「スレート屋根のカバー工法ってどんな工事?」
「費用相場や施工内容を具体的に知りたい」
「葺き替えや塗装とどちらを選べばよい?」
スレート屋根の改修を考える中で、このような不安や疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。特に築20年以上が経過した建物では、カバー工法と葺き替えのどちらを選ぶべきか、判断に迷われることも少なくありません。
カバー工法は、費用を抑えながら屋根を一新できる工事方法です。既存の屋根を活かすことで、工期も短く、アスベスト処理の心配も避けることが可能です。
この記事では、スレート屋根のカバー工法について、費用相場から選ぶべき条件、注意点まで詳しく解説していきます。
建物の状態に合わせた適切な判断基準を知ることで、後悔のない屋根リフォームを実現できるはずです。
また屋根カバー工法の全容については、こちらの記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。

この記事のポイント
- スレート屋根カバー工法は築20年前後で選択肢に入り、アスベスト対策にも有効
- 費用相場は30坪で80万〜180万円程度で、葺き替えより安く抑えられる
- 雨漏りや下地腐食、旧耐震基準の住宅では葺き替えを選ぶ判断が必要
- 施工は6ステップで進み、信頼できる業者選びが工事品質を左右する

トベシンホームは、関東に16店舗を構える地域密着型の外壁・屋根・雨漏りの専門家です。
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スレート屋根にカバー工法は適している?
スレート屋根は、薄く軽量で安価かつ耐震性にも優れる屋根材です。
一方で耐久性や防水性は決して高くなく、定期的なメンテナンスが必要となります。割れやすくコケやカビが繁殖しやすいのも特徴のひとつです。
そのため、築10年ほどで塗装メンテナンス、築20年ほどでカバー工法や葺き替え工事が必要となる傾向があります。
とくに2004年以前のスレート屋根にはアスベストが含まれているケースが多く、葺き替えでは飛散リスクや廃棄費用の高騰が懸念されます。
カバー工法であれば既存屋根を撤去しないため、アスベスト関連の心配は基本的に不要です。
こうした背景から、近年はスレート屋根カバー工法を選ぶ住宅が増えているのが現状です。
スレート屋根にできる2つのカバー工法
スレート屋根のカバー工法には、下地の状態によって2つの工法が使い分けられています。
下地の劣化具合によって採用される工法が変わるため、現地調査の段階で判断されます。
直接下葺き材カバー工法
直接下葺き材カバー工法は、既存のスレート屋根の上に防水シートを張り、新しい屋根材を被せる工法です。
野地板(屋根全体を支える土台材)の状態が良好な場合に採用され、現在もっとも一般的に選ばれている方法と言えるでしょう。
工程がシンプルなため工期が短く、費用も抑えやすいというメリットがあります。
野地板増し張り工法
野地板増し張り工法は、既存のスレートの上に新しい野地板を張り重ね、その上から防水シートと屋根材を施工する方法です。
既存の野地板に多少の劣化が見られる場合に採用されます。
新しい下地を作り直す分、費用は割高になりますが、屋根全体の強度や防水性をより高められる工法のひとつです。
スレート屋根のカバー工法の費用相場【面積別・内訳】
スレート屋根のカバー工法にかかる費用は、屋根面積や使用する屋根材によって幅があります。
費用の全体像を把握しておくことで、見積書の妥当性も判断しやすくなります。
屋根面積別の費用相場
スレート屋根のカバー工法は、1㎡あたり5,000〜11,000円が目安です。一般的な住宅の屋根面積別の費用相場は以下のとおりです。
| 屋根面積 | 想定坪数 | 費用相場 |
|---|---|---|
| 60㎡ | 約20坪 | 70万〜120万円 |
| 80㎡ | 約25坪 | 90万〜150万円 |
| 100㎡ | 約30坪 | 110万〜180万円 |
| 120㎡ | 約35坪 | 130万〜220万円 |
寄棟屋根は切妻屋根より工程が増えるため、同じ面積でも費用が高くなる傾向があります。
費用の内訳と追加費用が発生するケース
カバー工法の費用は、屋根材本体・防水シート・施工費・足場代などで構成されます。主な内訳は以下のとおりです。
| 項目 | 費用相場 |
|---|---|
| 屋根材本体 | 1㎡あたり3,000〜6,000円 |
| 防水シート(ルーフィング) | 1㎡あたり500〜2,000円 |
| 施工費 | 1㎡あたり1,500〜3,000円 |
| 足場代 | 15万〜30万円 |
| 廃材処分費 | 5万〜10万円 |
棟板金の交換や換気棟の追加、雨樋の補修が必要な場合は追加費用が発生するケースもあります。
葺き替え・塗装と比較した費用差
カバー工法は葺き替えより安く、塗装より高額です。30坪住宅でのおおよその費用差は下記のようになります。
| 工法 | 費用相場 |
|---|---|
| 屋根塗装 | 40万〜80万円 |
| カバー工法 | 110万〜180万円 |
| 葺き替え | 150万〜250万円 |
葺き替えは既存屋根の撤去や廃材処理が発生するぶん高額になりやすく、その差額は30万〜50万円程度です。
スレート屋根にカバー工法を行うメリット
スレート屋根にカバー工法を選ぶことで、費用面・性能面・将来のメンテナンス面で複数のメリットを得られます。
メリットを正しく理解しておくことで、葺き替えや塗装との比較がしやすくなります。
メリット1:今後のメンテナンスを減らせる
カバー工法で新しく被せる屋根材には、耐久性に優れたガルバリウム鋼板や最新のSGL鋼板などの金属屋根が多く採用されます。これらの金属屋根材は、耐用年数が30年〜40年と非常に長いことが特徴です。
色あせやサビにも強いため、これまで定期的におこなっていた塗装によるメンテナンスの頻度を大幅に減らすことが可能です。
例えば、築20年でカバー工法を選択すれば、その後20年以上にわたって大規模な屋根の修繕工事をする必要がなくなるケースも少なくありません。
将来的な維持費や、その都度かかる足場代などの支出を長期的に抑えたい方にとって、メンテナンスの手間とコストを削減できる点は非常に大きな魅力と言えます。
メリット2:費用面でも見てもお得
カバー工法は既存のスレート屋根を残したまま上から新しい屋根を被せるため、古い屋根の解体費用や、剥がした廃材の処分費用がほとんど発生しません。
全面的な「葺き替え工事」と比較した場合、工事全体の総額を30万〜50万円ほど安く抑えることが可能です。
特に、2004年以前の古いスレート屋根に多く含まれているアスベスト(石綿)の処分には高額な費用がかかります。しかし、カバー工法ならその出費も回避できます。
さらに、工事期間中も引っ越しや仮住まいを用意する必要がなく、普段通りの生活を送りながら施工できます。工事費以外の付随する生活コストや手間を最小限に抑えられる点でも非常に経済的です。
メリット3:住宅性能の向上にもつながる
カバー工法を行うと屋根全体が二重構造になるため、住まい全体の住宅性能を底上げできるというメリットがあります。
既存の屋根と新しい屋根の間に空気層ができることや、最新の断熱材一体型の手法を選ぶことで断熱性を高めることが可能です。夏場の室温上昇や冬の冷え込みを和らげる効果が期待できます。
また、遮音性も向上するため、激しい雨が降った際の不快な雨音が室内に響くのを大幅に軽減できます。
さらに、工事の過程で下地となる防水シート(ルーフィング)を全面に新しく張り直すため、経年劣化によって高まっていた雨漏りのリスクを一掃。大切なマイホームの寿命をこの先も長く延ばすことが可能になります。
スレート屋根にカバー工法を行うデメリット
メリットの多いカバー工法ですが、住宅の状況によってはデメリットが目立つケースもあります。
事前にデメリットを把握しておくことで、後悔のない選択につながります。
デメリット1:建物への負担が増加する
カバー工法は既存の屋根の上に新しい屋根材を丸ごと重ねて固定するため、どうしても屋根全体の重量が増加してしまいます。
いくら軽量なガルバリウム鋼板などの金属屋根材を選ぶとしても、家を支える構造体への負担が増えるのは避けられない事実です。屋根が重くなると建物の重心が高くなり、地震が発生した際の揺れが大きくなる傾向があります。
そのため、特に1981年以前の旧耐震基準で建てられた住宅や、すでに構造の老朽化が進んで不安がある建物などの場合は注意が必要です。
耐震性能に悪影響が出る恐れがあるため、事前に専門業者による入念な建物診断を受けることが不可欠です。
デメリット2:既存の不具合が残る可能性がある
カバー工法は古いスレートを撤去せずに上から覆い隠す施工のため、既存の屋根内部に潜んでいる見えない不具合は基本的に解消されません。
スレート自体にひび割れがあったり、下地に小規模な腐食が発生していたりしても、新しい屋根材の下に残されたままになってしまいます。
特に、すでに深刻な雨漏りが発生している場合や、中の野地板まで完全に腐食している状態の屋根には、カバー工法は向いていません。
下地の劣化を無視して上から無理に被せてしまうと、数年後に内部の腐食がさらに進行し、深刻なトラブルが再発するリスクが高まります。
デメリット3:火災保険の適用外となる
火災保険に付帯している「風災補償」などは、台風や雹(ひょう)といった突発的な自然災害によって屋根が直接被災した場合にのみ適用されるものです。
経年劣化が主な原因となって行う屋根のカバー工法は、リフォームやメンテナンスの扱いになるため、原則として保険金支払いの対象外となります。
「火災保険を使って自己負担ゼロでカバー工法ができます」といった過大な勧誘を行う悪質な業者も存在するため、甘い言葉に騙されないよう注意が必要です。
ただし、実際に台風などの強風でスレートが割れてしまい、その修繕としてカバー工法を選ぶ場合は一部認められるケースもあるため、必ず事前に保険会社へ相談しましょう。
スレート屋根にカバー工法を実施した体験談
スレート屋根カバー工法を選んだ方からは、満足の声が多く寄せられています。代表的な3件をご紹介します。
屋根の改修を思いたった時、屋根の専門、幕末の創業、老舗の人見屋根店さんに行き着きました。
地元京都に長年根差した信頼と安心感で、最も適した工事を分かりやすく説明、提案いただき、お任せしました。工事も丁寧で、イメージ通りで大満足の出来となりました。提案いただいたカバー工法がコスト的、工事期間的にも良かったので、友人にも勧めたいです。
引用元:人見屋根店「お客様の声」
WKカバー工法は、新しい屋根と既存スレートの間にできる空気層が屋内外の熱の出入りを抑える効果がありますが、真夏の工場で体感的にも涼しさを感じたそうです。
引用元:綿半ソリューションズ WKカバー工法
改修後、前年と比べると空調の電気料金も下がっていたとの声もいただきました。
スレート屋根のカバー工法に使われる屋根材3選
カバー工法で被せる屋根材には、軽量で耐久性の高い金属屋根が選ばれるのが一般的です。
それぞれ特徴が異なるため、求める性能と予算で選び分けるのがおすすめです。
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は、アルミ・亜鉛・シリコンを合金化したメッキ鋼板です。
軽量で耐食性に優れ、耐用年数は25〜30年程度が目安となります。
費用相場は1㎡あたり6,000〜8,000円ほどで、コストパフォーマンスの高さからカバー工法でもっとも採用されている屋根材のひとつです。
SGL鋼板(次世代ガルバリウム)
SGL鋼板はガルバリウム鋼板にマグネシウムを2%添加した次世代の金属屋根材です。
メッキ層の耐久性が約3倍に高まり、塩害地域や沿岸部でも安心して使えるとされています。
費用は1㎡あたり7,000〜9,000円ほどで、長期的なメンテナンスコストを抑えたい方におすすめの選択肢です。
断熱材一体型の金属屋根
断熱材一体型の金属屋根は、金属屋根の裏面にウレタンフォームなどの断熱材が一体成型された製品です。
代表的な商品にスーパーガルテクトなどがあり、断熱性と遮音性に優れています。
費用は1㎡あたり8,000〜11,000円ほどとやや高めですが、住宅性能の向上を重視する方に選ばれているのが特徴です。
カバー工法が不向きなスレート屋根の3つの条件
カバー工法は多くのスレート屋根で採用できますが、住宅の状態によっては適さないケースがあります。
これらに該当する場合は、葺き替え工事を含めた検討が必要となります。
不向きな条件1:すでに雨漏りが発生している
雨漏りが発生している場合、原因となる下地や野地板の腐食を放置することはできません。
カバー工法では既存屋根の上から覆うだけのため、内部の腐食はそのまま残ってしまいます。
雨漏りが見られる住宅では、既存屋根を撤去して内部から修復する葺き替え工事が必要です。
不向きな条件2:下地(野地板)が著しく劣化している
野地板(屋根全体を支える土台材)が著しく劣化している住宅では、新しい屋根材の重さに耐えられない場合があります。
カバー工法を施工しても下地ごと沈み込むリスクがあり、施工後に不具合が発生するケースも少なくありません。
下地の劣化が進んでいる場合は、葺き替えや野地板の交換を含めた工事を検討しましょう。
不向きな条件3:旧耐震基準で構造強度に不安がある
1981年以前の旧耐震基準で建てられた住宅は、現行の耐震基準を満たしていない可能性があります。
カバー工法で屋根が重くなると、地震時の揺れが大きくなり倒壊リスクが高まるおそれがあります。
このような住宅では、軽量な屋根材への葺き替えと併せて耐震補強を検討することが大切です。
スレート屋根カバー工法の施工手順【6ステップ】
スレート屋根のカバー工法は、現場ごとの細かな違いはあるものの、おおむね以下の6ステップで進みます。
施工期間は天候を含めて1〜2週間程度が目安となります。
STEP1:事前調査・足場の設置
最初に屋根全体の劣化状況を調査し、カバー工法の可否や使用する屋根材を決定します。
調査結果をもとに見積もりが提示され、契約後に足場が組まれます。
足場の設置には1日程度かかり、近隣への配慮として養生シートも同時に張ります。
STEP2:棟板金・貫板の撤去
屋根の頂上に取り付けられている棟板金と、その下地となる貫板(ぬきいた)を撤去します。
経年劣化で腐食しているケースが多く、新しい屋根材を施工するためには必須の工程です。撤去後は屋根表面を清掃し、施工面を整えます。
STEP3:防水シート(ルーフィング)の張付
既存のスレート屋根の上に、防水シート(ルーフィング)を張り付けます。このシートが雨水の浸入を防ぐ重要な役割を果たし、屋根の防水性能を決定づける工程です。
シートの重ね幅や留め付け方法は屋根の勾配や形状に応じて調整されます。
STEP4:新しい屋根材の施工
防水シートの上から、新しい屋根材を軒先から棟に向かって順に張り上げていきます。ガルバリウム鋼板やSGL鋼板など、選定した屋根材を専用のビスでしっかり固定します。
屋根材の継ぎ目には防水処理が施され、雨水の侵入を防ぐ仕上げになります。
STEP5:棟板金・換気棟の取り付け
屋根の頂上部に新しい貫板を設置し、その上から棟板金を取り付けます。換気棟を設置する場合は、この工程で同時に取り付けられます。
換気棟は屋根裏の湿気を逃がし、結露防止や屋根材の長持ちに寄与する重要なパーツです。
STEP6:最終確認・足場の解体
すべての施工が終わったら、職人による最終確認と仕上がりチェックを行います。
ビスの締め付けや防水処理に不備がないかを確認し、必要に応じて手直しを実施します。問題がなければ足場を解体し、現場の清掃を行って引き渡しとなります。
スレート屋根のカバー工法ならトベシンホームにおまかせください!

| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | FCR株式会社(トベシンホーム) |
| 本社所在地 | 〒271-0064 千葉県松戸市上本郷2868-8 Googleマップ |
| 電話番号 | 0120-685-126 |
| 営業時間 | 8:00〜20:00 年中無休 |
屋根カバー工法は、信頼できる業者選びが後悔を防ぐ最大の鍵です。トベシンホームでは、無料の現地調査から最短即日で対応しております。
点検時には屋根の状態を写真・動画で確認するため、工事の必要性を客観的に判断できます。
屋根の状態が気になる方は、お気軽にご相談ください。
トベシンホームの屋根カバー工法事例
ここでは、トベシンホームが実際に施工したスレート屋根のカバー工法事例を3件ご紹介します。
川口市 E様邸
埼玉県川口市のE様邸では、経年劣化により塗装に適さないスレート屋根への対応として、カバー工法を提案しました。
使用屋根材はスーパーガルテクトで、外壁塗装・軒天塗装・雨戸塗装・コーキング撤去交換も同時に実施しています。
総費用は200万円〜250万円で、防水性と耐久性の向上、外観の統一感アップを実現しました。
坂戸市 K様邸
埼玉県坂戸市のK様邸では、ベランダにスレートの破片が落ちていたことをきっかけにご相談をいただきました。
調査の結果、塗装での対応が難しい屋根材であることが判明しました。スーパーガルテクトを使用したカバー工法に加え、外壁塗装とシーリング打ち替えを実施しています。
総費用は200万円〜250万円で、長く安心して暮らせる住まいへと改善しました。
久喜市 K様邸
埼玉県久喜市のK様邸では、屋根の劣化が進み塗装での対応が難しい状況でした。
屋根カバー工事に加えて外壁塗装、シーリング打ち替え、防水工事を組み合わせて実施しています。
総費用は200万円〜250万円で、雨風・紫外線への対策が強化され、住まい全体の美観と耐久性が向上しました。
まとめ
スレート屋根のカバー工法は、築20年前後の住宅で多く選ばれている屋根リフォームの選択肢のひとつです。
費用相場は30坪で110万〜180万円程度、葺き替えより30〜50万円ほど安く、アスベスト含有屋根への対応にも向いています。
一方で雨漏りや下地の著しい劣化、旧耐震基準の建物では葺き替えを選ぶべきケースもあるため、信頼できる業者による現地調査が重要です。
トベシンホームでは、無料での現地調査から工事後のアフターフォローまで一貫して対応しています。スレート屋根の状態が気になる方は、お気軽にご相談ください。
屋根工事45年のプロフェッショナル。日本瓦から最新屋根材まで3万件以上の施工実績を持ち、独自開発した「増山式耐風工法」は台風対策として業界で高評価。文化財修復にも携わりながら、職人育成学校での若手指導や各メーカーの製品開発顧問として、伝統技術の継承と革新に貢献。




