。
また、内壁のクロスが浮いたり剥がれたりすることもあり、住まいの美観や快適性にも影響を及ぼします。こうした症状は一見些細に見えても、根本原因は外壁からの雨漏りということが多いため、異変に気づいたら早めにチェックと対応を行いましょう。
プロに相談すべきタイミングと選び方
外壁の雨漏りは、初期段階であれば自分で異常に気づけることもありますが、
「どこまでが自己判断で、どこからがプロの領域なのか分からない」
という方も多いのではないでしょうか。
ここでは、専門業者に相談すべきタイミングと、信頼できる業者を見極めるポイントをご紹介します。
点検無料サービスの活用
外壁に気になるひびやシーリングの劣化を見つけたら、まずは『点検だけでも』という感覚で相談してみるのがおすすめです。最近では、多くの施工会社が無料点検サービスを提供しており、費用をかけずに専門の目で状況を診断してもらえます。
特に、自社施工体制を持つ業者では、調査から修理の提案まで一貫して対応できるケースが多く、過度な営業を受ける心配も少なくなります。
「無料だから気軽に相談してみよう」
といったスタンスで、まずは情報を集めてみましょう。
良い業者の見極め方
点検や修理を依頼する際に気をつけたいのが、業者選びです。見積もりが曖昧だったり、説明が不十分だったりする業者では、後になって『思っていた内容と違った』というトラブルにつながりかねません。
信頼できる業者を見極めるポイントとしては、次のような点が挙げられます。
- 点検内容を写真付きで報告してくれる
- 修理方法や必要性をわかりやすく説明してくれる
- アフターフォローや保証制度が明示されている
- 強引な営業や即決を迫るような対応がない
- 施工実績や口コミが豊富である
特に、外壁からの雨漏りは『原因の特定』が難しい場合もあるため、経験豊富で状況を丁寧にヒアリングしてくれる業者を選ぶことが大切です。
外壁からの雨漏りならトベシンホームがおすすめ

項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | FCR株式会社(トベシンホーム) |
本社所在地 | 〒271-0064 千葉県松戸市上本郷2868-8 Googleマップ |
電話番号 | 0120-685-126 |
営業時間 | 8:00〜20:00 年中無休 |
外壁が原因の雨漏りは、発見が遅れがちで、原因の特定も難しい分野です。だからこそ、豊富な経験と高い専門性を持つ業者に相談することが安心への第一歩となります。
関東エリアで施工実績5,500件以上を誇るトベシンホームは、外壁・屋根のリフォームや雨漏り修理を専門とする住宅施工のプロフェッショナルです。自社施工による一貫対応体制を敷いているため、調査から修理・アフターフォローまで、スピーディかつ丁寧に対応しています。
外壁のひび割れやシーリングの劣化、窓まわりの接合不備など、見落とされがちな要因に対しても、現地調査で的確に状況を把握。必要に応じて無料で応急処置や写真付きの診断書を提供し、再発防止を前提とした修繕提案を行っています。
「他社で修理したのに直らなかった」
「屋根ではない気がするけど、どこが原因か分からない」
という方は、ぜひ一度トベシンホームへご相談ください。初回点検は無料、火災保険の活用サポートも可能です。
外壁からの雨漏りに関してよくある質問
- 外壁のひび割れは全部雨漏りにつながる?
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すべてのひび割れが雨漏りを引き起こすわけではありません。髪の毛ほどの細い『ヘアークラック』であれば、塗膜の表面だけにとどまっていることもあります。
しかし、0.3mm以上の幅がある『構造クラック』や、深さがあるひび割れは要注意です。時間の経過とともに水分が侵入し、壁内の防水層や柱にまで影響が及ぶ可能性があります。どのような種類のひびかを見極めるためにも、専門家の判断が重要です。
- 雨漏りの原因が外壁と断定できる?
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外壁が原因かどうかは、目視だけでは断定が難しいことが多くあります。屋根やベランダ、サッシまわりなど、複数の部位が絡み合っていることもあり、想定外のルートで水が侵入しているケースも少なくありません。
確実に判断するには、散水調査や赤外線カメラなどを用いた専門的な調査が有効です。『場所は分からないけど室内にシミが…』といった段階でも、早めの相談が再発防止につながります。
- 雨漏り修理に火災保険は使える?
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条件を満たせば、火災保険で雨漏り修理費用の一部をカバーできるケースがあります。たとえば、台風や突風などの自然災害によって外壁にひび割れや破損が生じた場合、それが原因の雨漏りであれば補償対象となることがあります。
保険申請には、発生原因の特定や被害状況の写真、見積書などが必要となるため、保険対応に慣れた業者に相談するのがスムーズです。トベシンホームでも申請サポートに対応していますので、お気軽にご相談ください。
まとめ
外壁が原因の雨漏りは、屋根とは異なり見えづらく、気づきにくい場所から静かに進行します。ひび割れやシーリングの劣化といったわずかなサインも、放置すれば内部結露やカビ、構造材の腐食といった深刻なダメージへとつながりかねません。
早期発見・早期対応こそが、大切な住まいを守る鍵です。まずは日常的な点検や雨上がりの観察から始め、気になる症状があれば、迷わず専門業者に相談してみてください。
トベシンホームでは、無料点検や火災保険サポートにも対応し、外壁由来の雨漏りにも確かな技術で対応しています。
「うちの外壁、そろそろ危ないかも…」
と感じたら、ぜひ一度チェックしてみましょう。

屋根工事45年のプロフェッショナル。日本瓦から最新屋根材まで3万件以上の施工実績を持ち、独自開発した「増山式耐風工法」は台風対策として業界で高評価。文化財修復にも携わりながら、職人育成学校での若手指導や各メーカーの製品開発顧問として、伝統技術の継承と革新に貢献。