「屋根からの雨漏りを自分で直せるのかな?」
「どんな道具が必要で、費用はどれくらいかかるの?」
「自分で修理するのは危険じゃないの?」
雨漏りの発生は住宅にとって深刻な問題です。放置すれば木材の腐食やカビの発生、最悪の場合は家の構造自体にダメージを与えてしまうでしょう。
雨漏りを発見したとき、すぐに対処したいという気持ちは理解できます。しかし、DIYで行うか専門業者に依頼するかの判断は、状況によって大きく変わるものです。
単純に費用を比較すれば自分で行う方が安上がりに見えますが、安全性や修理の確実性、耐久性を考慮すると、必ずしもDIYが最適解とは言えません。
この記事では、屋根の雨漏り原因と症状から、DIYでできる応急処置の方法、専門業者に依頼すべき判断基準、費用相場まで詳しく解説します。
雨漏りに悩む住宅オーナーの方に、最適な対処法を見つけるための情報をお届けします。
この記事のポイント
- 雨漏り原因には3つのパターンがある
- 軽度なら応急処置でDIY修理も可能
- 火災保険で修理費用を軽減できる場合も

トベシンホームは、関東に16店舗を構える地域密着型の外壁・屋根・雨漏りの専門家です。
専属職人による確かな施工や1,000件以上の施工実績からくる技術で、お客様のご要望に応じた施工をお約束します。
まずはお気軽にお問い合わせください。
屋根の雨漏りが起こる主な原因とは?
屋根からの雨漏りは複数の原因で発生します。雨漏りの早期発見と対策のために、主な原因を理解しておきましょう。
以下では3つの代表的な原因について解説します。
これらの原因を把握することで、適切な修理方法を選択できるようになります。
原因①:屋根材のズレ・破損
瓦やスレートなどの屋根材は、経年劣化や強風、地震などの影響でズレたり破損したりすることがあります。
特に瓦屋根は、台風や大雪の後に瓦が割れたり、位置がずれたりするケースが多く見られます。また、スレート屋根では、釘の腐食による固定力の低下で屋根材が浮き上がることも。
こうした屋根材の不具合が生じると、その隙間から雨水が侵入し、雨漏りの原因となるのです。瓦のひび割れや欠けは地上から見ただけでは気づきにくいため、定期的な点検が重要です。
原因②:板金(棟板金・谷板金)の浮きや腐食
屋根の頂上部分にある棟板金や、傾斜が合流する谷部分にある谷板金は、雨漏りが発生しやすい場所です。
これらの金属部分は風雨や紫外線にさらされ続けるため、経年劣化によって浮きや腐食が生じやすくなっています。特に以前は素材に銅が使われていた板金は、近年の酸性雨の影響で劣化が進行しやすいです。
また、ジョイント部分のコーキング(シーリング)が切れたり、留め釘が緩んだりすることで、そこから雨水が侵入する可能性も高くなります。
原因③:防水シートや下地の劣化
屋根材の下に敷かれている防水シート(ルーフィング)や野地板などの下地材は、屋根の防水性能を支える重要な層です。
このシートや下地材が経年劣化や施工不良によって損傷すると、たとえ表面の屋根材に問題がなくても雨漏りを引き起こします。特に築20年以上の住宅では、防水シートの耐用年数が過ぎている可能性があるため注意が必要です。
また、屋根材の不具合を放置すると、その下の防水層にも悪影響を及ぼし、劣化を早めてしまいます。防水層に問題が生じると、修理範囲が広がり、費用も高額になる傾向があります。
屋根の劣化症状について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

自分でできる?屋根の雨漏り応急処置
雨漏りを発見した際に、緊急対応として自分でできる応急処置方法があります。これらは専門業者に依頼するまでの一時的な対応として有効です。
ただし、これらはあくまで一時的な対処法であることを理解しておきましょう。
ブルーシートを使った応急処置方法
突然の雨漏りに対する最も簡単な応急処置は、ブルーシートを使った方法です。
台風や強風で屋根材が飛ばされたり損傷したりした場合、すぐに専門業者を呼べないこともあるでしょう。そんな時、ブルーシートで損傷部を覆うことで、一時的に雨の侵入を防ぐことが可能です。
設置方法は、屋根の棟をまたぐように大きめのシートを掛け、四隅と中央部を土嚢袋や砂利袋などの重りで固定します。風で飛ばされないよう、安全に注意して作業を行うことが重要です。
防水テープ・コーキングでの補修方法
小規模な雨漏りには、防水テープやコーキング材を使った応急処置が効果的です。
防水テープは特にアルミテープが耐久性に優れており、ひび割れや小さな穴に貼ることで雨水の侵入を防ぎます。使用前には補修箇所の汚れや油分をきれいに拭き取り、十分に乾燥させることがポイントです。
コーキング材は隙間を埋めるのに適しています。外壁のひび割れや窓枠の隙間などに塗布することで、防水効果を発揮します。ただし、屋根材の下に防水シートを正しく敷き直すなどの根本的な修理ではないため、耐用年数は10年程度と考えておくべきでしょう。
自分ででkる雨漏り修理について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

DIYでの屋根修理が危険なケースとは?
DIYで屋根修理を行うことが危険なケースがあります。安全を優先し、以下のようなケースでは専門業者への依頼を検討しましょう。
自分の安全と住宅の長期的な保全のためにも、状況に応じた判断が大切です。
屋根の高所作業による転落リスク
屋根の修理作業は高所での作業となるため、転落事故のリスクが非常に高いものです。
特に2階建て以上の住宅や、勾配の急な屋根での作業は危険性が増します。足場を組まずに作業を行えば、バランスを崩して落下する可能性があり、重大な怪我や最悪の場合は命に関わる事故につながることも考えられます。
さらに雨漏りが発生している屋根は、すでに一部が劣化しており、踏み抜きの危険性も高まっているでしょう。安全確保のためのヘルメットや安全靴、命綱などの装備なしでの作業は避けるべきです。
漏水の進行や構造劣化が進んでいるケース
雨漏りが長期間続いている場合、表面的な修理だけでは対応できないことがほとんどです。
常習的な雨漏りは、すでに木材の腐食やシロアリ被害が進行している可能性があります。見た目では判断できない内部構造の劣化が進んでいれば、応急処置をしても根本的な解決にはなりません。
特に築年数が20年以上経過した住宅では、防水シートの劣化も進んでいることが多く、部分的な修理よりも屋根全体の葺き替えや防水層の更新が必要なケースも少なくないのです。
このような状況では、専門知識を持った業者による詳細な調査と適切な工事が不可欠となります。
屋根修理を業者に依頼すべき判断基準
雨漏りの状況によっては、DIYでの対応には限界があります。専門業者に依頼すべきかどうかの判断基準を理解しておきましょう。
適切な判断で、住宅の長期的な保全と修理費用の最適化を図りましょう。
劣化範囲・症状から判断する
雨漏りの程度や範囲によって、DIYか業者依頼かの判断が分かれます。
軽度のケースとしては、強風雨や大雨の時だけに発生する雨漏りや、1階部分の小規模な修理などが挙げられます。こうした状況であれば、応急処置としてのDIY対応も可能でしょう。
一方で、通常の雨でも雨漏りする場合や、屋根全体に劣化が見られる場合は専門業者への依頼が必須です。
特に雨漏りが天井にシミとして現れている時点で、すでに屋根裏や壁内部では相当量の水が溜まっている可能性があるため、早急な専門家の診断が必要となります。
雨漏り修理業者を選ぶ3つのコツ
信頼できる雨漏り修理業者を選ぶポイントは主に3つあります。
まず「現状を写真で見せてくれる業者」を選びましょう。優良な業者は屋根の状態を詳細に写真で記録し、どこにどのような問題があるのか具体的に説明してくれます。
次に「見積書と工事請負契約書を正式に交わす業者」が重要です。曖昧な口約束ではなく、工事内容や費用を明確に文書化する業者は信頼性が高いと言えるでしょう。
最後に「複数の業者から相見積もりを取る」ことをおすすめします。工事内容や費用を比較することで、適正価格と適切な工事方法を見極めることができます。
特に「無料点検します」と突然訪問してくる業者には注意が必要です。
屋根の雨漏り修理にかかる費用相場
雨漏り修理の費用は、被害の程度や修理方法によって大きく異なります。適切な予算計画のために、費用相場を把握しておきましょう。
修理方法と費用の関係を理解し、最適な選択をすることが大切です。
部分補修(軽度):1〜5万円
比較的軽度の雨漏りの場合、部分的な補修で対応できることがあります。
DIYでの応急処置であれば、防水テープやコーキング材などの材料費で数千円から1万円程度で済みます。一方、専門業者に依頼する場合の部分補修は、シーリングの打ち直しや板金の部分交換などで、概ね1〜5万円が相場となるでしょう。
ただし足場が必要な場合は、足場代として別途10〜20万円程度が加算されることもあります。
部分補修は即効性がありますが、耐用年数は約5〜10年と考えておくべきです。劣化が進んだ屋根では、再発のリスクも考慮する必要があります。
全面改修(重度):20〜100万円以上
広範囲にわたる雨漏りや屋根全体の劣化が進んでいる場合は、全面的な改修が必要になります。
カバー工法(既存屋根の上に新しい屋根材を重ねる工法)の場合、足場代込みで80〜140万円程度が相場です。一方、葺き替え工事(既存屋根材を撤去して新しく葺き直す工法)では、100〜220万円程度かかることが一般的でしょう。
これらの費用は屋根の形状や面積、選択する屋根材によって変動します。
初期費用は高額ですが、長期的に見れば部分補修を繰り返すよりも費用対効果が高く、耐用年数も15〜30年と長くなる利点があります。また新しい防水層の施工により、確実な雨漏り対策ができます。
雨漏り修理で使える助成金・保険とは?
雨漏り修理の費用負担を軽減するために、活用できる保険や助成金制度があります。適切に申請することで、修理費用の一部を補填できる可能性があります。
経済的負担を減らすために、これらの制度を理解しておくことが重要です。
火災保険が適用される条件とは?
火災保険は、実は火災以外の災害による住宅の損傷も補償対象となることがあります。
台風や竜巻、大雪などの自然災害によって屋根が損傷し、それが原因で雨漏りが発生した場合は、火災保険の補償対象となる可能性が高いでしょう。ただし、経年劣化や施工不良による雨漏りは対象外となります。
保険を申請する際は、被害状況の詳細な報告書と修理見積書が必要です。申請書類の作成は専門的な知識が求められるため、申請経験の豊富な修理業者に相談するのが賢明です。適切な申請によって、修理費用の自己負担分を大幅に減らせる可能性があります。
自治体の補助制度を調べる方法
地域によっては、住宅リフォームや修繕工事に対する補助金制度を設けている自治体があります。
まずは住んでいる地域の自治体ホームページで「住宅リフォーム補助金」や「住宅修繕補助」などのキーワードで検索してみましょう。または直接、自治体の住宅課や建築課に問い合わせることで、利用可能な制度を確認できます。
補助金制度は自治体ごとに条件や補助率、申請期間が異なります。特に耐震性能の向上や省エネ改修を伴う場合は、補助対象となりやすい傾向があるでしょう。
なお、多くの補助金制度では工事前の申請が必要なため、修理を検討している段階で早めに確認することをお勧めします。
屋根の雨漏り修理はトベシンホームにお任せください

項目 | 詳細 |
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会社名 | FCR株式会社(トベシンホーム) |
本社所在地 | 〒271-0064 千葉県松戸市上本郷2868-8 Googleマップ |
電話番号 | 0120-685-126 |
営業時間 | 8:00〜20:00 年中無休 |
トベシンホームは関東圏を拠点とする外装リフォーム専門店です。
地域の気候特性を熟知した経験豊富な職人が、お客様の建物に最適な雨漏り対策をご提案します。調査から施工、アフターフォローまで自社スタッフが一貫して担当する体制により、高品質な施工と適正価格を実現。
補助金や火災保険申請のサポートも行っているため、屋根の雨漏りでお困りの際はトベシンホームまでぜひご相談ください。
まとめ
屋根の雨漏りは早期発見・早期対処が重要です。原因は屋根材の破損や板金の劣化、防水シートの劣化など様々ですが、状況によってはDIYでの応急処置も可能です。
ただし高所作業の危険性や劣化が進行している場合は、専門業者への依頼を検討しましょう。
修理費用は部分補修なら数万円、全面改修なら数十万円以上がかかりますが、火災保険や自治体の補助金を活用することで負担を軽減できる可能性があります。

屋根工事45年のプロフェッショナル。日本瓦から最新屋根材まで3万件以上の施工実績を持ち、独自開発した「増山式耐風工法」は台風対策として業界で高評価。文化財修復にも携わりながら、職人育成学校での若手指導や各メーカーの製品開発顧問として、伝統技術の継承と革新に貢献。