瓦屋根葺き替え費用はいくら?坪数別の相場から補助金まで解説

「瓦屋根の葺き替え費用は実際いくらかかるの?」
「業者の見積もりが妥当な金額か知りたい」
「費用を抑える方法はないの?」

こうした疑問を抱えて瓦屋根の葺き替えを検討する方は少なくありません。

瓦屋根の葺き替え費用は30坪戸建てでおよそ90〜250万円が目安となり、選ぶ屋根材と工事条件によって幅が大きく変動します。

本記事では、屋根材別の費用相場と坪数別の早見表、費用の内訳と追加費用が発生するケースを解説します。

業者選びのチェックポイントや費用を抑える方法、葺き替えが必要なタイミングも順に紹介するので、これから葺き替えを検討している方はぜひ参考にしてください。

最後まで読めば、適正価格の判断軸と費用負担を抑えるための具体的な手段がはっきりとわかるはずです。

また屋根葺き替え工事の全容については、こちらの記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。

この記事のポイント

  • 瓦屋根葺き替えの費用相場は30坪で90〜250万円、屋根材によって大きく変わる
  • 費用は屋根の面積・勾配・形状によって1.1〜2倍程度の幅で変動する
  • 耐震改修補助金や火災保険を活用すれば、費用負担を抑えられる可能性がある
  • 瓦屋根はカバー工法が適用できないケースが多く、葺き替えが基本的な選択肢になる

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目次

瓦屋根葺き替えの費用相場【屋根材別】

瓦屋根の葺き替え費用は、新しく使う屋根材によって大きく変わります。

主要な4パターンの費用レンジと工期目安を一覧で整理しておきましょう。

それぞれの屋根材の特徴と選ばれる理由を順に解説します。

スクロールできます
既存→新規屋根材費用相場(30坪)工期目安
瓦→ガルバリウム鋼板80〜200万円7〜12日
瓦→スレート70〜200万円7〜10日
瓦→アスファルトシングル70〜170万円6〜10日
瓦→瓦90〜250万円10〜14日

ガルバリウム鋼板への葺き替え

ガルバリウム鋼板への葺き替えは、30坪戸建てで80〜200万円程度が費用相場です。

軽量・高耐久・耐震性の高さから現在最も選ばれており、㎡単価が高めなため費用も他材と比べてやや高くなる傾向にあります。

ガルバリウム鋼板の葺き替え費用については、こちらの記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。

スレートへの葺き替え

スレートへの葺き替えは、30坪戸建てで70〜200万円程度が費用相場です。

ガルバリウム鋼板より初期費用を抑えられるため、コスト重視層に選ばれやすい屋根材になります。

ただし10年ごとの定期塗装が必要なため、長期トータルコストでの比較検討が大切です。

スレート屋根の葺き替え費用については、こちらの記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。

アスファルトシングルへの葺き替え

アスファルトシングルへの葺き替えは、30坪戸建てで70〜170万円程度と最も安価な選択肢のひとつです。

軽量で曲面の屋根にも対応できるため、デザイン性を重視する方にも向いています。

ただし国内の施工業者が少ないため、契約前に業者の施工実績を必ず確認しましょう。

坪数別の費用早見表(20坪〜50坪)

「自分の家はいくらかかるのか」を即座に把握できるよう、坪数と屋根材別の費用目安を一覧でまとめました。

実際の費用は屋根形状や勾配で変動するため、あくまで参考値として捉えてください。

スクロールできます
坪数ガルバリウムスレートアスファルトシングル
20坪60〜140万円50〜140万円50〜120万円
25坪70〜170万円60〜170万円60〜145万円
30坪80〜200万円70〜200万円70〜170万円
35坪95〜235万円80〜235万円80〜200万円
40坪110〜270万円90〜270万円90〜230万円
45坪125〜305万円105〜305万円100〜255万円
50坪140〜340万円120〜340万円115〜285万円

坪数が大きくなるほど費用も比例して増加しますが、足場代など固定費は変わらないため単価あたりはやや下がる傾向にあります。

葺き替え費用の内訳

葺き替え費用の透明性を理解しておくと、見積書を見たときに項目の妥当性を判断しやすくなります。

主要な費用項目を5つに分解した内訳が以下の通りです。

スクロールできます
項目概算目安(30坪)
新規屋根材費30〜90万円
既存屋根材撤去費15〜30万円
廃材処分費10〜25万円
防水シート交換費5〜15万円
足場費15〜25万円

下請けを使わない自社一貫施工の業者であれば、中間マージンが発生せず内訳を明確に提示できます。

追加費用が発生するケース

通常の費用相場に加えて、屋根の状態によっては追加費用が発生する4つのケースがあります。

1つ目は下地(野地板)が腐食していた場合で、野地板の張り替え費用として10〜30万円程度が追加になります。

2つ目はアスベスト含有屋根材を撤去するケースで、専門処分費として10〜30万円程度がかかるでしょう。

3つ目は急勾配の屋根で、足場や作業の難易度が高くなり費用が2〜3割増しになる場合があります。

4つ目は寄棟・入母屋などの複雑な屋根形状で、加工手間と材料ロスにより同様に2〜3割の費用増になる傾向です。

瓦屋根はカバー工法が使えないケースが多い

「カバー工法の方が安いのでは?」と疑問に思う方も多いですが、瓦屋根の場合はカバー工法が適用できないケースが大半を占めます。

理由は2つあり、1つ目は瓦の表面が凹凸で平らではないため、新しい屋根材を上から重ねる構造が成立しないことです。

2つ目は瓦自体が1㎡あたり45〜60kgと重く、上に新しい屋根材を重ねると建物への負担が大きくなりすぎる点です。

このため、瓦屋根のリフォームでは葺き替え工事が基本的な選択肢になります。

瓦屋根のカバー工法については、こちらの記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。

葺き替え業者を選ぶときの3つのチェックポイント

瓦屋根の葺き替えで失敗を防ぐには、業者選びの段階で見極めることが重要です。

ここでは契約前に必ずチェックしたい3つのポイントを解説します。

3つのポイントを契約前に押さえれば、悪質業者を回避しやすくなります。

悪質業者のサインを見抜く

突然の訪問営業で「屋根が壊れている」と煽る業者や、相見積もりを拒否する業者、極端な安値を提示する業者には注意が必要です。

特に「今日中に契約すれば値引き」「無料点検で発見」のフレーズは典型的な悪質商法の入口になります。

落ち着いて判断するために、その場での即決は避け、必ず複数業者の見積もりと比較しましょう。

必ず3社以上の相見積もりを取る

1社のみの見積もりでは適正価格の判断ができないため、最低3社から見積もりを取ることをおすすめします。

比較する際は、足場代・撤去費・廃材処分費・屋根材グレードがそれぞれ明記されているかを確認しましょう。

極端に安い見積もりは追加費用で結果的に高くつくケースもあるため、内訳の透明性で判断するのが安全です。

工事保証の内容を書面で確認する

工事完了後のトラブルに備えるため、工事保証の内容を契約前に書面で確認することが大切です。

工事保証(施工品質に対する保証)と材料保証(製品自体の保証)の両方が用意されている業者を選ぶと安心です。

保証期間や対応範囲、定期点検の有無も契約書に明記してもらうようにしましょう。

瓦屋根葺き替え工事の費用を左右する2つの要因

同じ坪数・同じ屋根材でも、見積もりに差が出るのには明確な理由があります。

ここでは費用に大きく影響する2つの要因を解説します。

2つの要因を理解しておくことで、見積書の金額が妥当か判断しやすくなります。

屋根の面積と勾配

延床面積が30坪でも、屋根の勾配によって実際の施工面積は1.1〜1.4倍に広がります。

勾配が急なほど屋根の表面積が大きくなり、それに比例して材料費と施工費が上昇するのが基本構造です。

「30坪だから費用も同じ」と単純に判断するのではなく、屋根の実面積を業者に確認することが大切です。

屋根の形状

寄棟・入母屋・切妻など、屋根の形状によって施工難易度が変わります。

寄棟や入母屋のように複数の屋根面が交わる複雑な形状では、屋根材の加工手間と材料ロスにより費用が2〜3割増しになる場合があります。

シンプルな切妻屋根と比べて、見積もり時点で形状を確認したうえで費用を判断しましょう。

瓦屋根葺き替え費用を抑える方法

瓦屋根の葺き替え費用は決して安くないため、補助金や保険を活用して負担を抑える方法を知っておくと有効です。

ここでは代表的な2つの方法を紹介します。

それぞれの活用条件と注意点を順に解説していきましょう。

耐震改修補助金を利用する

重い瓦から軽量な屋根材への葺き替えは、自治体の耐震改修補助金の対象になるケースが多くあります。

補助率は工事費の10〜20%程度が目安で、自治体によって金額や条件が異なるのが現状です。

利用にあたっては工事着工前の申請が原則となるため、早めにお住まいの市区町村窓口で確認しておきましょう。

火災保険を利用する

台風や強風など自然災害による瓦屋根の破損は、火災保険の風災補償が適用される可能性があります。

ただし経年劣化による損傷は対象外となるため、被害発生時の写真や見積書を証拠として保存しておくことが重要です。

申請のタイミングは原則工事前で、保険会社の調査を経てから補償額が決定する流れになります。

瓦屋根の葺き替え工事が必要なタイミング

瓦屋根の葺き替えは、訪問営業に勧められたから行うのではなく、自宅の状態を見極めて判断することが重要です。

ここでは葺き替えが必要になる2つのタイミングを解説します。

タイミングを把握しておくことで、不要な工事を避けつつ必要な時期に対応できます。

耐用年数を過ぎたとき

瓦の耐用年数は、陶器瓦で約50年、いぶし瓦で約40年、セメント瓦で約35年が目安です。

ただし瓦自体は長寿命でも、下の防水シートの寿命は15〜20年と短いため、防水シートの劣化で雨漏りが先に発生するケースが多くなります。

防水シートを含めた屋根全体のリフレッシュは、築20〜30年が判断のタイミングです。

瓦屋根の耐用年数については、こちらの記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。

劣化サインが現れたとき

築年数に関わらず、屋根に劣化サインが現れたら早めに専門業者の診断を受けることが大切です。

代表的な劣化サインには、瓦のひび割れ・ズレ・欠け・苔の発生・天井の雨染みの5つがあります。

目視で確認できる症状と、屋根に登らないと分からない防水シートの劣化があるため、自己判断せず無料診断を活用しましょう。

瓦屋根の葺き替え費用についてよくある質問

ここでは、瓦屋根の葺き替え費用についてよくある質問をご紹介します。

瓦屋根葺き替え費用の平均はいくらですか?

瓦屋根葺き替えの平均費用は、30坪戸建てで150万円前後が目安です。

選ぶ屋根材によって幅があり、ガルバリウム鋼板への葺き替えなら80〜200万円、瓦から瓦への葺き替えでは90〜250万円程度かかります。

正確な費用は屋根形状や下地状態によって変わるため、無料診断で見積もりを取ることをおすすめします。

火災保険で瓦屋根の葺き替えはできますか?

台風や強風による自然災害の被害であれば、火災保険の風災補償が適用される可能性があります。

ただし経年劣化や老朽化による損傷は対象外になるため、被害発生時の写真や状況記録を保存しておきましょう。

申請前に保険会社の現地調査が必要なため、被害確認から早めに連絡することが大切です。

瓦屋根はカバー工法と葺き替えどちらが安いですか?

瓦屋根の場合、カバー工法が技術的に適用できないケースが多いため、葺き替えが基本的な選択肢になります。

瓦の凹凸形状と重量増の問題から、上に新しい屋根材を重ねる工法では強度や雨漏りリスクを確保できません。

「カバー工法で安く」と提案する業者がいた場合は、瓦屋根に施工可能か慎重に確認しましょう。

葺き替えの工期はどのくらいかかりますか?

30坪戸建ての葺き替えは、6〜12日程度が標準的な工期です。

天候の影響や屋根形状の複雑さによって変動し、雨天時は作業が止まるため工期が延びるケースもあります。

工事中も基本的に住みながら過ごせますが、施工内容によっては足場や音への配慮が必要になります。

葺き替えをしないまま放置するとどうなりますか?

瓦屋根の葺き替えを放置すると、雨漏りから下地・構造材の腐食へと被害が段階的に進行します。

最初は屋根材の劣化だけだったものが、防水シートの破れ→野地板の腐食→構造材の劣化と連鎖し、最終的な修繕費用が当初の数倍に膨らむケースもあります。

劣化サインが出たら早めに専門業者の診断を受けることで、修繕コストを最小限に抑えられます。

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まとめ

瓦屋根の葺き替え費用は、30坪戸建てで90〜250万円程度と幅があり、選ぶ屋根材と工事条件によって大きく変動します。

費用を抑えたい場合は、耐震改修補助金や火災保険の活用、3社以上の相見積もり比較が有効な手段になります。

瓦屋根はカバー工法が適用できないケースが多いため、葺き替えが基本的な選択肢として検討するとよいでしょう。

トベシンホームでは、無料の現地調査で屋根の状態と最適な工法をご提案しています。瓦屋根の葺き替えをご検討の方は、お気軽にご相談ください。

この記事の監修者
増山親方
増山親方

屋根工事45年のプロフェッショナル。日本瓦から最新屋根材まで3万件以上の施工実績を持ち、独自開発した「増山式耐風工法」は台風対策として業界で高評価。文化財修復にも携わりながら、職人育成学校での若手指導や各メーカーの製品開発顧問として、伝統技術の継承と革新に貢献。

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