トタン屋根からの雨漏りは、突然起こることが多く、どう対処すればよいのか分からず困ってしまう方も少なくありません。修理を自分で試みるべきか、それとも専門業者に依頼すべきか悩んでいる方も多いでしょう。
特に知識や経験がない場合、判断を誤ると状況が悪化してしまうこともあるので注意が必要です。
本記事では、トタン屋根の雨漏りを自分で修理する方法や原因、自分で対応できるケースと業者に依頼すべきケース、さらには修理費用を安く抑える方法まで解説します。
雨漏りの悩みを解決するための第一歩として、ぜひ最後までご覧ください。あなたの大切な住まいを守るためのヒントが、きっと見つかります。
なお、雨漏り修理についてはこちらの記事で全て解説しているので、ぜひ参考にしてください。

この記事のポイント
- トタン屋根の雨漏りはサビ・接合部・塗装劣化が主な原因
- 軽度な被害であれば自分で修理できる場合もある
- 安全性や保険適用を考慮し、業者依頼が確実なケースも多い

トベシンホームは、関東に16店舗を構える地域密着型の外壁・屋根・雨漏りの専門家です。
専属職人による確かな施工や1,000件以上の施工実績からくる技術で、お客様のご要望に応じた施工をお約束します。
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トタン屋根の雨漏りを自分で修理する方法
トタン屋根の雨漏りは、初期段階であれば自分で対応できるケースもあります。正しい手順と知識があれば、被害を広げずに済むこともありますが、手順を誤ると状況が悪化する可能性もあります。
ここでは、トタン屋根の雨漏りを自分で修理する方法を5つのSTEPで解説します。
修理作業は順番を守ることが重要です。以下のステップを一つひとつ丁寧に確認していきましょう。
また、自分でできる一般的な雨漏り修理に関して、より詳しく知りたい方は以下の記事をチェックしてみてください。

STEP1:必要な道具と材料を準備する
まずSTEPの1つ目は、トタン屋根の修理を始めるにあたって必要な道具と材料を揃えることです。基本的には、防水テープ、防水シーラー、ブラシ、ヘラ、手袋、軍手、安全帯、脚立などが必要です。
場合によっては、サビ落としや塗装道具も使用します。特に屋根作業は安全が最優先となるため、安全帯などの装備は必須です。
作業中に必要なものが足りなくなると中断せざるを得なくなるため、事前の準備が修理の成功を左右するでしょう。
STEP2:雨漏り箇所を特定する
STEPの2つ目は、実際に雨漏りしている箇所を正確に突き止めることです。
トタン屋根は、継ぎ目や釘回り、サビの発生部分から水が侵入しやすくなっています。屋内の天井シミや濡れている箇所を確認し、そこから逆算して屋根上の対応箇所を探るのが基本です。
雨天時に漏水が確認できない場合は、ホースで水をかけながら屋根を点検すると効果的です。原因箇所を見誤ると修理の意味がなくなるため、時間をかけて確実に見極める必要があります。
STEP3:修理前にしっかり清掃する
STEPの3つ目は、補修箇所の徹底的な清掃です。トタン表面にゴミやサビ、古い塗膜が残ったままでは、補修材がしっかり密着せず、防水性能が十分に発揮されません。まずはブラシやサンドペーパーでサビを落とし、雑巾でほこりや油分を拭き取ります。
湿った状態も密着不良の原因になるため、作業前には十分に乾燥させておきましょう。この工程を省略すると、後から補修が剥がれるリスクが高まるため、作業前の清掃は非常に重要です。
STEP4:防水処理を行う
STEPの4つ目は、防水処理です。清掃した補修箇所に、防水テープやシーラーを使ってしっかりと処理を施します。
ひび割れや穴に対しては、空気を巻き込まないように注意しながら、密着性の高い材料を使って丁寧に施工します。テープは継ぎ目ができないように重ね貼りし、シーラーは均一な厚みで塗布するのが理想です。
防水処理は耐候性や持続力に直結するため、材料選びと貼り付け方に妥協しないことが、雨漏り再発防止のポイントです。
STEP5:必要に応じて仕上げ塗装を行う
STEPの5つ目は、仕上げ塗装です。補修後の部分に塗装を施すことで、見た目の違和感を抑えるだけでなく、トタン材の保護や防水性の維持にもつながります。紫外線や雨風の影響を直接受けやすい屋根部分では、補修材だけでなく塗料による保護層も有効です。
耐候性の高い塗料を選び、重ね塗りをすることで、補修の耐久性が格段に向上するでしょう。塗装を行う際は必ず乾燥した状態で作業し、ムラなく仕上げるよう心がけてください。
そもそもトタン屋根の雨漏りが起こる主な原因は?
雨漏りを修理する前に、なぜそのような問題が起きてしまうのか原因を理解することが非常に重要です。原因を正しく把握できなければ、的確な対策や予防策を講じることはできません。
トタン屋根は金属製という特性上、特有の劣化要因が存在します。以下で代表的な原因を確認していきましょう。
こうした原因をひとつずつ丁寧に理解することで、雨漏りリスクの早期発見にもつながります。以下で詳しく解説します。
サビや穴あきによる雨水の浸入が多い
トタン屋根の雨漏りで特に多い原因が、サビや穴あきによるものです。なぜなら、トタンは金属であるため、年数が経つと酸化によってサビが発生しやすくなるからです。
サビが進行すると素材の強度が低下し、やがて穴が空いてしまいます。実際に、築年数が10年以上経過した住宅では、こうした劣化による雨水の浸入が多く報告されています。つまり、定期的な目視点検と早期の補修が、雨漏りを防ぐ最も有効な手段のひとつです。
接合部や釘まわりから水が入りやすい
トタン屋根では、接合部や釘まわりから雨水が浸入するケースもよく見られます。これは、板金を重ねて施工する構造上、わずかな隙間ができやすく、水が入り込みやすい形状になっているためです。
特に、釘やビスの部分は風雨にさらされ続けることで緩みやすく、わずかな変形が雨水の侵入経路になります。こうした目に見えにくい部分こそ、定期的なチェックと補修が必要です。構造の特性を知ることが、雨漏り防止に直結します。
塗装の劣化が防水機能を低下させる
トタン屋根は塗装によって防水性を確保していますが、塗膜が劣化するとその機能は著しく低下します。塗装の役割は、金属表面を雨や紫外線から守ることにありますが、時間とともに塗料が剥がれたり薄くなったりすると、素材がむき出しになり、サビが発生しやすくなるので注意が必要です。
実際に、塗膜の剥がれから数ヶ月で雨漏りに至るケースもあります。塗装の状態を定期的にチェックし、劣化が見られたら早めに再塗装することが重要です。
トタン屋根の雨漏りを自分で修理できるケース
すべての雨漏りが専門業者の対応を必要とするわけではありません。状況によっては、自分で対処できるケースもあります。ただし、それには一定の条件がそろっている必要があります。無理に作業すると危険を伴うため、判断基準を知っておくことが大切です。
ここからは、トタン屋根の雨漏りを自分で修理できるケースを紹介します。
以下のポイントに当てはまる場合、自力での修理を検討してもよいでしょう。
雨漏りの原因が明確にわかっている
自分で雨漏りを修理できる条件のひとつは、原因が明確に特定できていることです。原因が特定できないまま修理を行うと、表面的には直ったように見えても、実際には別の箇所から再度漏水が発生する可能性があるので注意が必要です。
例えば、釘の抜け落ちやサビによる小さな穴などが目視で確認できるケースでは、対応がしやすくなります。原因の把握は、正確な修理のための第一歩であり、誤った施工を防ぐためにも重要です。
被害の範囲が狭く、劣化が軽度である
被害の範囲が小さく、劣化が初期段階である場合、自分で修理を試みることが可能です。例えば、トタンの一部に小さな穴や亀裂があるだけで、全体の防水性には影響が出ていないような状態が該当します。
このようなケースでは、防水テープやシーラーで応急的な修理を施すことで、一定の効果を得られるでしょう。ただし、劣化が広範囲に及んでいたり、素材の強度が著しく低下している場合には、無理に対応せず業者に依頼する判断が求められます。
屋根の勾配がゆるく、安全に作業できる
屋根作業を自分で行う際は、安全面が最も重要です。特に勾配が急な屋根では、滑落の危険が高まるため、専門業者による作業が推奨されます。
一方で、勾配がゆるく安定して立てる場合であれば、滑り止め付きの靴や安全帯を使用することで、作業リスクを大幅に減らすことが可能です。とはいえ、風が強い日や雨天時などは危険が伴うため、天候や体調を十分に考慮したうえで作業を行うよう心がけましょう。
トタン屋根の雨漏りは業者に任せるべきケース
雨漏りの状況によっては、自力での修理が適さない場合も多くあります。特に危険が伴う作業や被害の範囲が広いケースでは、専門知識と技術を持った業者への依頼が確実です。
以下のようなケースは、無理せず業者に相談しましょう。
的確な修理を行うためにも、プロに任せる判断は重要です。以下で詳しく解説します。
屋根全体がサビている、または腐食が進んでいる
トタン屋根の広範囲にサビや腐食が見られる場合、自力での修理は難しくなります。なぜなら、部分的な補修では再発を防ぎきれず、むしろ時間と費用を浪費することにつながるからです。
屋根全体の強度が低下していると、安全な作業も困難になります。実際、全体の張り替えや防水層の再構築が必要となるケースも多いため、こうした状況では専門業者による診断と施工が不可欠です。長期的な視点で判断することが大切です。
雨漏りの原因が見つからない、または複数ある
雨漏りの原因が不明である場合や、複数の箇所から同時に漏れている場合には、専門業者に依頼するのが適切です。
屋根の構造は複雑で、水の流れも建物の傾きや風向きによって変化します。目視で判断できない箇所や、内部の下地に問題がある場合は、専用の機器や経験が必要です。
複数の原因が絡んでいると、ひとつの対策では不十分なこともあるため、包括的な点検と施工が求められます。確実に修理したいなら、プロの判断が欠かせません。
火災保険や補助制度を活用したい場合
雨漏り修理に関して火災保険や補助制度を利用する場合、保険会社や自治体への申請には専門的な書類や報告書が必要です。これらの提出資料は、施工業者が現地調査のうえで作成することが多く、自力では対応が難しいケースが多くあります。
また、誤った自己修理が保険適用外と判断される可能性もあります。費用の一部を補助してもらうには、適切な手続きと証明が欠かせないため、制度を活用したい場合は必ず業者へ相談することが重要です。
また、雨漏り修理における火災保険に関してより詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。

トタン屋根の雨漏り修理費用は高い?安く抑える方法
雨漏り修理は、被害の程度や施工内容によって費用に差が出るため、事前に目安を知っておくことが大切です。トタン屋根は比較的シンプルな構造ですが、補修範囲が広がると費用も上がっていきます。
費用を無駄にせず、必要最低限で修理を終えるためには、いくつかの工夫がポイントになります。
代表的な費用節約の工夫は、以下のとおりです。
- 被害が小さいうちに早期対応する
- 必要に応じて自分で応急処置を行う
- 相見積もりを取って比較検討する
雨漏りは放置すると被害が拡大し、修理費用が高額になる傾向があります。特にトタン屋根は、軽度のうちに補修を行えば数千円〜数万円で済むこともあります。
また、防水テープや簡易シーラーなどを使った応急処置で一時的に対応できる場合もあります。さらに、複数の業者から見積もりを取り、工事内容や費用を比較することで、不必要な出費を抑えることが可能です。
焦らず情報を集めることが、費用を最小限に抑えるコツです。
また、雨漏り修理の費用についてより詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。

トタン屋根雨漏り修理を自分で行う際の注意点
軽度な雨漏りであれば自分で補修できるケースもありますが、修理にはリスクも伴います。間違った方法で処置すると、かえって状況を悪化させてしまう恐れがあります。
安全性や長期的な効果を考える上でも、注意点をあらかじめ把握しておくことが大切です。以下のようなリスクを理解したうえで、慎重に判断しましょう。
- 応急処置では完全に止水できないこともある
- 誤った処理で被害を広げるリスクがある
- 火災保険や補助金が使えなくなる可能性もある
それでは、それぞれの注意点について詳しく解説します。
応急処置では完全に止水できないこともある
自分で行う雨漏り修理は、あくまで応急処置に過ぎず、完全に水の侵入を防げるとは限りません。なぜなら、防水テープや簡易シーラーでは表面的な穴を塞ぐことはできても、屋根下の構造的な問題までは対応できないからです。
特に下地や断熱材まで浸水している場合、内部に水分が残り、後からカビや腐食の原因になる可能性もあります。一時的な対応としては有効ですが、根本的な解決にはプロの点検と施工が必要です。
正しい知識や手順を踏まずに雨漏り修理を行うと、被害がかえって広がってしまう危険性があるので注意が必要です。たとえば、防水材を湿った状態で塗布したり、サビや汚れを十分に除去せずに施工した場合、素材との密着性が弱まり、すぐに剥がれることがあります。
また、誤った箇所に処理を施してしまうと、水の流れを変えて他の場所に漏水が移る可能性もあります。知識が不十分なまま作業することは、結果として余計な出費や再工事を招く原因になるでしょう。
自分で雨漏り修理を行うことで、火災保険や自治体の補助制度が適用されなくなるケースがあります。保険や補助金を利用する際には、被害状況を証明する写真や、業者による診断書が求められることが一般的です。
しかし、自己修理をしてしまうと、それらの証拠が残らず、保険会社に認定されない場合があります。補助対象となるのは多くが「専門業者による修繕工事」であり、自己施工では支給対象外となる可能性が高いため注意が必要です。
トタン屋根は構造が難しいので、雨漏り修理のプロに依頼しよう
トタン屋根は一見シンプルに見えても、重ね部分や釘まわり、防水層の構造などが複雑で、専門的な知識がないと正しく修理するのは難しい建材です。誤った処理をすると、かえって被害を拡大する可能性もあります。そのため、専門業者に依頼することが、確実で安全な修理に繋がります。
依頼時には、以下の2点を意識することが大切です。
それぞれのポイントを押さえることで、納得できる修理につながるでしょう。以下で詳しく解説します。
複数業者から相見積もりを取ることが重要
雨漏り修理を依頼する際は、必ず複数の業者から見積もりを取ることが重要です。なぜなら、業者によって工事内容や金額に大きな差が出ることがあるためです。
相場を把握しないまま1社だけに依頼すると、過剰な工事や不要な費用が発生するリスクがあります。実際に、同じ症状であっても数万円単位で費用が異なる例は少なくありません。
見積書の内容を比較することで、必要な工事かどうかの判断もつきやすくなるでしょう。複数社の提案を見比べることが、納得できる修理への第一歩です。
信頼できる専門業者に依頼しよう
トタン屋根の修理は、経験と専門知識を持つ業者に依頼することが重要です。なぜなら、表面的な補修だけでは根本的な解決に至らず、再発リスクが高まるからです。
専門業者であれば、屋根の構造や水の流れを理解したうえで、適切な施工が可能です。また、点検時に見つけた他の不具合も併せて報告してくれるケースが多く、長期的な安心につながります。
施工実績や口コミ、保証内容などを確認し、信頼できる業者を選ぶことが、後悔しない修理を実現するためのカギとなるでしょう。
トタン屋根の雨漏り修理はトベシンホームにご相談ください

項目 | 詳細 |
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会社名 | FCR株式会社(トベシンホーム) |
本社所在地 | 〒271-0064 千葉県松戸市上本郷2868-8 Googleマップ |
電話番号 | 0120-685-126 |
営業時間 | 8:00〜20:00 年中無休 |
築年数の経過した住宅によく見られるトタン屋根は、長年の風雨によりサビや浮きが生じやすく、雨漏りのリスクが高い屋根材のひとつです。そうしたトタン屋根の修理において、地域密着で実績豊富な「トベシンホーム」は頼れる存在です。
千葉・埼玉・東京・神奈川・茨城などに支店やショールームを構え、屋根材の状態を丁寧に確認した上で、最適な補修・交換方法を提案しています。
施工事例も多数あり、屋根の修繕だけでなく断熱性や防水性の向上を兼ねた施工にも対応。補助金制度に関する案内も行っており、経済的な負担軽減にも貢献しています。
迅速な対応とアフターケアの充実から、トタン屋根の雨漏りに悩む方には、トベシンホームを検討してみることをおすすめします。
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まとめ
本記事では、トタン屋根の雨漏りに対する修理方法や原因、自力での対応可否、業者に任せるべき判断基準、費用を抑える工夫について解説しました。
トタン屋根は金属素材特有の劣化リスクがあり、早期対応が非常に重要です。軽度な被害であれば自分で修理できる場合もありますが、安全性や将来的な再発リスクを考慮すると、専門業者への依頼が安心です。
確実な対処で、大切な住まいを長く守りましょう。

屋根工事45年のプロフェッショナル。日本瓦から最新屋根材まで3万件以上の施工実績を持ち、独自開発した「増山式耐風工法」は台風対策として業界で高評価。文化財修復にも携わりながら、職人育成学校での若手指導や各メーカーの製品開発顧問として、伝統技術の継承と革新に貢献。